ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

植物男子ベランダ―始まった!で、のっけから”俺”問題?

2018-04-16 08:43:41 | テレビ

 ぬぬっ?!「植物男子ベランダー」再開しとるじゃないか!知らんかったぁ、初回見逃したぁぁぁ、残念。が、なにはともあれ、喜ばしい!しばらくはあの風変わりな笑いとエスプリを楽しめる。木曜の11時15分から30分、ぜひお見逃しなきよう。

 で、再開第2話は、のっけから”俺”問題だ。主人公が語りで自分自身を何と呼ぶかを宣言する。つまり、一人称の選択から始まったってことだ。

「俺は自分勝手に植物を育てるベランダーだ。何故俺が、俺という一人称を使うのか?それは、植物好き=いい人、という世間の誤った認識を正したいからだ。なんせ俺は、世話はいい加減だし、知識も適当、植物なんか水さえやっときゃなんとかなる、がモットーの人間だ。そんな自分勝手な野郎でも植物を愛することはできる。それで俺は、あえて乱暴な俺という言葉を使っているのだ。・・・」

 うーん、やるじゃないかぁ、まずは人称代名詞の選択基準の表明から始めるなんて!こういう知的な遊び心に溢れたドラマなんだよ、この番組は。このせりふにニヤリとできない人は、きっと、なんだぁ?どこがおもしろいのぉぉ?田口トモロウの演技えぐいし、って他のチャンネルに切り替えることになる。それは、主要わき役の松尾スズキの演技を面白いと感じるかどうかって問題でもあるだろう。

 おっとっと、今書きたいのは、「植物男子ベランダー」の番宣じゃない。一人称の問題だ。

 そう、取りあえずは、このブログで自分自身をどの代名詞で表現するかってことなんだ。まず、考えられるのが、オーソドックスに、私、だろう。劇団なんかではほぼこれで行く。歳も歳だし、座長かつ演出って立場もあるからね、そうそう砕けた言い方はできない。

 が、ブログの用語としては、かなりよそ行き感が漂う。目指す文体はもっと力の抜けた茶飲み話風、だったらもっと気軽な感じで、ってことで、僕、か?これなぁ、なんか気取った感じするだろ?お偉いさんの上から目線の嫌味も臭ってくる。だから、「植物男子ベランダー」と同様、俺って書いて進みたいいんだが、こんどは逆に露悪趣味じゃん、へんに拗ねてるみたいだぜ、ってこれまた拒否反応が沸き上がって来る。あっしはヘリ下り過ぎ、俺様ってなに様だよ、手前はやくざ者、どれもみな全然番う。

 実は、一番しっくりくるのは、おいら、なんだよ。おいら、で書くのがこのブログにはお似合いって思えて仕方ないんだ。じゃ、使えばって、そう簡単に言うなって。おいら、を使いにくい理由があるんだ。それは、たけし!おいらって一人称、たけしの専売だもの、おいらって書くたんび、たけしのあのひん曲がった顔が浮かんできちまうのさ。だから、この言葉も使ったことがない。

 いつだって、一人称を書き込まなくっちゃならない文脈じゃ、はたと立ち止まり、唸り声発しつつ、その場回転!多くの場合、一人称そのものを使わずに済むように文章を変えて直前回避する。どうにも抜け道が見つからない時は、ええい!破れかぶれじゃ、目をつぶって、僕、かな。書いたそばから恥ずかしくて消したくなるが、我慢!

 と、まあ、たかだか自分自身を表現する言葉一つだって、苦心惨憺捻り出してるってことなんだよ。だから、「植物男子ベランダー」、俺宣言から入ったことに限りなく共感を覚えたってことなのさ。

 だれか、私に、僕に、あっしに、俺に、おいらに、手前に、拙者に、それがしに、ふさわしい一人称代名詞教えてくれないかい?

 

 

 

コメント
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