スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

寛仁親王牌&力

2007-07-03 22:15:27 | 競輪
 9選手全員が自力を打てるメンバーとなった寛仁親王牌の決勝
 Sは渡部選手が取って荒井選手の前受け。一旦この後ろが離れましたが3番手には佐藤選手が入り,永井選手が7番手から。残り3周のバックから永井選手が一気に上昇し,残り2周のホームで荒井選手を抑えると,そのままほとんど流すところなく先行。荒井選手が4番手,佐藤選手が6番手の一列棒状から残り1周のホームで佐藤選手が発進すると,これに合わせて荒井選手も発進。しかしこの両者が前に届く前にバックから小嶋選手も番手発進。そのまま後ろの手島選手をうまく牽制しつつゴールまで先頭キープ,優勝となりました。牽制で小嶋選手が最終コーナーを外に行ったので,手島選手と荒井選手は失速。がら空きのインを突いた渡部選手が,直線は小嶋選手の外に持ち出して2着。渡部選手のさらに内をいった成田選手と渡部選手の間を割った岡部選手が3着でした。
 優勝した石川の小嶋敬二選手は先月の高松宮記念杯に続いてGⅠ連覇。このレースは一昨年も勝っていて2勝目。このメンバーでは最強と思え,それが番手捲りですから優勝も当然でしょう。緩めずにいった永井選手のアシストも大きかったですし,昨日の準決勝で4着入線ながら3着の佐藤慎太郎選手の失格で繰り上がって決勝に駒を進められたように,この大会は幸運にも恵まれました。
 佐藤選手や荒井選手は自分でも優勝を狙っているわけで,無欲の永井選手にこうも思い切りいかれてしまっては成す術がありませんでした。

 明日は川崎でスパーキングレディーカップ。ここはメイショウバトラー◎が勝つと思います。相手は難しいですが,一応はライラプス○が筆頭で,ベルモントノーヴァ△,クリムゾンルージュ△,チャームアスリープ△,レイナワルツ△あたりまで。

 問題となっている一文の意味というのは,大体においてはこれでいいのだろうと思うのですが,表象が長所とみなされる場合に,それがひとつの力(能力)としてという場合には,もう少し積極的な理由がほしいという気もします。というのは,人間の精神による事物の知覚というのが,人間が現実的生活を営んでいく上での役に立つということは,実はその知覚が混乱した観念であるということを認識しているかどうかということは無関係であるといえるからです。つまり,人間が誤謬を犯していようと誤謬から免れていようと,知覚がこの方面で役に立つということは否定し難く,それでは,この一文にスピノザが,それが現実に存在しないということを知っていたとしたら,つまりそれが十全な観念ではないということを知っていたとしたらという仮定を付した意味を取り逃がしかねないと思われます。
 人間の精神による事物の表象が混乱した観念であるということは間違いありません。しかし,人間が事物を知覚するという場合には,具体的な意味に示したパソコンの例からも明白なように,人間の精神が知覚している事物が現実的に存在しているということは間違いないといえます。したがってこれを逆に考えるならば,表象が力という観点から人間の長所と認められるのは,この表象の対象となっている事物が現実的には存在しない場合,すなわち,想起や想像の場合であるといえるのではないでしょうか。
コメント
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