ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

今頃照明プラン?シニア演劇学校5期生公演『生前葬につき』あと3日!

2016-11-20 09:55:14 | シニア演劇

 まだ出来てないのか!呆れるね、まったく。本番まであと3日だっていうのに、照明プランが上がっていない。

 菜の花座でプラン書けるのって、二人しかいない。どっちがやるにしても、相談して決めてよね、っ言ってあったはずなのに、気が付けば、僕に押っ付けられてた。まあな、菜の花座の稽古も同時進行だし、仕事忙しい人たちだから、暇な座長がやったらいいんじゃないの、ってことなんだろう。しゃあねえ、一丁頑張っか。でも、本番直前って!!

 本当は、もっと早く作って舞台のプロスタッフと打ち合わせておかにゃならんのだけど、プラザでの舞台作りも、もう15年以上だもの、お互いにやりたいこと、できないこと、わかり合ってるし、信頼もがっちり固まってるから、打ち合わせも本番直前でまずなんとか間に合う。前回の菜の花座公演なんて、仕込み前日にファックスで仕込み図送って、お願いしますっ!って押し切ってしまったくらいだもの。それでもなんとかしてくれる山形綜合舞台サービスのプロの技、ありがたいことだ。

 プラン作るにゃ、その芝居が十分わかってなきゃならない。台本を頭に叩き込むのはもちろん、舞台稽古もしっかり見て、役者の立ち位置とか、装置の具合なんか見定めておくことが必要だ。稽古には当然ちょくちょく顔を出さねばならないのだが、仕事抱えてる若手にはそれが難しい。残業多いし、夜勤はあるし。一番この舞台を理解してるのは、作者であり演出である僕なわけで、数年前までは照明プランも僕の担当だった。でも、それじゃ、劇団として発展性ないだろ、やっぱり、若手に力付けてもらわなくっちゃ、ってことで、任せるようにしてきたんだが、今回は大まけの出血サービス、はいはい、作りますよ、書きますよ、仕込み図もフェーダー表も。

 3日ほど掛けて、台本の読み直し。もちろん、これまで何度も読んでるけど、照明を頭に入れてとなると、これはまた別の読み方が求められる。この長セリフ、役者を浮かび上がらせるか?クライマックスシーンはどんな明かりだ?うーん、ここは動き一つ一つに沿って照明変わった方がいいな、とか、今までほぼ白黒だった舞台が彩色され、陰影を濃くして立ち現われて来る。そのイメージに照明の器具(灯体)を選んではめ込んでいく。舞台の上に吊ったサスペンションライトと、前方からのシーリングライト、斜め前方からのフロントライトなど限られた条件の中で望みの明かりを作っていくわけだ。それも、一つの芝居にはたくさんのシーンがある。そのどれもが満足いくように考え、工夫しプランを立てる。まさにパズルだ。呆けかけた頭にゃぴったりの脳トレかもしれない。

 さらに、この設計図(仕込み図)を調光装置に打ち込んで、スライドスイッチ(フェーダー)一つで狙いの明かりが点灯するようにする。そのための補助設計図(フェーダー表)もエクセルで仕上げる。ここまでが、僕の請負!昨日、まるまる一日掛けて、どうにか仕上げた。

 後、こちらの意図を汲んで各シーンの明かりを作るのは、若い二人にお任せだ。役者たちが輝く素晴らしい照明作ってくれよな。そう、舞台は、照明で一気に現実を越えて行く。

 

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間借り猫、土間に進出!

2016-11-19 08:43:16 | 暮らし

 頑強に防護線を張っていた玄関がついに破られた。我が家の間借り猫、小屋猫から土間猫に変貌した。慣れるに従い、隙あらば、と虎視眈々、いや、猫視眈々、母屋への侵入を狙っていた彼奴だが、とうとう目的を達したわけだ。敗北だ、極めて遺憾!である。

 小屋に1匹取り残された子猫時代は、警戒心が強く、臆病で、決して近づくことのなかった彼奴だったが、成長とともに、実は無類の人懐こさこそが生得の性格であることが分かって来た。散歩には同道し、畑では現場監督よろしく傍らで見守る。何より人の近くにいたくて仕方がない。今では、抱かれるのが無性に好き、近寄って声を掛ければ、こちらの足に手を掛けておねだりするほどになっている。

 お互いの距離が徐々に縮まってきている現況から見て、彼奴が母屋に進出するのも時間の問題とは思われたが、そこは、節度を何より重んじる私としては、越えさせてはならぬ一線であった。間借り猫は小屋住まいこそ相応しい。食事はやる。水も替えてやる。時には抱いてスキンシップにも努めよう。だが、しかし、玄関の境を超えることは断じて許すまい。互いの生活にずかずかと入り込む、べたべたとした関係は、対人間にあっても断固拒否しているくらいなのだ、まして、猫との間柄とあっては、なおさらのことではないか。

 ところが、この強固な防衛陣が、いとも簡単に突破されてしまったのだ。

 内通である。関ケ原が小早川の裏切りであっけなく東軍の勝利に終わったように、彼奴は心強い内通者の手引きによって、土間をいともたやすく陥れたのである。そう、神さんだ。いいじゃない、土間までなら入れてあげたって、小屋じゃもう寒いし、神さんの一言は神様のご託宣、従わぬわけにはいかぬ。不承不承、土間までね、土間まで。と妥協を止む無くされたのだった。

 と言った事情で、今や間借り猫の居住空間は、4坪ほどの土間に広がった。棚の上で眠り、土間で食事を取り、満腹すれば、猫口から出て畑で用を足す。時に縄張りの見回り等、職務を果たし、戻ればひたすら休養にこれ務め、目覚めればしつこくエサを求める。ほれ見よ、この厚かましさ、この節度のなさ。1歳にして早くも中年おやじの肥満体ではないか。

 残るは母屋の居住権をめぐる攻防しかない。ここについても彼奴は早くも内通者を篭絡しつつある。冬の間だけでも入れてあげたら。土間、寒いし。否!断じて否!私としても是が非でも守らねばならぬ一線というものがある。居間、食堂だけは決して譲り渡せぬ。何故か?

 それは、他人様にお分けするパンや菓子を作る工房だからなのである。なっ、譲れんだろ。

 

 

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シニア演劇、壁また壁!『生前葬につき』本番まであと5日!

2016-11-18 09:31:43 | シニア演劇

 さあさ、追い込みだよ、追い込みだ。鞭をびしばし入れて、本番めがけて全力疾走!連夜の稽古も今日で4日目、明日1日休養日入れて、日曜からはぶっ通しだ。

 フレンドリープラザの舞台に装置組み立て、大道具持ち込んで本番さながらの稽古ができる。恵まれてるよなぁ!プラザの主催事業だから、最大限我がままをきいてもらえる。菜の花座じゃこうはいかない。1日借りれば数万円、暖房でも入れた日にゃ、貧弱劇団なんてぶっ飛んじまう。舞台を使って動き回れる幸せ感じてくださいよ、って言ったって、やってるシニアたちはそれどころじゃない。

 シニアの壁だ。シニア演劇の前に立ちはだかる絶壁だ。

 本番5日前の稽古って言ったら、通しを中心に演技の精度を高めていく段階だが、シニアじゃね、そうは問屋が卸さない。古い表現だなぁ、書いていながら笑っちまうよ、年寄りめ。セリフだよ。セリフがきっちり入っていない。自分のセリフも曖昧なら、周囲との掛け合いも思うに任せない。相手のセリフ、覚えてないからね。

 長セリフなんかまだましなんだ。他者との絡みないから、途中1行くらいすっ飛ばしたって、なんとかつながる。もちろん、作者としては台本通りやって欲しいとは思う、が、ことここに至って、そんなこと気にしちゃいられない。ともかく、最後までたどり着いてくれれば、御の字だ。またまた死語表現!まっ、ここらあたり、僕の適当でちゃらんぽらんな性格が幸いしてるかな。几帳面な人、セリフを大切にする人だったら、到底務まらないね。言葉使いなんかも、役者が自己流に言い替えしても、意味が通じれば、さしつけね!気にしないよ、うーん、違和感はあるんだけど。

 言葉のやり取りだと、作者が目をつぶればいい、ってわけにゃいかない。対話の相手が立ち往生して、芝居が緊急停止してしまうから。場合によっては、各駅停車が突如快速になって、三つ四つセリフをぶっ飛ばすことだってある。経験ない人には信じられないだろうが、すでに過ぎたシーンにもどってしまうループ運転、往復列車だって出現してしまう。

 今年は記憶力良さそうな人が多いから、楽々とはいかないまでも、壁はなんとか乗り越えて、演技を磨く段階に入れるものと思っていたが、いやいやどうして、シニアの壁はそんな生易しいものじゃなかった。うろ覚えのセリフを頭に刻み込むための反復稽古が主体になっている。昨夜などは、1シーンを10回以上繰り返した。もっとも、難しいセリフなんだ。他の人たちの話題から一人はみ出して、周辺で騒ぎ回るってセリフ。やり取りがあるようでないし、同じようなセリフが連続するので、どうしても覚えられないんだ。ごめん、変な設定書いてしまって。

 セリフが少ない人も悩んでいる。お年を配慮して減らしたわけだが、たまに出番が回って来るから、そのきっかけが掴み辛いんだ。つい、自分の番を忘れてしまう。そんなこともあると思って、付き添いの看護師役がセリフを先取りする仕掛けも組んではあるんだけど、どうしたって自分で言ってもらわにゃならんってセリフもあるわけだし、うーん、いかに頭脳明晰な人と言えども、記憶力の壁は容易に突破できないものなんだな。

 なんて、悩みつつも、焦燥感、悲壮感はぜんぜんない。必ず上手く行く、なんとかなる。これまで4回、いつだってそうだったから。これから5日、曖昧模糊と頭の中を漂っていたセリフが天使とともに舞い降りて、海馬や前頭葉に刻み込まれるに違いないんだから。

 今夜もびっちりセリフ入れのお付き合い、いたしますですよ。で、日曜日には通しですからね。

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おやつは手作り!忘れるな!

2016-11-17 11:31:27 | 暮らし

 一冬分の薪を切って割って積んだ日。精一杯頑張って、ほぼ夕刻。うーん、よくやった!米作り以外でこんな働いたのは、久しぶりのことじゃないか。ぶっとい原木と格闘し、チェーンソー使いで腰は曲げっぱなし、渾身の力で斧を振り下ろし、飛び散った薪を拾い集めて積み上げる、足、腰、肩、腕、ぎりぎりまで酷使した。疲労に押しつひしがれた体、欲しいよなぁ、甘いもの!よしよし、ご褒美上げようじゃないか。

 で、でも、手作りパンやスイーツ、在庫なしだった。仕方ない、本日例外ってことで、コンビニ直行か?以前だと、コンビニのスイーツって安かろうまずかろうで、買って食べればほぼ間違いなく失望したもんだけど、最近、そこそこのお菓子も置いてるから、ついふらふらと、・・・

 だから、ダメだって!一人暮らしで手間掛けたくないし、なんて怠け心を解禁してしまえば、もうずるずる買い食い生活に引きずり込まれちまうんだから。スイーツばかりじゃない。弁当だって、ファミレスだって、一度許せば、楽したい病に全身冒されるのは時間の問題なんだから。なければ我慢!欲しけりゃ作る!この基本忘れまいぞ!

 さすがに終日薪割の後でお菓子作りは無理だったので、翌日、久しぶりのスイーツ手作り。最近はもっぱらごはんパンだったからなぁ、たまにはカップケーキでも作ろうか。そうそう、紅玉リンゴのシロップ煮が冷凍庫にあったはず。そいつをトッピングしてリンゴカップケーキを作ろう。

 たしか、ベーキングパウダーも未使用のものが1缶あったはずだから、・・・バターを柔らかくしミキサーで泡立て、砂糖、卵を加えて攪拌、今回は米粉でなく薄力粉でいいや、自分用だから。適当に配合決めて作ったから、生地固め。まっ、いいでしょ。御自分様ご用達だから。生地をカップに入れて上にはリンゴ煮のスライスを乗せ、オーブンへ。なんか膨らまないなぁ、おかしいなぁ?あっ、見ればベーキングパウダー未開封のまま。なんじゃい、せっかく見つけ出したのに、入れ忘れるなんて。ああ、悲しきかな老化、滑稽なり老化。

 てことで、できた!リンゴカップケーキ。これで1週間は手作りおやつで過ごせるってもんだ。よおー、我慢した。

 

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暴論て言ゃぁ暴論なんだけどさ

2016-11-16 09:04:14 | 世の中へ

 トランプさん勝って、暴論の力見せつけられたから、ってわけじゃないんだけどさ、頭の中のわだかまり、吐き出したくなった。なんか間尺に合わないって感じてんだよ、健康保険料のこと。ほとんど医者にも掛からず、薬も飲まず、おおむね健康に生きてきた人間としちゃぁ、ちっとは保険料安くしてくれたっていいんじゃないの、って不満。だって、明らかに支払い超過だもの。それも、かなりの程度に。

 そりゃぁ、丈夫に生まれて来たお礼の気持ちで素直に払おうよ、みんなで出し合って助け合うのが健康保険の精神だ、ってわかっちゃいる。でもね、たかが鼻風邪ごときで、やれ医者だ、注射だ、服薬だって騒ぎ回る近頃の風潮見てると、そんなもん、寝てりゃ直る!って一喝したくなっちまうんだ。

 まして、その人間が、ジャンクフード生活で不摂生で運動皆無ときたら、そんな奴まで面倒見る謂われあんのか?ってつい、啖呵の一つも切りたくなっちまうんだよ。医療費の上昇、そんなもん、食生活見直して運動すれば、ドーンと下がるさ!

 で、暴論だ。運動しない人間からは、保険料高く取れ!ってこと。逆でもでもいい。運動してる人間の保険料負担は低くしろ!だって、運動すりゃ健康増進間違いなし、なんだから。みんなが体動かして医療にお世話になる機会が減れば、医療費も減って行くってことよ。暴論だ、間違いなく非難ごうごうだ。運動できるゆとりがない、とかその環境が整っていない、とか、って反論もあるだろうし、それ以前に、なんで運動を強要されなきゃいけないの!自由の侵害だろう!って食ってかかる人だっているだろうね。

 健康作りキャンペーン、大いに結構。運動環境を整える、とっても大事。でも、最終的には当人の意欲だ。真っ当な考え方としちゃ、運動すりゃ調子よくなるって実感してもらうってことだろうけど、この最初の一歩がなかなかに重たい。だったら、金銭的な損得で動機付けしちまえよ、ってことなんだ。例えば、毎日1万歩ウォーキングしてる人は、保険料1000円引きとかね。マラソン走ったら、1レースにつき500円マイナスとか。面白いんじゃないか。金銭的メリットで初めの一歩を後押ししてやるんだよ。ていうか、鞭入れてやるってことかな。肥満防止の砂糖税だって国によっちゃ実現してるんだ、運動しない税、あるいは、運動の税控除の導入だってありじゃないか。

 高齢者のスポーツジム通いに補助金を!って提案が新聞の投書欄に載った。金の力で運動する人を増やそうって考え方で、同じ根っこだなぁ。ジムの交流施設としての役割にも触れてて、これもいいとこ目をつけてる。でも、運動はジムだけじゃないだろ、とか、近くにジムがない人はどうすんだ?とか、まっ、けちつけりゃいろいろ出てくる。でも、揚げ足取るより、手を上げ足上げ、体を動かそうじゃないか。健康な年寄り増やそうじゃないか。

 ただ、健康格差も気になるんだよ。運動してない人って経済的困窮者に多いらしいし、こんな施策実施したら、経済格差が健康格差、長寿格差、にまで広がってしまいそうで、それが心配だなぁ。

 

 

 

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