スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

順位戦展望&こりん星

2007-07-05 20:45:30 | 将棋トピック
 朝日と毎日の共催になった順位戦はすでに熱闘が始まっていますが,名人戦が終了してすべての参加者が決まりましたので,ここでクラス毎の展望・予想をします。
 まずA級。正直なところ予想は困難ですが,森内名人が一八世名人になったこともあり,先をいかれた羽生善治三冠にモチベーションありとみて本命に予想。ここのところ緒戦を落としていたのですが,今年は白星スタートをきったのも好材料です。
 B級1組。昇級はふたりで,ここは渡辺明竜王と深浦康市八段で固いと思っていましたが,渡辺竜王がよもやの連敗スタート。このクラスは局数が多いので巻き返しが可能ですのでこの予想のままいきますが,順位も下ですので苦しくなったことは間違いありません。ほかでは鈴木大介八段。
 B級2組は間違いなく混戦になりそうです。一応の本命は山崎隆之七段ですが,将棋にややむらがあるように思えるのと,いささか淡白に感じるのは不安です。昇級してきた橋本崇載七段も実力者ですが,緒戦は山崎七段に負けてしまいました。それなら同じ昇級組の松尾歩六段。次が山崎・松尾戦ですから,勝った方はかなり有力と思います。野月七段,先崎八段,屋敷九段なども有力と思いますが,この3人は揃って黒星発進となっています。
 C級1組は阿久津主税五段が大本命で,対抗には飯島栄治五段を。ほかでは昇級してきた片上大輔五段ですが,この順位での緒戦負けは痛い感じ。これを破った同じ昇級組の広瀬章人五段も有力者の一人。このふたりは阿久津五段との対戦がありますので,そこが鍵になりそうです。
 C級2組は大所帯で予想が困難。本命は村山慈明四段と考えていましたが,緒戦は負けてしまいました。ほかで個人的に戦いぶりに注目しているのは糸谷哲郎四段と,新参加の佐藤天彦四段で,このふたりは白星スタートを決めました。
 順位戦は息の長い戦いです。3月の回顧のときにどんな結果が出ているのか楽しみです。

 明日は棋聖戦五番勝負の第四局です。また熱戦を期待したいところです。

 人間の精神による事物の表象,なかんずく事物の想像が力であるということが具体的にはどういった意味をもたらすのかということを説明するために実例を挙げますけれども,これについては他意はないということをあらかじめお断りしておきます。
 小倉優子というタレントがいて,この人が「こりん星」ということをよく口にします。小倉優子の中にこりん星という星の観念があるということ,またそれがこりん星という星が現実的に存在するという観念,すなわち,小倉優子の精神によるこりん星なる星の表象であるということは間違いないところと思います。一方,こりん星なる星は現実的に形相的に存在するというわけではありませんから,これが混乱した観念であるということも間違いなく,これは多くの人が同意するところなのではないかと思います。したがって,こりん星という星が,これはとくに小倉優子の精神に限らずとも,だれか(ある人間)の精神のうちに観念としてあるとしても,これは完全に想像の産物であるということになります。
 したがってこのとき,たとえば小倉優子の精神がある虚偽によって構成されているということは間違いありません。しかし一方で,だから小倉優子が誤謬を犯しているということにはなりません。それどころか,もしも小倉優子が自分の精神のうちにあるこりん星なる星の観念が,虚偽であるということを知っているならば,というか,常識的に考えれば,僕には小倉優子がそれを知っているとしか思えないのですが,これはむしろ小倉優子の力である,あるいは小倉優子の精神の欠点であるどころか長所であるというのが,スピノザの哲学における想像力の意味になるのです。どこかおかしいようにも感じられはするのですが,僕もこの考え方に同意します。
コメント
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