スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京スプリント&内在性

2014-04-02 20:41:51 | 地方競馬
 今年のトゥインクル競馬の開幕週のメーンとなった第25回東京スプリント。森騎手が昨日のレースで負傷したため,アルゴリズムは町田騎手に変更。
 アルゴリズムが出負け。先行争いは激しくなり,最内から押したパドトロワの逃げに,アーリーロブストとジェネラルグラントが直後を追い掛ける形。好発も控えたナイキマドリードとノーザンリバーまで,一団で続き,セイントメモリーとセイクリムズンが好位グループの最前列に。前半の600mは34秒2でハイペース。
 逃げたパドトロワが最初に苦しくなり,直線に入るとアーリーロブストも一杯で,ジェネラルグラントが先頭に。一時的に後ろと差が開きましたが,外に持ち出したノーザンリバーが,その外から追ってきたセイクリムズンと並ぶように伸び,ジェネラルグラントを捕まえました。ただ,余裕はノーザンリバーの方が大きかったようで,最後は追い比べとならず,3馬身差でノーザンリバーが快勝。セイクリムズンが2着。ハイペースに乗じたとはいえ出遅れから大外をかなりの末脚で伸びたアルゴリズムが2馬身半差で3着。
 優勝したノーザンリバーは昨年末のカペラステークス以来の勝利で重賞3勝目。現状では能力最上位と思われ,地方競馬での出走経験の少なさが懸念されましたが,問題とはなりませんでした。小回りでも同様に立ち回れるのかは残された課題であるといえますが,スピードはこの路線のトップで,JBCスプリントが楽しみになってきました。父はアグネスタキオン。半兄に2011年のエルムステークス,2012年のダイオライト記念,2013年の浦和記念,今年の佐賀記念と重賞を4勝している現役のランフォルセ
 騎乗したのは蛯名正義騎手で管理しているのは浅見秀一調教師。東京スプリントは共に初勝利。

 もしも朝倉流の論証の正当性を是認するという立場を選択するという場合には,残された課題はそう多くはありません。すでに延長の属性の直接無限様態が運動と静止であるということから,全宇宙が存在し,かつそれが不変の形相を有するということまで帰結しているのですから,最後のところで帰納法に依拠して導出した部分を,演繹的に解釈し直すだけで十分だからです。すなわち,運動と静止を原因として不変の形相を有する全自然が必然的に生じ,その不変の形相を有する宇宙のうちでは,無限に多くの物体が無限に多くの延長作用をするというように考えればよいのです。そしてこれが,無限様態を媒介として個物が生起するというときの,間接無限様態の場合の媒介の意味であるということになります。
 第一部定理一八は,神が内在的原因であるということを示しています。ここに第二部定理六を適用させるならば,延長の属性はあらゆる延長の様態およびそれら様態がなす延長作用に対して内在的原因でなければならないということになります。無限に多くの物体が生じ,またそれらの物体がなす延長作用が,不変の形相を有する宇宙の内部での事象であるということと,このことは辻褄が合うといえるでしょう。ただし,これは再三にわたって注意していることですが,たとえばある個別の物体,また個別の延長作用を抽出したときに,その内在的原因といわれなければならないのは神,あるいは神の延長の属性なのであって,間接無限様態である不変の形相を有する全宇宙ではありません。第一部定理二八備考の中盤部分でいわれていることは,この内在性に関しても同様に妥当しなければならないからです。
 ただ,神が内在的原因であるということは,単に第一部定理一六と関連していわれているというようには僕は必ずしも考えません。とりわけ不変の形相をした全宇宙が媒介となって無限に多くの物体が生起するといわれるとき,この媒介が,いわば内在的媒介であって超越的媒介ではないということと,神が内在的原因であり超越的原因ではないということとの間に,何らの関連性もないとは考えられないからです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする