スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

キャッシュコールマイル・アメリカンオークス&ことばの表象

2007-07-08 21:59:09 | 海外競馬
 アメリカ西海岸で行われた2レースを,例によって日本馬を中心に回顧します。
 まず日本時間では昨日の午後にあったキャッシュコールマイルGⅡ。ここは3頭が出走していて,コイウタが先行集団の外の3番手,キストゥへヴンは5番手,ディアデラノビアは後方から2番手という位置取り。3~4コーナーの中間あたりでコイウタは早々と失速,最下位でした。一旦は最後方まで下がっていたディアデラノビアが変わるように外を回って進出。しかし前を行ったアメリカの2頭に追いつくまでの脚はなく,ディアデラノビアを行かせてからさらに外を回ったフランスのLady of Veniceにも交わされました。結局このLady of Veniceが前の2頭をまとめて差し切って優勝。ゴール寸前で内側からキストゥへヴンがディアデラノビアを交わして4着に入り,ディアデラノビアは5着でした。
 展望にも書いたように,ダンスインザムードクラスの馬であればまず勝ち負けになるわけですが,このクラスの馬では厳しかったようです。ただ,コイウタはいくら何でも負け過ぎで,体調面に問題があったものと推測します。
 日本時間では今朝となるアメリカンオークスGⅠ。ローブデコルテはやや遅れたような発走となり,すぐ内に入れて後方2番手からの競馬。3~4コーナーの中間から仕掛けていったものの,そのまま外に出せず,前が詰まっている間に馬が嫌気をさしてしまったようで,ある程度は前が開いてからもさしたる伸びは見せずに5着でした。勝ったのはアメリカのPanty Raid。
 こちらは正直なところ消化不良といったレース振りでした。過去の実績から日本の馬が強いということはよく知られていますから,マークもきつくなるのは当然で,今後はいかにしてそれをかいくぐっていくかということもひとつの課題となってくるのではないでしょうか。

 明日は弥彦記念2日目優秀の十宝賞です。並びは岡部-斎藤-内藤-紺野の北日本,新田-村本の静岡,山田-山口の岐阜で,後閑は自在に戦うようです。新田選手○の先行とみて村本選手◎。たぶんここを追走するだろう後閑選手▲で。

 こりん星ということばを聞いたときに,あるいはそれがどういった星であるというような説明をされたときに,僕はこりん星という星が実在しないということはよく知っていますが,それでもこりん星を表象します。これはちょうど,たとえば月と地球との間の距離を正しく知っている人間でも,を実際に見れば,本当にあるよりは近い位置にあるように表象するというのと同じことであって,何も不思議なことではありません。神のうちにあるこりん星の十全な観念というのは,たとえば僕がこのような仕方で表象するこりん星の観念の十全な観念であると考えることができます。
 これは,端的にいうとことばによって僕の身体が刺激されることによって,僕の精神のうちに表象されるものの観念で,たとえば僕が何の前提もなくこりん星といわれればそれを表象することはありませんが,それについて何らかの説明を受ければ,その説明がこりん星ということばと結び付けられることによって,その後でこりん星ということばに刺激されれば,今度はその説明によって表象した事柄を,こりん星ということばだけで表象するようになるという仕組みで,この仕組みは第二部定理一七系によって説明することができると僕は考えます。
 このように,人間というのは現実的には存在しないもの,あるいは現実的には刺激されたことがないようなものに対しても,単にことばだけによって刺激され,それを表象するということがあり得るわけです。そこで,たとえばこうした観念は,どのような仕方で神と関係付けることができるのかということを考えることによって,神のうちにあるこりん星の十全な観念というのがどんなものであるのかを考えることができると思われます。
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