私は歴史ものや時代ものの小説が好きなので、昔から文庫本で多く読んでいる。
昨年映画化されて評判を取っている「たそがれ清兵衛」や「武士の一分」は共に藤沢周平の小説だが、そのこともあって、最近、藤沢周平の小説を読んでいる。先日、「用心棒日月抄」を読み終わり、今は新井白石の生涯を描いた「市塵」を読んでいる。
人情の機微の表現にも感心させられるが、なによりも読者を飽きさせないところが憎らしいものだ。
昨夜も12時過ぎまで読みふけった。今朝はパソコン勉強会のため早起きしなければならないことが解かっていながら・・・。
ただ、時代ものを読むときは、どうしても、辞書を片手にといった状態になる。だから寝ながら読むことが多い私は、そのときは推測しながら読み、後から、もう一度辞書を見て確かめている。
例えば、「瀉の痼疾」「苛政」「熨斗目の時服を拝領」「瞠目」「狷介な性格」「やつがれ」「微恙を患う」・・・・。どうですか、すべて解かれば感服します。
一番感服していることは、作者がいかに多くの資料を調べ勉強していることだ。