日本時間で昨日の深夜にイギリスのグッドウッド競馬場で行われたナッソーステークスGⅠ芝9ハロン197ヤード。
ディアドラは発馬後すぐに控えて後方3番手の内を追走。コース設定をよく知らなかったのですが,途中であまりに鋭角なカーブがあって驚きました。ずっと内を回って直線に。なかなか進路が確保できなかったのですが,逃げ馬の直後を追走していた馬が外に出し,逃げ馬に並び掛けようとすると,逃げ馬がそれに合わせに行くようにやや外に出したので最内に進路が開き,そこを突いて加速すると,最内から逃げた馬の前に出ました。そこから食い下がられるような形にはなったものの,フィニッシュ前で突き放すことに成功。2着馬に1馬身4分の1差をつけて優勝しました。
優勝したディアドラは昨年の府中牝馬ステークス以来の勝利。大レースは一昨年の秋華賞以来の2勝目。このレースは牝馬限定戦で,古馬には強力な馬が不在で実績上位は3歳馬。ただ世代にはレベル差があり,世代限定戦では活躍できても古馬に通用するかは不明確ですし,実績上位馬の中には距離に不安があるのではないかと思える馬もいましたから,ディアドラにもチャンスがあるのではないかと思えました。ずっと内を回ってきたのは勝因のひとつなのでしょうが,この着差ですから,少なくとも直線で外に出すような競馬になっていたとしても,勝てていたのではないかと思います。快挙には違いありませんが,現地での評価が低すぎただけで,このメンバーが相手なら,大金星といういい方には違和感があります。母の父はスペシャルウィーク。祖母はソニンク。母のひとつ上の半兄に2011年にエルムステークス,2012年にダイオライト記念,2013年に浦和記念,2014年に佐賀記念を勝ったランフォルセで,ひとつ下の半弟に2011年にアーリントンカップ,2013年にカペラステークス,2014年に東京スプリントとさきたま杯と東京盃,2015年にさきたま杯を勝ったノーザンリバー。Deirdreはケルト神話に登場する女の名前。
日本馬の海外GⅠ制覇は4月のクイーンエリザベスⅡ世カップ以来。ヨーロッパでの重賞制覇は昨年7月のメシドール賞以来。ヨーロッパのGⅠは2016年5月のイスパーン賞以来。イギリスでは2000年にアグネスワールドがジュライカップを勝って以来の2勝目。騎乗したイギリスのオイシン・マーフィー騎手は日本馬に騎乗しての大レースは初勝利。管理している橋田満調教師は一昨年の秋華賞以来となる大レース13勝目。海外重賞は初勝利。
第二種の認識cognitio secundi generisが,第二部定理四六でいわれていることを通して一般的に神Deusを認識するcognoscereのに対し,第三種の認識cognitio tertii generisは個物res singularisの認識であり,第五部定理二四により,第三種の認識によって個物を認識すればするほど,僕たちはそれだけ多く神を認識することになります。つまり僕たちは第三種の認識によって,個別にしかも直接的に神を認識することになるのです。ですから,第二種の認識と第三種の認識のどちらがより第四部定理二八に合致するのかといえば,第三種の認識であることになると僕は考えます。そしてスピノザ自身がこのことを根拠として,第五部定理二五では精神mensの最高の徳virtusは第三種の認識でものを認識することにあるといっています。さらにスピノザは,満足度を徳の観点から説明しようと企てているのですから,最高の満足とは最高の徳でなければならず,第三種の認識によって発生する自己満足acquiescentia in se ipsoこそが,僕たちにとって最高の満足であるということになると僕は考えます。
したがって,僕はスピノザは第三種の認識によって事物を認識することが人間にとっての最高の徳であり,かつ第三種の認識から発生する自己満足が最高の満足であるといっていて,それは正しいと考えます。いい換えれば,第二種の認識によって事物を認識することは,徳ではあっても最高の徳ではないし,第二種の認識から生じる自己満足は最高の満足であるとはいっているものの,実際にはそこには不正確さがあり,第三種の認識から生じる自己満足と比べた場合には,第二種の認識から生じる自己満足は最高の自己満足とはいえないといっていると考えます。
公理系の認識というのは第二種の認識による認識でした。ですからスピノザは,公理系を認識する認識よりも,徳においても満足度においても超越する認識があるといっていることになります。他面からいえば,そういう認識があるということを公理系の中に示している,つまり公理系を認識する第二種の認識によって認識することができる,あるいは証明することができるといっていることになります。よって,『エチカ』の公理系を第二種の認識で認識するよりも,徳の面でも満足度の面でも上回る認識があることになります。
ディアドラは発馬後すぐに控えて後方3番手の内を追走。コース設定をよく知らなかったのですが,途中であまりに鋭角なカーブがあって驚きました。ずっと内を回って直線に。なかなか進路が確保できなかったのですが,逃げ馬の直後を追走していた馬が外に出し,逃げ馬に並び掛けようとすると,逃げ馬がそれに合わせに行くようにやや外に出したので最内に進路が開き,そこを突いて加速すると,最内から逃げた馬の前に出ました。そこから食い下がられるような形にはなったものの,フィニッシュ前で突き放すことに成功。2着馬に1馬身4分の1差をつけて優勝しました。
優勝したディアドラは昨年の府中牝馬ステークス以来の勝利。大レースは一昨年の秋華賞以来の2勝目。このレースは牝馬限定戦で,古馬には強力な馬が不在で実績上位は3歳馬。ただ世代にはレベル差があり,世代限定戦では活躍できても古馬に通用するかは不明確ですし,実績上位馬の中には距離に不安があるのではないかと思える馬もいましたから,ディアドラにもチャンスがあるのではないかと思えました。ずっと内を回ってきたのは勝因のひとつなのでしょうが,この着差ですから,少なくとも直線で外に出すような競馬になっていたとしても,勝てていたのではないかと思います。快挙には違いありませんが,現地での評価が低すぎただけで,このメンバーが相手なら,大金星といういい方には違和感があります。母の父はスペシャルウィーク。祖母はソニンク。母のひとつ上の半兄に2011年にエルムステークス,2012年にダイオライト記念,2013年に浦和記念,2014年に佐賀記念を勝ったランフォルセで,ひとつ下の半弟に2011年にアーリントンカップ,2013年にカペラステークス,2014年に東京スプリントとさきたま杯と東京盃,2015年にさきたま杯を勝ったノーザンリバー。Deirdreはケルト神話に登場する女の名前。
日本馬の海外GⅠ制覇は4月のクイーンエリザベスⅡ世カップ以来。ヨーロッパでの重賞制覇は昨年7月のメシドール賞以来。ヨーロッパのGⅠは2016年5月のイスパーン賞以来。イギリスでは2000年にアグネスワールドがジュライカップを勝って以来の2勝目。騎乗したイギリスのオイシン・マーフィー騎手は日本馬に騎乗しての大レースは初勝利。管理している橋田満調教師は一昨年の秋華賞以来となる大レース13勝目。海外重賞は初勝利。
第二種の認識cognitio secundi generisが,第二部定理四六でいわれていることを通して一般的に神Deusを認識するcognoscereのに対し,第三種の認識cognitio tertii generisは個物res singularisの認識であり,第五部定理二四により,第三種の認識によって個物を認識すればするほど,僕たちはそれだけ多く神を認識することになります。つまり僕たちは第三種の認識によって,個別にしかも直接的に神を認識することになるのです。ですから,第二種の認識と第三種の認識のどちらがより第四部定理二八に合致するのかといえば,第三種の認識であることになると僕は考えます。そしてスピノザ自身がこのことを根拠として,第五部定理二五では精神mensの最高の徳virtusは第三種の認識でものを認識することにあるといっています。さらにスピノザは,満足度を徳の観点から説明しようと企てているのですから,最高の満足とは最高の徳でなければならず,第三種の認識によって発生する自己満足acquiescentia in se ipsoこそが,僕たちにとって最高の満足であるということになると僕は考えます。
したがって,僕はスピノザは第三種の認識によって事物を認識することが人間にとっての最高の徳であり,かつ第三種の認識から発生する自己満足が最高の満足であるといっていて,それは正しいと考えます。いい換えれば,第二種の認識によって事物を認識することは,徳ではあっても最高の徳ではないし,第二種の認識から生じる自己満足は最高の満足であるとはいっているものの,実際にはそこには不正確さがあり,第三種の認識から生じる自己満足と比べた場合には,第二種の認識から生じる自己満足は最高の自己満足とはいえないといっていると考えます。
公理系の認識というのは第二種の認識による認識でした。ですからスピノザは,公理系を認識する認識よりも,徳においても満足度においても超越する認識があるといっていることになります。他面からいえば,そういう認識があるということを公理系の中に示している,つまり公理系を認識する第二種の認識によって認識することができる,あるいは証明することができるといっていることになります。よって,『エチカ』の公理系を第二種の認識で認識するよりも,徳の面でも満足度の面でも上回る認識があることになります。