スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

タニノギムレット&第二部定理一七備考まとめ②

2007-07-23 21:15:32 | 名馬
 牝馬として見事に今年のダービーを制したウオッカ母系についてはすでに紹介していますが,この馬の名前のもとになった父・タニノギムレットを今日は紹介します。
 ダートのデビュー戦は足元の影響もあって2着に負けましたが,休養後の2戦目で芝の未勝利戦を好時計で圧勝。明けて正月のシンザン記念を勝って重賞初制覇。さらに3月のアーリントンカップも制しました。
 この重賞2勝は武豊騎手でしたが,落馬で大怪我をしたため四位騎手に乗り換り,皐月賞トライアルのスプリングステークスを追い込み勝ち。重賞3連勝で皐月賞も1番人気に推されましたが,ここは追い込みきれずに3着でした。
 武豊騎手に戻って,NHKマイルカップに参戦。ここは直線で再三の不利を受けてしまい3着。ただ,この3着はよく3着まで来たという感じでした。異例のローテーションでダービーに出走。きっちり差し切って大レース優勝。つまりウオッカは,父娘でダービーを制覇したということになります。
 故障を発症してしまいこれで引退。この馬は松田国英調教師の管理ですが,松田厩舎の馬にはこういうケースが多いように感じられるのは残念なことです。
 ギムレットはカクテル。ウオッカとタニノギムレットは,生産牧場も馬主も同じで,父からの連想でウオッカと名付けられました。本来ならタニノウオッカとなるところですが,ウオッカはアルコール度数の高い酒なので,(名前を)割らない方がいいという判断から,単にウオッカとされたということです。

 明日は川崎でスパーキングサマーカップ。難しいですが力は東海勢が上とみて,愛知のムーンバレイ◎とキングスゾーン○。南関東勢はシャイニールック▲とルースリンド△。ブルーローレンス△や笠松のミツアキタービン△も。

 明日から王位戦七番勝負第二局。先手となる深浦八段の初手に個人的に注目しています。

 まずはこうした人間の精神mens humanaによる事物の表象imaginatioが,混乱した観念idea inadaequataであるということを証明しなければなりません。僕がいう表象の種類のうち,自分自身の身体corpusの知覚perceptioについては第二部定理二七によって,それ以外の外部の物体corpusについての表象,すなわち外部の物体の知覚および想像と想起memoriaについては,第二部定理二五によって,それらは証明することができます。
 ところで,人間の身体humanum corpusというのは,外部の物体によって刺激されるaffici適性がきわめて高い物体ですから,これらのことからして,人間の精神を現実的に構成している物体の多くは,実は十全な観念idea adaequataであるよりも,混乱した観念であるということが理解できるということになります。したがって,人間はこうした混乱した観念を,自らの精神のうちから排除することが可能であるかどうかということが,最初の問題になってくると思います。このときに重要になってくるのが,たとえそれが混乱した観念であるとはしても,観念がある知性intellectusのうちに,有限finitumであれ無限infinitumであれある知性のうちにあるといわれるとき,そこにはある積極的な意味が含まれているということを含意している,第二部定理三三であるといえると思います。つまりどんな観念も,それ自体のうちにある消極的なもの,すなわち虚偽falsitasとか誤謬errorといわれるべきものを抱えているというわけではないのです。
コメント
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