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スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日刊スポーツ賞スパーキングサマーカップ&変更の有無

2019-08-23 19:06:23 | 地方競馬
 高知から1頭が遠征してきた昨晩の第16回スパーキングサマーカップ
                                        
 逃げたかった馬が2頭いましたが枠順の有利さでシュテルングランツの逃げとなり,ロイヤルパンプはすぐに2番手に控えました。3番手にディアデルレイで4番手はトキノパイレーツ。5番手をトロヴァオとソッサスブレイで併走し7番手にラーゴブルー。8番手にサクラエール。9番手にザイディックメア。10番手はハセノパイロとセンチュリオンでこの11頭は一団。離れてトキノエクセレント,ハッピースプリント,コンドルダンスの順で続きました。前半の800mは49秒5のミドルペース。
 3コーナーを回って2番手はトキノパイレーツ,ロイヤルパンプ,ディアデルレイの雁行となりましたが,真中のロイヤルパンプが脱落して直線へ。トキノパイレーツは逃げるシュテルングランツのすぐ外に出てきて,一杯になったシュテルングランツを捕えると抜け出して優勝。大外から追い込んできたトロヴァオが1馬身半差で2着。逃げたシュテルングランツが2馬身差で3着。
 優勝したトキノパイレーツは南関東重賞初制覇。正月にオープンを勝っていていずれは南関東重賞でもという力はあった馬。ここは強敵が揃っていたのですが,56キロという斤量が有利に作用したようです。JRAでデビューし2勝して昨秋に転入してきた4歳馬で,能力の上積みはまだありそうです。ただ,距離が伸びるのはマイナスに作用するのではないかと思いますし,転入後は川崎でしか走っていませんから,他場へ遠征して同じように走ることができるのかという課題もある馬です。母の父はタヤスツヨシ。7代母がクレアーブリッジの祖母にあたります。
 騎乗した川崎の町田直希騎手は2014年の川崎マイラーズ以来となる南関東重賞11勝目。スパーキングサマーカップは初勝利。管理している川崎の八木正喜調教師は南関東重賞8勝目。スパーキングサマーカップは初勝利。

 上野がいう理念の変更というのが本当にあったかどうかということについて僕の考えだけを述べれば,それはあったのだろうと思います。つまり僕は書簡九の定義論が,定義論の全体の中で枝葉末節に属するというようには解しません。ただ,僕はこのことについては争いません。というのもここでの目的は,上野の言い分が正しいか否かということなのではなく,僕が示したスピノザの定義Definitioについての結論の正当性を示すことだからです。もし理念の変更というのがなかったのだとすれば,『エチカ』等によって補完する必要はありますが,『知性改善論Tractatus de Intellectus Emendatione』で展開されている定義論と書簡九で展開されている定義論は,同等に扱ってよいことになるでしょう。一方,理念の変更があった場合にも,書簡九はその変更後の定義論なのですから,これをそのまま用いることには何の問題もありません。そして『知性改善論』の方は,補完を行えばこれを結論の材料として利用しても問題はないということはすでに説明した通りです。
 このようなわけで,僕は書簡九で展開されている定義論については,『知性改善論』の場合とは違い,その内容に詳しく踏み込むことはしません。ただ,僕自身は上野がいうように,確かに定義の理念に変更が齎されたと解していて,このときに上野が示しているこの変更の背景は興味深いものがありましたので,最後にこの点を探求しておきます。
 僕は『知性改善論』で主張されている定義論が,デカルトRené Descartesの哲学から強い影響を受けているのではないかというように推定しました。少なくともこの定義論で原因causaの何たるかについてスピノザが言及するとき,それは自己原因causa suiを除外した,あるいは自己原因という原因性を否定するような,デカルトの哲学的な作出原因causa efficiensであるというような解釈をすると,創造されない事物についてスピノザが説明している内容はきわめて合理的に理解することができることを示しました。なのでここでは暫定的に,この定義論はデカルトの哲学の影響下の定義論であるといっておきます。
 上野によれば,定義の理念の変更に影響を及ぼした思想家がいます。それがパスカルです。これについては近藤も補足をしています。
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