ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

一人農業の辛いとこ!

2018-04-10 08:51:26 | 農業

 そうなぁ、二人でやった方が楽だし、効率的、って作業は少なくないさ。例えば、間近に迫ったハウスのビニール張りとか。種まきとか、田植えとか。でもまぁ、これはやってできないことじゃない気がする。ハウスの屋根ビニールだったら、両端にそれぞれロープを結びつけ、一人であっち行きこっち行きして少しずつひっぱり上げる。忙しいし、力は必要だが、やってやれないことはないだろう。種まきだって、流れ作業でちゃっちかやろうとすりゃ人手がいるが、一枚流しては止め、一枚播いては片付けすれば、まる一日かかるとしても、これまた不可能じゃない。田植えなんか、すでに一人作業があらかたになっている。

 一人じゃ絶対困る!てのは、何日か留守にする時だ。特に苗作り中、これは辛い!苗はとっても柔で繊細だ。高温にも低音にも弱い。晴天なら、たった1時間気を緩めただけで、枯れ萎れることもある。寒さも同じこと。芽が出て、移植可能なまでに育つまで、目も心も離せない。夜ならともかく、日中だと半日家を空けるのだって恐ろしい。まして、まるまる2日も留守にするとなると。

 出掛ける1週間前から、天気が気になる。晴れなのか、曇りなのか?気温はどうだ?風の方は?

 先日のマラソン遠征、どうやら、曇りで低温基調って予報。良かった。少なくとも発芽した芽を焼く心配はない。低温でトマトやメロンの発芽は遅れるだろうが、そこは我慢しよう。ともかく、日差しと温度上昇がなにより恐ろしい。ビニールトンネルの中は、ちょこっとお日様が顔を覗かせるだけで、ぐいぐい温度が上がる。ハウスと違って空間容積が小さいだけに温度上昇は抜群なのだ。

 予報は曇りでも念には念を入れた方がいい。ともかく、直射日光を防ぐことだ。出かける前日夕方、まず水をたっぷりとやって、乾燥の不安を除く。次に保温シートをかけて周囲を固定。これでも不安、テント用のシルバーマットで覆った。トンネル内は日が差さず、この間生育はストップするが、背に腹は代えられぬ。まず、太陽の直射を遮断しておくことだな。うーん、シルバーマット小さいぞ。覆っただけじゃ風で簡単に飛んじまう。それじゃ、洗濯鋏でトンネルフレームに挟みつけて、・・・

 結局、家を離れていた2日間は、一気の寒気の戻り、日差しによる発芽苗の萎れは問題なかった。ただ、強風でシルバーシマットはすっ飛んでた。芽の方は縮こまったまま動かず、まっ、仕方ないよな、焼かなかっただけ良しとしよう。

 今回の心配ごとは野菜の苗の話し、仮に焼いてしまったところで、苗を購入するとか、無しで我慢するとか、方法はある。でも、4月中旬から始まるイネの育苗じゃそうはいかない。焼いたが最後、100数十枚を播き直すしかない。うーん、絶対に嫌だ、ポットをほじくって焼いた種を取り出し、新しい種もみを数粒ずつ入れ直すなんて!

 だから4月末の郡山マラソン、走りたかったが、ぐっと我慢した。さあ、これからは田植えの終わる5月末まで、田んぼや畑とみっちりお付き合いする日々が続くぜ。

 

 

コメント
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