北海道から1頭が遠征してきた昨晩の第53回黒潮盃。
押していったホールドユアハンドの逃げ。向正面に入ってリードは2馬身。単独の2番手にトーセンボルガ。2馬身差でジョニスヴェニール,リンノレジェンド,トワイライトスカイの3頭が続いてここまでが先行集団。4馬身差でキングイモン。その後ろにグリードパルフェ。ここからまた2馬身差で後方は一団。最前列がホワイトヘッドとシビックヴァーゴ。さらにハルディネロとアイオロス。そしてトドビエンとアエノエンペラー。さらにヤマショウブラックとサージュで最後尾にマブイーグル。最初の800mは50秒6のミドルペース。
ホールドユアハンドは3コーナーを回った時点でまだ快調に飛ばし,トーセンボルガの外からリンノレジェンドが追い上げてきました。内を回ってきたのがジョニスヴェニールでリンノレジェンドをマークするように上がってきたのがグリードパルフェ。直線に入るとリンノレジェンドがすぐに先頭に。追ってこられたのはグリードパルフェだけでしたが,途中からは脚色が同じになり,リンノレジェンドが押し切って快勝。グリードパルフェが2馬身半差で2着。後方集団から末脚を伸ばしたのはホワイトヘッドとハルディネロの2頭。先んじていたホワイトヘッドが2馬身差の3着でハルディネロが半馬身差で4着。
優勝した北海道のリンノレジェンドは南関東重賞には2回目の遠征で初勝利。今年の北海道の3歳馬は三冠を制覇したリンゾウチャネルが断然の存在でリンノレジェンドは2番手グループのトップといった存在。このレベルだと南関東のトップクラスが相手では苦戦しそうですが,ここはそのような馬がいませんでしたので,優勝争いができるかもしれないと思っていました。それだけにここまで楽に勝つことができたのは意外。どうもリンゾウチャネルもリンノレジェンドも,2歳のときよりはかなり力をつけているようです。冬場に一時的に移籍し,大井で2戦していたのもプラスに作用したといえそうです。この後また大井に転入してくるようです。
大井の短期免許で騎乗した岡部誠騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞5勝目で黒潮盃は初勝利。管理している北海道の林和弘調教師は一昨年の平和賞以来の南関東重賞制覇。黒潮盃は初勝利。
『知性改善論Tractatus de Intellectus Emendatione』の自己原因causa suiに関する言及が,スピノザの哲学の全体の中で不自然になっている理由というのは,ふたつ考えられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/32/0e9fc8288779de58bc0134ba1c146365.jpg)
ひとつは,『知性改善論』を執筆している段階では自己原因を起成原因causa efficiensであるとは認めていなかったスピノザが,後に自己原因も起成原因と認めるようになったという場合です。この場合は自己原因という概念notioに対する考え方をスピノザは変更したことになります。もうひとつは,『知性改善論』を書いている段階でのスピノザには,自己原因という概念について,確固たる考えがなかったという場合です。この場合は自己原因という概念の考え方が変更されたというより,自己原因という概念が,後になってスピノザの哲学の中に現れたということになります。
僕は基本的に後者の解釈を採用します。つまり『知性改善論』で創造されない事物の定義Definitioについて説明しているときのスピノザは,自己原因という概念を有していなかったと解します。これは極端ないい方で,たとえばその時点でのスピノザが自己原因という語を知らなかったとは想定しにくいのですが,少なくとも第一部定義一で示されているような自己原因という概念は,この時点でのスピノザには存在しなかったと僕は考えます。
創造されない事物の定義の要件のひとつは,自己の説明のために自己の本性essentia以外の何ものも要さないということで,もうひとつがそれが存在するか否かという問題が生じる余地があってはならないということでした。このふたつを満たすためにはそのものの本性のうちにそのものの存在existentiaが含まれているのでなければなりません。ところがスピノザはこれらの要件を別に分けて説明しています。さらに,自己の説明のために自己の本性以外の何も要さないという条件は,一切の原因を排除するという条件と等置されているのです。もし自己原因について確固たる考えがあれば,このような説明がされる筈はありません。単にそのものの本性に存在が含まれていなければならないと説明すれば済むことで,そのように説明すれば,そこに原因すなわち起成原因が含まれていてはならないという,本性だけを含むことと等置される条件の方は不要だからです。
押していったホールドユアハンドの逃げ。向正面に入ってリードは2馬身。単独の2番手にトーセンボルガ。2馬身差でジョニスヴェニール,リンノレジェンド,トワイライトスカイの3頭が続いてここまでが先行集団。4馬身差でキングイモン。その後ろにグリードパルフェ。ここからまた2馬身差で後方は一団。最前列がホワイトヘッドとシビックヴァーゴ。さらにハルディネロとアイオロス。そしてトドビエンとアエノエンペラー。さらにヤマショウブラックとサージュで最後尾にマブイーグル。最初の800mは50秒6のミドルペース。
ホールドユアハンドは3コーナーを回った時点でまだ快調に飛ばし,トーセンボルガの外からリンノレジェンドが追い上げてきました。内を回ってきたのがジョニスヴェニールでリンノレジェンドをマークするように上がってきたのがグリードパルフェ。直線に入るとリンノレジェンドがすぐに先頭に。追ってこられたのはグリードパルフェだけでしたが,途中からは脚色が同じになり,リンノレジェンドが押し切って快勝。グリードパルフェが2馬身半差で2着。後方集団から末脚を伸ばしたのはホワイトヘッドとハルディネロの2頭。先んじていたホワイトヘッドが2馬身差の3着でハルディネロが半馬身差で4着。
優勝した北海道のリンノレジェンドは南関東重賞には2回目の遠征で初勝利。今年の北海道の3歳馬は三冠を制覇したリンゾウチャネルが断然の存在でリンノレジェンドは2番手グループのトップといった存在。このレベルだと南関東のトップクラスが相手では苦戦しそうですが,ここはそのような馬がいませんでしたので,優勝争いができるかもしれないと思っていました。それだけにここまで楽に勝つことができたのは意外。どうもリンゾウチャネルもリンノレジェンドも,2歳のときよりはかなり力をつけているようです。冬場に一時的に移籍し,大井で2戦していたのもプラスに作用したといえそうです。この後また大井に転入してくるようです。
大井の短期免許で騎乗した岡部誠騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞5勝目で黒潮盃は初勝利。管理している北海道の林和弘調教師は一昨年の平和賞以来の南関東重賞制覇。黒潮盃は初勝利。
『知性改善論Tractatus de Intellectus Emendatione』の自己原因causa suiに関する言及が,スピノザの哲学の全体の中で不自然になっている理由というのは,ふたつ考えられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/32/0e9fc8288779de58bc0134ba1c146365.jpg)
ひとつは,『知性改善論』を執筆している段階では自己原因を起成原因causa efficiensであるとは認めていなかったスピノザが,後に自己原因も起成原因と認めるようになったという場合です。この場合は自己原因という概念notioに対する考え方をスピノザは変更したことになります。もうひとつは,『知性改善論』を書いている段階でのスピノザには,自己原因という概念について,確固たる考えがなかったという場合です。この場合は自己原因という概念の考え方が変更されたというより,自己原因という概念が,後になってスピノザの哲学の中に現れたということになります。
僕は基本的に後者の解釈を採用します。つまり『知性改善論』で創造されない事物の定義Definitioについて説明しているときのスピノザは,自己原因という概念を有していなかったと解します。これは極端ないい方で,たとえばその時点でのスピノザが自己原因という語を知らなかったとは想定しにくいのですが,少なくとも第一部定義一で示されているような自己原因という概念は,この時点でのスピノザには存在しなかったと僕は考えます。
創造されない事物の定義の要件のひとつは,自己の説明のために自己の本性essentia以外の何ものも要さないということで,もうひとつがそれが存在するか否かという問題が生じる余地があってはならないということでした。このふたつを満たすためにはそのものの本性のうちにそのものの存在existentiaが含まれているのでなければなりません。ところがスピノザはこれらの要件を別に分けて説明しています。さらに,自己の説明のために自己の本性以外の何も要さないという条件は,一切の原因を排除するという条件と等置されているのです。もし自己原因について確固たる考えがあれば,このような説明がされる筈はありません。単にそのものの本性に存在が含まれていなければならないと説明すれば済むことで,そのように説明すれば,そこに原因すなわち起成原因が含まれていてはならないという,本性だけを含むことと等置される条件の方は不要だからです。