blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ひとごとではない

2007-02-22 21:54:38 | 日記
もう報道されているから実名を出していいと思うが、キャノンで働いている非正社員の方の国会での発言をニュースで聞いた。
数ヶ月単位のコマ切れの契約で、いつクビを切られるかという思いで働いているという内容は、とてもひとごとではない思いがした。
一度非正社員の道に入り込むと正社員への道は難しいとの発言を、国会議員たちはどう受け止めただろうか。

また、別のニュースではNHKの看板ともいうべき森田美由紀アナが札幌局へ異動との報道があった。
視聴者としても本当に安心できるアナの1人だが、当初は札幌局のリポーターとして採用されたということだ。
のちに7時のニュースを担当するまでになった方が、最初は正社員ではなかったことになる。

どんな立場にあってもベストを尽くしていれば道が開けるとはよく言われることである。
パートからのしあがったブックオフの社長さんは極端な例だが、バイトなど非正社員としての働きぶりなどが認められ正社員になるということはある。

しかし、近年は企業の側にも余裕がなくなって、非正社員からの正社員登用の動きというのは鈍いように感じられる。
私が働く会社など、正社員登用どころか経費節減で頭がいっぱいで、慣れた人間をわざわざ切ってまで新しい人間を入れようとしているから、政府が推進する再チャレンジなどはまったくどこ吹く風といったところである。

今日発言されたキャノンのOさんは「キャノンが好きだ」ということだが、私は今の会社が好きでもなんでもなく、ほかのことで食えるようになったらさっさと辞めてやれくらいに思っているから、その点は違う部分である。

その「ほかのこと」をどうしようということだが、方向はすでに決まっているのである。
いや、決まっているという言い方は正しくないかもしれない。
私は、普通の人間に比べても「できないこと」のほうが圧倒的に多く、「できること」が限られているため、行く道がたいそう狭く思えるのである。
その狭い道をどう切り開いていくのか、悩みと不安の日々が続くが、考えられる手は尽くして、悔いだけは残さないように生きていきたい。

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