blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ご愁傷様

2023-04-12 21:29:43 | 日記
週の真ん中、水曜ともなれば物量は落ち着き翌日以降を見据えての動きが多くなる。
今日の分はサッサと片づけて木曜の大口送り込みの準備に取り掛かった。
作業としては首尾よく終わって、明日はトラックに積み込むだけである。

今日の分が早く済んだので明日以降の準備を始めたところ、某ベテラン氏から声がかかった。
要は一人でモノをどんどん進めるなということを言いたかったらしいのだが、仕事を前に進めて文句を言われる筋合いはなく、しかしその場は事を荒立てないでハイハイと流した。

作業をしているうちに明日の仕事に関する紙が見当たらないことに気づいた。
ベテラン氏に加え、いつも氏に金魚のフンのようにくっついているとっつぁん坊や然とした同年代の同僚がいるが、私はちょうど別の仕事をしていてその仕事には触っていなかった。
最初に触ったのがその二名であることは間違いはないので、どうしたのか聞いたが知らないという。
ベテラン氏は現場の管理者である若い社員のせいにまでしようとしていた。
よくよく管理者さんに確認したら、モノだけ意気揚々と準備したのにオンラインでの検品がなされていないということで当人がそっと保管していたらしい。
検品をしないということは、伝票がありながらロクに見てもいないということになる。
本当に数を確認しながら作業をしたのか、勢いまかせのやっつけ仕事ではないかと言われても仕方がない話である。

日頃から寄ってたかってどうでもいいような文句ばかり言われていた私は、ここはチャンスとばかりにその二名に詰め寄った。
検品作業と言葉にすれば難しい作業にも聞こえるが、手順としては伝票にあるバーコードと製品にあるバーコードを一回ずつ機械でスキャンするだけである。
長く同じ現場で働いていながら、そんな簡単なことも平気ですっ飛ばしてしまうレベルでは正直言って話にならない、というようなことを一気にまくし立てると反論は何も返ってこなかった。
自分たちの空気でやりたいという幼稚な願望のために他人にとやかく意見するなど、全員で決めたはずのルールすら守らない者には100年早い。
他人を不当に落とそうとして、それ以上に恥をかかされて落とされるという特大ブーメランを食らうことになったべテラン氏にはご愁傷様と言うよりない。
因果応報、この世はそういうふうにできていることが70を目の前にしても分からないのだからお気の毒なことだ。

この二名は男どうしいつもベタベタとくっついていて、ハタから見ていても気持ちが悪い。
会話の内容は朝っぱらから夕方まで、ゲスな話かその日の弁当のメニューか、あるいはとっつあん坊やの知ったかぶり丸出しの演説かである。
私は、朝礼の場では同類と思われるのがイヤなのでいつも離れている。

くだらないエロ話や知ったかぶりを聞いてくれる唯一の存在がお互いであるがゆえ、二人でいる時は二人ともとても饒舌で文字通りの無双状態となるが、どちらかが所用や病気などでいない時はウソのように静かだ。
小さな小さな部署でお互いを頼ってつるむことで力を得たように錯覚し、若手とはいえ社員さんにもヤクザまがいの物言いを平気でするのは集団心理と言うにはあまりにも幼い。

こういう一見仲良しに見える関係は、実はお互いを尊敬しあっているとか認め合っているということでは毛頭ない。
一緒にいてただただラクだから、自分にラクをさせてくれる人間だから、ゲスな話も聞いてくれるから、知ったかぶりでも相手をしてくれるからつるんでいるだけで、言葉は悪いが互いに相手をいいように利用しているだけに過ぎない。
この二名では聞いたことはないが、裏に回ればお互いを口汚くののしっているケースなど珍しくないどころかザラにあるのだ。
本人たちは決して口には出さないが、ひとりひとりバラしてしまえば絶対的な能力が高いわけでもなく、小さな現場で好き放題言いたい放題ができるのは管理者の若い社員が客観的にも今一つ頼りないからである。
仮に明日から現場に鬼のように厳しい管理者がやってきたらたちまち静かになってしまうだろう。

ベテラン氏は一年以内には現場を去ることが決まっているので、とっつあん坊や君のほうはその後は間違いなく力を失う。
偏見丸出しの主張や見え見えの知ったかぶりを聞いてくれる相手はもういなくなるし、仕事ぶりと言えば大切な製品をたびたび破壊はするわ、どうやったらこんな間違いをするんだということも平気でやるわで正直いない方がマシである。
言葉が非常に悪くはなるが、物事を考えて行うことができない上に自信だけは過剰にあって口だけは大きなことを堂々と言ってのけて、できるのかといえば実際はできない。
マトモな人間であればまず相手にはしないし、たとえ夜の街でも嫌われてしまうだろう。

私自身はこの二名はもとより、現場全員に嫌われてしまったところで何のダメージもない。
同じ年に10回以上も出荷間違いをするメンバーがゴチャゴチャ言うことなど何の価値もない。
プロの世界はあくまで結果、結果も出せていないクセに今もって決めたルールを守らないで仕事をする人間たちの言うことなど話半分でよい。
担当者の詰めが甘く失敗したが、過去にはその劣悪な勤務態度から社員さんの間で排除が画策されたほどの人間たちなので、定年という節目など関係なくある日突然消えていても私にとっては何の問題もないのである。

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