ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

衣装も手作り!菜の花座公演『異聞・巷説「安寿と厨子王」』

2019-05-10 09:22:26 | 菜の花座

 中世もの、時代劇?台本書くのも大変だったが、いざ、舞台に仕上げるとなると、さまざま難敵が現れる。まっ、ほぼ想定内じゃあるが。役者のセリフ回しもそうだが、これは2か月近くの本読み稽古でどうにか形になってきた。なぁに、NHKの大河ドラマなんて目指しちゃいないから、時代考証なんて知るもんかい、それっぽく中世でいいのさ。

 って言っても、まさか洋服に今風髪型ってわけにもいかんよなぁ。頭の場合、鬘つけるなんてとてもそんな技術も金もないから、烏帽子とか手拭いのような被りもので誤魔化す。烏帽子は装置さんが、園芸用被覆資材を利用していかにもそれらしく作ってくれた。先折れのもの、長く上に伸びたもの、山人風など、数種類、工夫してくれて、こちらはほぼ目途がついた。ただ、実際被らせてみると、どうもしっくり来ない。どうも帽子みたいだ。そうか、後頭部まですっぽり覆っちまうからなんだ。中世の男たちはみんな目深に着けてるんだよ。何故だ?男役する女性が被ったの見て、わかった。髷だよ、昔はちょん髷結って頭の後ろてっぺんに突き上げてたから、そのせいで目深被りになってたんだ、なるほどなぁ。今の男にゃ髷ないからなぁ、少しゴムできつくして紐を顎に回すことで解決することにしてもらった。

 衣装の方も大変だ。

 基本、購入した古着のリメイクだが、男たちは袴だ。これは型紙利用で布を裁って完全手作りだ。説経節語りの二人など、三河万歳と猿回し芸人風をミックスして、いかにもそれらしい華のあるものができた。二人のうち一人は衣装係さんなので、見るからにお洒落な出来栄えだ。足袋までこってる。ファンの多い彼女のこと、今回もきっと客席から声が飛ぶこと必定だな。

 女物の着物も、古着そのままってわけにはいかない。村人は裾が短く、貴婦人はお引きずりだから、ちょっとした加工が必要だ。もたろん、図柄や色合いも十分吟味してくれている。だが、この役にこの衣装、と準備したものも、いざ着て見せてもらうと納得できず、ダメ出し、作り替えなんて事態も続出で、衣装さんは大わらわだ。菜の花座ラインにもこの衣装でどう?なんて通信が飛び交っている。まだしばらくは、大忙しが続きそうだ。

 アマチュア劇団が中世もの、ずいぶん高いハードルだ。これにさらに、中世風歌や踊り、効果音などもある。一つ一つ課題を乗り越えて、菜の花座、大きく?成長中ってことだぜ

 

 

 

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