blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

無力感(2)

2009-02-19 20:32:58 | 日記
昨日付けの記事で自分自身の無力感に言及しながら、話題がそれてしまった。
振り返る必要もないが、記録のために書いておく。

私が今の会社に呼ばれたのは「観光部門の責任者」としてであった。
社長の地元であるロシアを中心に多くの外国人客を富山に誘致してアピールしたいというプランを聞いた。
なるほどと思った反面、自分の力で足りるのかと不安だったのは、入社前後の時期の記事にも書いている。

ところが、入社してしばらくして社内で聞こえてきたのは、本業である中古車の輸出業務が、本国の政策がらみで相当なダメージを受けているとの情報であった。
確か求人票には「事業拡大のための募集」と書いてあったが、内実は「事業の方向転換」という動きの中での募集であったと知った。

本業が急激に先細る中、会社のあせりは日に日に増していった。
特に旅館経営の段取りでは相当な目にあった。
内部の人間にも外部の業者さんにも、とにかく急がせるといったらなかった。
書類も含めて段取りは私に任せていたはずが、だんだんと自分たちで勝手に走り出し、1日でも1秒でも早く開けるという方針のもと、なし崩し的に準備が進められた。
それに嫌気し、私は年末のある時期から現場への協力を一切やめた。

「任せる」という当初の甘言とは裏腹に、私を「外す」方向で事が進んだのは、すべてK部長の画策であった。
何もかも自分の思い通りにならないと気がすまないオボッチャマである。
本業が衰退する中、新事業である旅館を私に仕切られてしまっては、自らの居場所がなくなるとでも思ったのであろう。
社長や副社長には、私を「使えない人間」と吹き込んでいたようだ。
結局は何だかんだと屁理屈をつけ、支配人におさまってしまったのだからその執念たるや凄まじい。
免許の段取りはすべて私がしたが、感謝の言葉はまったくなかった。
これで無力感を感じるなと言われてもムリであろう。

今日は現場に最後の顔出しをした。
私の今後などの話もせず、お茶の差し入れだけして帰った。
今や会社の犬と化したO氏が相手だったから致し方ない。

明日でオフィスに行くのも最後だ。
特別なことはしないつもりだが、とにかく穏やかに去っていきたい。

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