ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

幸運

2014年02月11日 | 思想・学問

 建国記念日の朝、またもや雪がちらついています。
 昨日は雪で通勤に難儀したので、晴れるか大雨か、どっちでもいいから溶けて欲しいと思っていたのですが、なんだか振り出しに戻ってしまった感じです。

 建国を祝う気もしぼみます。

 明治初期に定められた紀元節が始まりの建国記念日

 皇紀元年の一月一日を太陽暦に換算した日なんだそうですね。
 この日、初代の神武天皇が即位あそばし、万世一系の皇統が始まったというわけです。

 神武天皇はそのまま天照大神の子孫ですから、誠におめでたい日と言うべきで、国民こぞってこの日を寿ぐのが当然ですが、たかだか天候不順のせいでそんな気が失せるとは、私には愛国心というものが欠けているようです。

 恥ずかしながら。

 本当のところ、今日が神武天皇の即位の日にあたるのか、そもそも神武天皇とは実在したのか、古代史家の間では疑問視されていることは知っています。

 しかし私は、それが本当なのかどうかについて、さしたる興味を持っていません。
 それを仮にでも本当だと信じ、わが国の来し方を愛でるための物語としての機能は、今も健在だからです。

 「古事記」「日本書紀」に綴られた神話から古代史にいたるわが国草創期の物語、よくできていると思います。

新版 古事記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
中村 啓信
角川学芸出版
日本書紀 5冊 (岩波文庫)
坂本太郎
岩波書店

 少なくともこのような物語を持つ国に生まれたことは、奇跡とも言うべき幸運であるに違いありません。
 わが国の人々には、今日くらい、自分たちがいかに幸運か、思いを致していただきたいものです。

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