blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

節目

2023-02-17 19:52:41 | 日記
今週の仕事もつつがなく終わり、夕食をいただきホッとした気持ちで本欄を書いている。
週末は珍しく両日とも予定があって、またぞろ雑然としてきた自室の整理をするヒマがあるかどうか。
増えすぎたものは減らしていくのが理想だが、いつまでも未練タラタラで眠っているだけのものも多い。
どうせ管理しきれないのだからサッサと片づければいいのに、余計な思い出ばかりが浮かんできて延び延びになっている。
仕事となればトコトン合理的にいけるのに、私的なことは理屈では語れない要素がジャマをしてしまう。

さて、仕事の面では今日でもってひとつの節目を迎えた。
来週のアタマから、一年あまり過ごしてきた現場から同じ部署ではあるが場所が違う現場へ異動する。
話としてはひと月前くらいにはあったが、それからの時間は案外早く過ぎていきアッという間に今日を迎えた感じがする。
仕事をする場所が変わるだけなので特に大きな心配はしていない。
次の現場のメンバーとは数少ない機会にもコミュニケーションは取っており、気性の荒さも含め人物像は伝わっているとは思う。
これまで大きな事故や間違いは起こさないでやってこれたので、引き続き自信を持ってやっていきたい。

季節的な要因であまり出荷量が多くならない中、我が現場は大きく変化した。
変化した、というよりは変化させられたといった方が正しいか。
衛生管理上の問題から他部署の製品も小さくない割合で我が現場のスペースを埋めていて、それだけでも管理者にとっては悩みのタネだったところに、今度は遠隔地で管理していた製品が大量に入り込んでくることになった。
ただでさえ悩んでいたところに輪をかけての悪い流れ、少しは現場の責任者として抵抗したのかと思えばそんな気配はまるでなく、あっという間に製品が搬入されて我が現場を埋め尽くした。
すっかり変わってしまった現場はさながら敗戦後の焼け野原のようでもあった。
物騒なことを書いたが、今回の事態は明らかに部署間の戦いであって、我が現場は戦場の最前線となり結果として無残に敗北しほぼほぼ無条件降伏させられたというわけである。

大量の製品を、他部署の倉庫、それも既存の製品をどかしてでも入れ込むなどという話は、入れ込む側の部署でも思い付きでできることではなく前もって計画はされていたと思う。
それにしてもなぜ、出るものが少なく置き場所に例年苦労していると分かっている冬場にわざわざ「無理難題」にも近いことを言ってきたのか。
春から夏なら出るものが多くて場所繰りにも少しは余裕があると分かってなぜ今の季節なのか。
そんな大事なことが、なぜ我が現場や我が部署の人間にとっては文字通りの「寝耳に水」となったのか。
そこの部分が、今回の事態は「戦い」であったことの裏返しなのだろう。

我が現場の管理者は、ある日「上の方と面談がある」と言った。
聞いてもいないのに名前を言うから会社の組織図を見たら、経営サイドまではいかないが上も上、まさに「ラスボス」のような人だった。
上の人にはからっきし弱い氏のことだから、そんな人と対面で会話して対等に渡り合えるはずはない。
「頼むよ!」とダメ押しを食らって「ハイー!」となったことは容易に想像がつく。

そもそもそんなエライさんとの面談、しかも部署の貴重なスペースを大幅に譲ってくれという大事な話にひとりで放り込まれるというところに我がリーダー氏の致命的な弱点がある。
残念ながら氏は、直属の課長さんや、その上の部長さんに「助けてやろう」と思ってもらえてはいない。
これではサラリーマンとしてはもはや先がない。
今回の事態は、極論、会社総出で我が現場のリーダー氏を孤立させ追い詰める工作であったのではないか。

こんなことを書けば「なんてひどい会社」などという反応があるかもしれない。
しかし、これは会社がひどいのではなく、リーダー氏の日頃の行いが招いたと言える。
面倒なことは他人に任せ自らは向上しようとせず、何か事が起きれば周囲を人間の盾にしてでも、バレバレのウソをついてでも逃げ回ることしかしてこなかった。
作業レベルが低いから、他部署の応援はおろか、自分の担当部署の作業でも満足な戦力にはなっていない。
どこに行っても疎んじられるので社内に居場所がなく、仕事のフリだけして社内をウロウロするか、子飼いの後輩君を命令して動かすかくらいしかやれることがない。
それでも時間が余って、時にはトイレにこもって何十分も出てこないことさえある。

さすがにここまでの社員を置いておく余裕は会社にはないので、時期的な要因で弱っているタイミングを狙いすまして、仕掛ける方とすれば絶対に負けない戦いを仕掛けてきたと考えるのが自然である。
結果は、リーダー氏からすれば大敗北となり、社内での発言力は無に等しくなってしまった。
今日も誰もいないところで「こんな会社…」と吐き捨てていたが、いまだに自らの「現在地」が分かっていないのではないか。
ここまでの仕打ちを受けてなお、こんな会社と口では言いながらも袂を分かつ決心ができないというなら、この先は「つらいことだけ」しか待っていない。
目先の苦難はあるかもしれないが、いても何の実りもない環境から思い切って離れる決心が氏には必要ではないか。
私自身の単なる部署異動なんかよりはよほど大きな節目が氏に迫っていると見た方がよさそうである。

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