ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

老年の青春期

2017年05月11日 | 思想・学問

  今日は馬鹿に暑い日でしたね。

 しかし、ここ数年、明らかに暑さを感じにくくなっているように感じます。
 真夏でも、半袖を着ることがなくなりました。
 布が足りないような気がして、なんとなく不安なのです。

 そういえば、老人は真夏でも暑さをそれほど感じず、ためにエアコンを使わずに熱中症になることがあると聞きました。

 私は8月で48歳になります。
 昔であれば人間(じんかん)五十年、なんて言って、アラフィフは老人の部類だったのでしょうが、今は50歳なんて普通に考えれば中年ですし、国会議員なんかは若手のような扱いをうけているようですが、自覚的にはずいぶん衰えたような感じがしています。

 疲れやすくなったし、書類作成など、手を動かす仕事が面倒で仕方ありません。

 体重は新人の頃とほぼ同じで、髪も黒々ふさふさなので、見た目の衰えはシミが増えたくらいですが、最近私を悩ませているのは、緑内障による左目の悪化です。
 右目は正常なので、両目で見る分には右目がカバーしてそうでもありませんが、左目だけで物を見ようとすると、視野が極端に狭く、真ん中に黒い線のようなものがあって、難儀します。
 右目も悪化したら、車の運転どころか、日常生活にも支障をきたすでしょうねぇ。
 緑内障は目薬を打って進行を止めるくらいしか治療法がなく、現代医学では視力の回復は不可能なのだそうです。
 一応治癒した頸椎椎間板ヘルニアも、再発が多いそうですから心配です。

 そこで私は、これらの加齢に伴う肉体的、精神的変化を、老年の青春期と捉えようかと思っています。

 子供が大人に成長する際、喉仏が出来たり、陰毛が生えたり、様々な変化が訪れて、少年少女は戸惑うものです。

 気力、体力の低下も、目が悪くなったことも、首の痛みも、老化をこれから本格的に迎えるのだという、サインのようなものだと思えば、まさに老人の青春期の現れはないでしょうか。

 そして、長い経験と、一種の諦念が、青少年を悩ませる青春の煩悶や性欲や、壮年期に顕著になる出世欲や名誉欲を消失させ、むしろ精神は安定するのではないでしょうか。

 それにはいくつかの条件が必要になるでしょうね。
 老人なりの健康さ、ある程度の経済力、さらには孤独を強く感じない程度の家族や友人などの交友関係。
 これらがそろえば、衰えは感じたにしても、老年期を豊かにするものと思われます。

 日本人の寿命は長くなりました。
 還暦を派手に祝うのは、還暦まで生きることが難しかったからでしょう。
 70歳の古稀は、人生七十古来稀なり、という古い言葉からきています。
 70歳まで生きるのは本当に稀だったのでしょうね。

 しかし今は、80歳なんてざらにいます。

 老いて、様々な仕事や義務から解放され、人生の時の時を、できるだけ健康で迎えたいものです。

 そうであってみれば、加齢による衰えのサインを見逃さず、治療を受けるなり、生活習慣を好転させる、今がチャンスなのかもしれません。

 現役を終えた途端に死んでしまうなんて、払い続けた社会保険料がもったいないですからねぇ。

 100歳までも長生きして、払った分の年金をとりもどしてやろうと思っています。
 あんなじじぃ早く死ね、と言われるくらいの、しぶとい老人になってみたいものです。

 
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