ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

臭っ!冬支度も楽じゃない

2016-11-28 18:25:22 | 暮らし

 追われてますよ。迫られてますよ。いつ雪が降るか?こればっかりは予測がつかない。去年みたいな除雪機出動、たったの1回!なんて神様の贈り物の冬ならいいんだけど、数年前のように、まだ11月だぜ、積もるわけあんめっち!と誰もがたか括ってたら、あれあれそのまま根雪、そりゃないだろ!なんて年もあるから、油断できない。早いとこ冬支度済ませないと。

 優先順位をつけて、まずは、うーん、ブルーベリーの雪囲いか。うわっ!枝、伸び放題。剪定してからにするか、なんて悠長なこと言ってんなよ。まだまだお後がつかえてんだから。でも、せめて根っこを寒さから守るため籾殻堆肥を株回りに敷くくらいはやっておこう。僕の担当になって、今回で2回目。たった1回でも回を重ねれば、人間利口になる。今年は、木一本につき長く太い杭を2本立てて、それの上部を縄で結わき、その支柱に寄りかかるように板を立てかけてぐるっと結束した。よしよし、これでいい。かなり時間短縮がはかれた。途中、雪が散らついたりもしたけど、暗くなる前には終了。良かった。

 翌日は、便所の汲み取り。つい見て見ぬふりをしたくなるんだよ。でもなぁ、雪に閉ざされた頃、便槽があふれたりしたら、これ悲惨を通り越した悪臭につき緊急避難!てことにもなりかねない。尻込みする怠惰な己を鞭打って、やる!今日こそやる。

 まずは材料の米ぬかと籾殻を集めに行く。コイン精米所2か所回ってみたが、きれいにさらわれていて獲物なし。仕方ない、家にある分だけで済まそう。籾殻は大規模専業農家菊地さんの裏から断り入れて頂戴し、いよいよ、汲み取り&籾殻糞尿堆肥作りの開始。

 汲み取り口の蓋を取ってみる。おっ、意外と少ないぞ。やっぱなぁ、一人だからなぁ、それと出かける時間も多いから。これなら、一冬持つかも、いかん、いかん。その甘え、糞尿地獄へ一直線!心地よい冬ごもりはすっきり便所から。

 籾殻ぶちまけ、米ぬかを混ぜ、平らにしたら、肥え柄杓で汲みだした糞尿をまいて行く。臭いはそんなひどくはない。良い臭いじゃもちろんないが。満遍なくまき散らしたら、また籾殻、そして米ぬか。この繰り返しを3回。やれやれ、あと少し。と、一瞬の気のゆるみ。柄杓を縁の鉄支柱にぶっつけた。あっ、な、な、中身がぁぁぁぁ!ぶち当たった反動で飛び散った糞尿が、片半身を襲う。うわっ!か、顔も直撃!肩も腕も足も!体にこびり付いてみると、これがやたらと臭い。もう、一瞬たりと耐えられぬほどに臭い。洋服の上からでも、どんどん浸透していく錯覚にとらわれ、パニック。でも、ここで止めるわけにはいかぬ!ありとある忍耐心、自制心を総動員して、作業を続けた。

 汲み取り終わり、ビニールで覆いをし、用具を洗って、一目散、風呂場へ直行!おっと待った!このまま汚物まみれの服で上がるわけにはいかない。外の洗い場で、汚れをざっと落とし、土間で飛沫を浴びた衣類を脱ぎ捨て、ようやくシャワーの下に。頭から湯をジャバジャバ浴びせかけ、石鹼でごじごしやっても、どうも、臭いが消えない。そうか、脱ぎ捨てた作業着の所為か。結局、来ていたものすべて洗濯。

 あぁあ、午後は家の雪囲いの予定だったけど、もうこんなケチがついたんじゃ、止め。またまた、明日伸ばしだよ。

 

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