ともかく、割っちまわないとな。冬はまだ、どこぞで寄り道してるようだが、朝晩の冷え込みはストーブなしにゃ耐えられない。日一日と積み上げた薪も減って行く。さっさと残った玉木を割って、薪割り作業終了!と行こうじゃないか。
まだまだ畑にゃ大豆も残ってるし、株がらみ収穫した小豆も、小屋でそのまま放ったらかしだ。もちろん、越冬野菜類も取り込んでいない。1度目失敗して半分灰にしてしまった燻炭も再挑戦しなくちゃならん。初雪のやつがやってくる月末まで、やらにゃならんことは山積みだ。
が、まずは、薪割りだぜ!
切ったまま放置した玉木が固くなって割れず、真剣に薪割り機導入を考えた時期もあったが、その失敗経験を活かし、切ったそばから割るようにしてからは、すぱっと快調!俺もまだまだやるじゃねえか。機械に頼るなんざ、10年早いぜ。なんかやたら柔らかく、斧の刃が飲み込まれてさっぱり力が伝わらん、なんて性悪玉木もあるが、そんなひねくれ者は、放っておけ。1年、2年経ちゃ乾いてこっちの軍門に下るさ。
最後の薪割り作業は、半日仕事が2回。えいっ、とう!おのれ、どうじゃ!と気合いを入れて割り終えた。
おうおう、この半年の薪作り成果!軒下すべて埋め尽くしたぜ。見事よのぉ。
去年、割れずに残した大物を楔で割るってしんどい作業から始まり、軽トラ5台の河川支障木運搬とその刻み方、さらに、購入薪材、2メートル超の長げぇぇぇやつが5棚も!こつこつと、農作業の合間を見つけちゃ、切って割って、切って割ってを続けてきたその積み重ねが、この山なす薪だぜ。うーん、よくぞ割り通したものよ!と、峠の頂きから辿った山道を眺める心境だ。
この見事な薪の集積!そのままいつまでも残っていて欲しい。この大量の薪を日々眺める度に、己の逞しさと勤勉さを確認できてほくそ笑む。使うんじゃないぞ、俺の薪に手を出すな!って、それまさに、本末転倒ってもんだぜ。