blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

35年!

2017-11-19 19:11:16 | 休日
寒い週末になった。
もう11月も半分を過ぎたなら、そろそろ冬タイヤへの交換も考える時期だ。
タイヤを交換することは安全上当たり前だからいいとして、困ったのはクルマの屋根に付いていたラジオアンテナがどうやら盗まれたようでガッカリである。
単純にネジではめ込んであるだけだから盗もうと思えば簡単だが、あれだけを盗んだところで何の役にも立たないはずだから不思議だ。
仕方がないのでクルマではひたすらお気に入りのCDを聴くことにしよう。

さて、昨夜はおそらく人生の中でも大きな体験と言える時間を過ごした。
場所は、9月に野球観戦して以来のナゴヤドーム、しかし催しはもちろん野球ではなく、桑田佳祐ライブツアー「がらくた」であった。







ツアーは本日の名古屋2日目も含めて年末までまだまだ日程があり、中身についてはネタバレになるので本欄では省く。
バンド(サザンオールスターズ)も含めて、このトシにして初めて桑田さんをナマで見ることになったので、あくまでも個人的な思いを書いていきたい。

はるか35年も前、まだ中学生だった私は、地元の祭りで家族で外に出ていた時に、父親に当時(1983年)サザンの最新アルバムであった「綺麗」のカセットテープ(この頃は作品はレコードかカセットで買う時代)がほしいと2,800円という小さくはない金額をせがんだ。
案外あっさりとお金を出してくれてカセットを手に入れ、最初に流れてきたのは何やら怪しげなイントロから始まる「マチルダBABY」であった。
シングル曲ではないながら、後にはサザンのライブでも盛り上げ時に使われるようになった隠れた名曲に衝撃を受けた。
ちなみに「綺麗」はファンの間では評価が分かれるアルバムながら、今も私の自宅には中身のないLPレコードの紙ジャケットが堂々と飾られている。

それが端緒となり、さしあたり過去の作品を揃えるところから始まり、以降の作品もバンド・ソロを問わずほぼくまなく手に入れてきた。
しかし、デビュー直後数年で大物になってしまったサザンなり桑田さんのライブを見る機会は、田舎にいればなおさら恵まれず、ついに最初のお付き合いから35年という年月を経てようやく当地で実現することになった。
私はいわゆるファンクラブには入っておらず、ライブを見ることに関してはそれほど執着がなかったのかもしれないが、今回は最新ソロアルバムを買った中にライブの先行受付(もちろん抽選発売)の案内があったので、説明に従ってダメもとで応募したらたまたま当たったというわけである。

もちろん今回のセットリストの中で知らない曲はなかったし、曲によっては感情があふれ出そうにもなった。
ほぼ満杯となった会場が一つになる光景はライブならでは、お世辞にもいい席ではなかったがそんなものは関係なかった。
作品をくまなく手に入れる程度の投資しかしていない人間が特等席で見られることを期待してはいけない。
特等席にこだわるなら特別な投資(ファンクラブ入会など)が必要になることくらい長く生きていれば分かることである。

今回は、かつて私と同じように桑田さんの音楽に入れ込んだ長年の友人と一緒だったので、始まってしまえば余計な会話は必要なかった。
今後は出来る範囲でまたライブを見る機会を伺いたいとは思うが、毎度毎度競争率は高いので、一度だけでも実現したことは本当に良かったと思う。
21時くらいに終わったライブ、大勢の人がいて会場から出るにも数十分、名古屋市内某所で打ち上げを兼ねた飲みに入ったのは22時くらいであった。

お酒も入りいい気分で昨夜は自宅に戻り、しかし今日は「祭りのあと」の疲れで一日ぐったりであった。
明日からの勤務は水曜までの三日間、金曜は休みをもらっていて、木曜の祝日もからめた四日間、今年最後の冒険に出る。
憧れのアーティストのライブだけでもお腹いっぱいになりそうなところ、旅行も二回やるとはこれまでにないくらいに欲張った誕生月となりそうである。
その分12月の予定がスカスカなので、これからの努力で楽しいものにしなくてはならない。