おいしいもの食べてますか？

　・・・と聞くと、大概は「いえいえ、そんな美味しいものは食べていません」と答える。
　今日は、高脂血症の方が来て、測るとコレステロールも中性脂肪もけっこう高い。
　それで、「美味しいものを食べてもいいですけど、加減してください」と言ったのです。　
　患者「私は美味しいものは食べていません」
私「それじゃあ、まずいものを食べてるんですか」と突っ込みを入れる。
　患者「・・」と絶句。
　この“決め言葉”でこっちのペースに引き込めましたね。
　「霜降り（肉）食べてもいいけど、いつも２００ｇなら１００ｇ位にしてくださいね、とか、どうしても２００ｇ食べたいなら、他の日はその霜降りの日のために節制をしてください。そうすれば月に１回の霜降りなんてどうってことはありません。いいですか、月一回のために、残りの２９日は辛抱ですよ。辛抱というのは、残りの２９日に（マグロの）トロならいいと言う意味ではありませんよ（とだめ押し）。」
　こんなに言っても辛抱出来る方は、１０％以下が現実。
　結局、薬飲まないと下がらないのが実際、薬メーカーさんが儲かる構図。

　ついでに、
　太ってる方に「減量が大事です。減量とは食べるものを減らすことが一番」という。
　患者「私はそんなに食べてません、私は水を飲んでも太るのです」
　私「それでは、水だけにして下さい。必ずやせます」と突っ込む。
　患者「・・・」絶句。

　っまあ、自分の方から見て、都合のいい解釈と弁明はみんな用意してるけど。

　昨日の練度の足りない若いのは今日質問に来た。分からないのを聞く、これで良いんじゃないの。

※　質問することを決して忘れない、これは恥（はじ）じゃない。