奮戦！コントチーム

　いよいよ次の日曜だよ、迫ったねぇ、目の前だぜ、コント大会。出場チームは菜の花座を含め６チーム、公的機関からの補助ももらえることになったし、あとは、コントのレベルアップだけ。高校生に笑い掻っ攫われた！なんてことにならんよう、気合い入れて仕上げてよ。

　そう、今回は台本渡して後はお任せ、チームごとに演出置いて、その人を中心に作り上げてもらうことにしてる。手抜きだろ？って、まっ、そういう面は、多少？多々？あるが、劇団員一人一人の力量を高めてもらいたい、てのが表向き、いやいや本当の狙いだ。何につけ、思い通りやらないと気が済まない僕の下で芝居作ってると、どうしたって、指示待ち、演出待ちの受け身になっちまう。それじゃ、役者の演技力も伸びないし、次の演出家も育ってこない、これ、菜の花座がこの先さらに質を高めて存続していくにゃ避けて通れない峻嶮、てほどじゃないが、なんだよ。

　だから、一切口出ししない！って宣言して先週は稽古に顔を出さずに過ごした。このまま、各チームにお任せ、で行ってもいいんだが、やはり、お金もらって見てもらう以上は、ここまではやって欲しいってレベルもあるじゃないか、なぁぁんて、口実つけて稽古を覗いた。

　ちょっと！ヤバくね？セリフ入ってねえし。動きも完成してない。あと２日しかないんだぜ、稽古日。と、まずは不安、でも、そこはそれ菜の花座だから、最後のラストスパートでゴール前、一気に差し切るだろうから、言わない、言わない、口出ししない。演出についても、こうした方が面白いのになぁ、とか、動きたりねえなぁ、なんてことも、抑えて抑えて。見守りに徹する。

　でも、各チーム、1,2点は、これ直した方がいいよって部分はあって、そこについては約束反故で要らぬお節介をした。例えば、ミサイルに恐れをなして潜り込むのは狭いところに全員押し合いへし合いした方が面白いとか、診察室のドクターデスクの位置とか、トランプ占いの手元とか、・・・・

　やっぱり顔出して良かった。慣れない演出には、気付かぬ盲点てのも幾つかあったから。それにしても、苦戦、奮闘はひしひしと伝わってくる。チームによっては演出が仕切ってすべてリードしているところもあれば、メンバーと意見出し合いながら進めてるとこもある。役者のアイディア待ってるところなんかもあって、三者三様で面白い。

　今回は、前日の仕込みもすべて任せっきり、司会進行からコント大会全般の運営まで何もかも自分たちでやりきってもらう。コントにしろ、運営にしろ、拙いながらも自らやりきることが大切なんだ。ちょっとくらい失敗したってお客さんも許してくれる、それがコント大会の緩さ、いいところ。年２回の公演に出前公演、その上このコント、忙しさのダメ押しって感じだが、力をつけるためにゃ欠かせない。

　さっ、あと一息、ここからが勝負だから！

　コント大会は１２月１７日（日）１３時３０分開演、そう開演だから、お間違いのないように。おっと、会場はプラザロビー特設ステージだ。