昨夜は最恐のオカルト映画を鑑賞しました。
「死霊館」です。
邦題は安っぽい感じですが、コアなホラーファンの私が本気で震え上がりました。
田舎の豪邸に引っ越してきた夫婦と5人の娘。
大きな家に家族は大喜び。
しかしその家には、忌まわしい過去があったのです。
1971年に実際に起きた事件の映画化ということで、実話だと思うと恐怖が倍増します。
なぜか家中の時計はすべて3時7分で止まり、母親の体には謎の痣ができます。
幼い末娘は新しい友達ができたと言って見えない誰かと遊ぶようになります。
愛犬はなぜかその家に入ることを断固拒絶し、翌朝、庭で怪死を遂げてしまいます。
悪臭がしたり、変な音がしたりして、夫婦は心霊研究家夫妻を訪ね、調査を依頼。
家に着いて、数々の怪奇現象にあい、今まで経験したことが無いほどの現象の激しさに、心霊研究家夫妻は霊的存在ではなく、悪魔憑きを疑います。
数々の怪奇現象を撮影し、写真と8mmを持って知り合いの神父の元を訪ね、ヴァチカンに悪魔払いの許可をとってくれるよう頼みます。
しかし、ヴァチカンの決定には時間がかかります。
心霊研究家夫妻は7人家族に危機が迫っていると判断し、神父でもないのに自ら悪魔払いを行うことを決意。
壮絶なエクソシズムが始まります。
実話とあって、演出は抑えめですが、それがよけい恐怖を盛り上げます。
悪魔憑きというのはキリスト教国の現象で、わが国では狐憑きとか犬神憑きとかがありますが、おそらく同じ現象であろうと思います。
それが重度の精神障害によるものなのか、あるいは何か邪悪なエネルギーが噴出したものなのかはわかりませんが、どっちでも同じことだと思います。
結局、有効な解決策など無いのですから。
この映画の恐怖の源泉は、実話ゆえの地味さと、解決不能な事態に立ち至った時の人間心理の不安にあるのだろうと思います。
怖いお話がお好きな方は是非ご覧ください。
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