先日、精神障害者の自助グループで、薬のことが話題になりました。
ある統合失調症の患者が、自分はもう良くなったから、薬は飲みたくない、でも医者は飲めと言う、と言って憤慨していました。
精神障害にはどうしても偏見があって、気の持ちようだとか、気合が足りない、などと言われることがあります。
しかし、精神疾患は、脳の機能障害であって、体の病気と捉えたほうが正確です。その脳を正常に働かせる助けになるのが精神病薬ですから、これを自己判断で止めることは自ら再発を促進させているようなものです。
その統合失調症患者にその旨話したのですが、飲みたくない、の一点張りで、納得してもらえませんでした。
しかし、その患者は、過去に措置入院の経験もあるので、折角良くなってきたのに、いやだから治療を止めるというのは、なんとももったいないし、心配です。
私の主治医に言わせると、現在の精神病薬は、副作用が少なく、「酒を飲むより害がない」と言っていました。
呑んべいの私には、耳が痛い話です。
薬を飲むなど簡単なことなのですから、じゃんじゃん飲めばいいのです。
それで安定した状態を得られるのなら、こんな幸せなことはありません。
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