ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

大きなサイズのワイン

2013年11月21日 02時36分44秒 | ワインの事

私的にはワインはどの状態でも、それなりの飲み頃にあると思っています。

確かに何万円もするワインはボトルの中に詰まっている要素を出来るだけたくさん感じる頃を飲み頃と呼びますし、待った方がいいのかな、とも思います。

が、通常=数千円までのワインは若い時でも熟成してでもそれなりの価値を感じる事は可能なんですね。

さて、ワインの世界では「大きなサイズのワインは美味しい」という「噂」がまかり通っています。

本当でしょうか?

造り手さんの話を聞いたりしても「そんな筈はない」という答えが返ってきますし、作り方に違いはありません。

では、何故そんな噂が出るのか?

この場合、泡もの(シャンパンやフランチャコルタ)と泡の無いスティルワインに分けて考える必要があります。

泡ものに関しては出荷されてからの時間経過が味わいの落ち着きをもたらすことは間違いないようです。

ですから同じヴィンテージや内容のものが同じ時期に出荷されたものを「直ぐに頂く場合」は殆ど違いを感じません。むしろ小さなサイズの方がイイかも知れないのです。

しかし、大きなサイズは通常サイズのものに比べて流通速度がゆっくりですから、輸入元に滞留している時間が長い、ひるがえって通常サイズはドンドン動いているので常に新しいロットが入ってきている、という事になります。

そうなれば「ゆっくり休んだ大きなサイズ」に落ち着いた旨味を感じる事になります。

但しハーフサイズに関しては多くのメーカー(一部を除く)は普通瓶若しくはマグナム瓶で造ったものを移し替えて仕込んでいるという事なので安定度に欠けるとも言われますから、上記の話は普通瓶以上での事になります。

泡の無いワイン=スティルワインに関してです。

これに関しては大きなサイズの方が熟成速度が遅い、と言われています。

私の経験上、そう感じます。

これは「落ち着く」とかいう問題ではありません。

例えば「早く飲んだ方がいいヴィンテージ」なら大きなサイズの方が安心して飲めますし、「強くて長期熟成のヴィンテージ」なら通常サイズの方が飲み頃を早く迎えるでしょう。


簡単すぎる説明ですが、「大きなサイズのワインの方が美味しい」は半分当たっていて半分は違います。


話は戻りますが、基本的に殆どのワインの飲み頃は無いと思っています。

そのワインを生かす飲み方を心がける、という事ではないかな、と・・・・・

ちなみに先日シャトーマルゴーの2010年を試す機会がありました。

通常このクラスのワインは20年は寝かせたい、などと言いますが2010年はとても美味しく頂けました。

また、2002年のシャトーモンテュスというマディラン地区のワインは10年以上経過しているのに「ガチガチ」のタンニンでそれだけ飲むと若すぎますが、カラスミを削りかけたブリのカルパッチオと合わせると滅茶苦茶甘く美味しく感じられました。


さて、今年のボージョレヌーヴォーは良いミネラルに支えられ酸も程よく、近辺のヌーヴォーで無いワインが「クラシックな熟成」をするのかな、なんて想像を抱かせる味わいでした。

いずれにせよ、ワインならではの「熟成の噂)ですね。

面白い飲み物です。


ヴィンテージ

2013年11月20日 04時52分06秒 | ワインの事

葡萄の収穫は農家の方にとって一年の計でもあるのですが、私たちにとっても大事な情報です。

色々な事のヒントが見え隠れするのが、この時期です。

今日の深夜、毎年の如くボージョレ.ヌーヴォーが解禁されます。

既に他の国のものが解禁済みですが、30年以上いただいている中で今年の収穫情報は興味深いものです。

ドンドン早くなる収穫日が久しぶりに遅い収穫。

最近は9月上旬か、早ければ8月中も珍しい事ではなくなっていました。

それが今年の収穫公示日が9月後半の24日。

しかも、その直後に雨が降って、10月まで待った農家も少なくないと聞きます。

1か月遅いのです。

想像できることは

酸が乗っているのかなあ・・・・

ミネラルが多いのかなあ・・・・

アルコールは低めかなあ・・・・

最近、毎年の様に続いている「結実不良」がコクをもたらしているのかなあ・・・・・

いずれにせよ、農家の方にとっては大変な年だったろうと・・・・・・


若かった頃からの習慣ですから、今晩は楽しみです。

昨年は「最近はヌーヴォーらしくないヌ―ヴォ―が増えて・・・」的な事を思いましたが、今年はどうなんでしょうか?

そむりえ亭では6本だけ入れています。

今晩すぐ、とは言いません。

明日でも明後日でもゆっくり味わってみてください。


直近のスケジュール

2013年11月19日 12時40分40秒 | スケジュール

今日は更新が遅れました。

が、これは使っているOCNブログ人のメンテナンス(なんと9時間に及んだようです)の為でした。私が忘れていた訳ではありませんので御容赦ください!!

さて、スケジュールのご案内です。

11月19日(火)今日は定休日です。

11月23日(土)朝日放送様との共催でほたるまちにてイベントがあります。お手伝いに参加いたしますので土曜ではありますが臨時休業を頂戴いたします。

12月3日(火)定休日です。

12月8日(日)お休みを頂戴します。

12月15日(日)16日(月)連休を頂戴いたします

     (15日は三宅君の知人の結婚式、16日は私が東京で行事があります)

12月17日(火)本来定休日ですが営業いたします

12月29日(日)年内最後のお休みを頂きます

12月31日(日)~1月3日(金)勿論営業いたします。が、22時ラストオーダーです。

1月7日(火)定休日です。2014年最初のお休みです。

という状況です。

年末年始のご参考にメモって頂ければと思います。

宜しくお願い致します。


二日酔い

2013年11月18日 02時49分41秒 | ちょっと休憩

この表題を見ると、私が今日二日酔いなのか?と勘違いされるかも知れませんね。

今日は飲んで帰っていませんし、昨日もビール一杯と軽いテイスティングのみ、ですから安心してください。

ちなみに私も年に数回は二日酔いに悩まされます。

強くないので自分で制御しているので頻繁にはならないのですが・・・・・(1週間ほど前にやっちゃいましたが)

さて、二日酔いは良い酒を飲めばならない、とか酸化防止剤が悪い、とか自然派ワインを飲めば大丈夫とか、色々言われますが

果たして如何に?

少なくても私には当てはまりません。

上等な純米酒を飲んだ場合でも、ビオディナミやビオロジック(いずれも有機認証の有名機関の認める葡萄栽培法)で造れれたワインをいただいた場合でも二日酔いになります。「無添加ワイン」でも同じでした。

それがロマネコンティであってもルロワであっても同じことです。

先述の様に私は強くありませんので、その前後にも沢山いただくことは滅多にありませんから、「上等な酒、酸化防止剤の無い酒」が二日酔いにならない、というのは別の話なんでしょうね。

アルコールの分解によるアセトアルデヒドが云々、という事ですから「飲み過ぎはダメ!!」って信号なんだろうと思います。


ワインを売る立場ですから沢山飲んで頂きたい訳ですが、どうぞご自身の代謝の範囲内で留める、という習慣と勇気をもって年末年始の「シーズン」に立ち向かって頂きたいと思います。

余談ですが最近「二日酔いにはスプライトが良い」という研究結果が中国の大学で発表されたようです。試してませんが・・・・・・・

少なくても「ウコンの〇〇」や「へパ△ーゼ」は、何故かオマケの一杯を余分に飲んでしまう結果になる、で、飲みすぎてしんどい、というサイクルになるのは私だけではない様です。

と、付け加えておきます。


縁や繋がりや・・・・

2013年11月17日 03時15分05秒 | ちょっと休憩

勉強が苦手で本も殆ど読まない私が中学や高校の頃に読んだのが三木清さんという哲学者の本です。

難しい本でしたが父の勧めで読み進めるうちに引き込まれていったのを覚えています。

実際の所は何もわかっていなのですが、中に幾つかのセンテンスは朧に頭に残っています。

「全てのものが偶然であるならば希望というものは持てないであろうし、全てのものが必然であるならば、また希望を持つことも無かろう」「偶然であり必然である、そんな人生を運命と呼ぶ」

というようなことが書かれていました。

接客をしていると、それが不思議なくらい目の当たりにされます。

あるお客様が来られている時に、初対面ながら関わりの深いお客様が来られる。

ある人が久しぶりに来られた翌日に、その方に「以前勧められた」と言ってお客様が来られる。

たまたま横に座った方が遠い郷土が同じでご近所さんであったり、同じ趣味であったり・・・・


何万分の一の確率なんですよね。

しかし、そういう事は頻繁に起こるのですね。

よくよく考えると必然的な要因もあるのです。


が、今日来られるかも知れないお客様の隣にそういうご縁があるのか、無いのか判りません。

いや、どこかで繋がっているかも判りません。

そこが面白いところです。

私の仕事は「縁」や「繋がり」を売る商売ではありませんし、そうしたいのでもありません。

でも、それに囲まれて仕事が出来るとしたならば楽しい仕事です。


2週間以上空きましたが「アレ」です!!

2013年11月16日 02時23分53秒 | ニュース

チラッと予告しておりましたが今日から暫くの間はヒマそうな予感、というか今日は予約が有りません。

という事で10月30日以来の「ブログ見たでえ!!」の開催です。

今日は

1:全てのグラスワイン200円引き

2:加えて下記の3アイテムに関しては

 

   パレオ.ロッソ09(トスカーナ)                通常2,150円→1,600円

   バローロ.ブリッコ.フィアスコ99アゼリア(ピエモンテ) 通常2,800円→2,000円

   プロヴィダンス10(ニュージーランド)           通常4,000円→3,000円

どうぞ「ブログ見たでえ!!」って囁いてお得にお食事してくださいね!!

お待ちしています!!!


2日程は温かいようです。

2013年11月15日 02時29分43秒 | ちょっと休憩

急に寒くなりましたが、今日からの2日程は寒さも緩むようです。

あまり厚着をすると汗をかくかもしれません。

風邪を引きやすいのはそういう時ですのでご注意くださいネ!!

さて、この数日は予約が「少なくなく」お陰様で「ええ感じ」のそむりえ亭ですが、明日16日以降は今の所、予約件数が芳しくありません。

気候は温かいのに予約は寒い。

どうぞ、そむりえ亭を温めてあげてください(笑)

それはさておき、そろそろ忘年会やクリスマスの話がチラホラと出始めています。

そむりえ亭では普段はコース料理という設定はありませんが「お任せする」といって頂ければ、コース仕立てでご用意いたしますし、普段はシェアでご用意していますがお一人様づつの盛り付けも可能です。(若干、お高くなります)

またクリスマスに関しては予めコースも設定する予定です。

詳細は未定ですが「この日ばかりはメニューを見たくない」と言う方はお申し出ください。

ま、少し先の話ですが年末の時期をお楽しみ頂ければと考えています。


ポール.マッカートニーさん

2013年11月14日 02時29分13秒 | ちょっと休憩

この何日かの間の私や、そこそこの年齢の方のフェイスブックのタイムラインはポールマッカートニーさんの日本公演の熱気で溢れていました。

そう言う私は洋楽が苦手ですので「何が何でも行きたい」と言う訳ではありませんでしたが、それでも少年の頃からのスーパースター、ビートルズの一員ですから気にはなっていました。

今でも昔羽田空港に着いた映像は鮮明に浮かびます。

あんな昔からの人が今も異国の日本で大量の人を魅了する。

しかも71歳。

スッゴイ、としか言いようがありませんね!!

恐れ多い話ですが、私が71歳の時には何をどうしているのでしょうか?

今の様にお客様の前で動き回れるのでしょうか?

噛まずにダジャレが言えているのでしょうか?

いやあ、コルクを震えない手で抜けるのでしょうか?

ホテルを辞めて自分で始めた理由の一つが「定年のある仕事は嫌だ!!」でした。

ずっと働きたいのです。

今回のポールさんの騒ぎで自分に問いかける事になりました。

どうにか70歳位までは現役で頑張らないといけません。

それも「やむなくやっている」ではなく「元気で今まで通り出来るからやっている」でいたいですね。

なんて思う今日この頃です。


今日は19時オープンです。

2013年11月13日 01時53分37秒 | スケジュール

寒いですねえ!!!

自転車に乗るのが億劫になります。

が、これ位で音を挙げていられません!!

今日は朝から東京ですから、もっと寒いかもしれませんね。

という事でいつもの会議の後、帰阪して19時にそむりえ亭をオープン致します。

どうぞ、ご予定の方はゆっくり目にお出かけください。

お待ちしています!!!!


一気に冷えました。

2013年11月12日 02時37分09秒 | ちょっと休憩

先程、いつもの様に自転車で帰ってきました。

流石に冷えて指先が冷たくなりました。

お昼頃のFBで同業の友達が「ダウン解禁」と書いていて「私も!!」と思いましたが、フッと思い直してマフラ―だけバッグに入れての通勤にしたのです。

だって、まだまだこれから寒くなりますから段階的に慣らしていきたいな、と・・・・・

それに3日後くらいには、若干暖かい日がきますから、もう少し我慢ですね。


いずれにせよ寒くなって美味しくなるものも沢山あります。

根菜や根菜の葉、或いは球型の野菜は甘みや滋味が確かに増えます。

楽しみですね。

私としてはワインの温度管理を冬バージョンに切り替えないといけません。

ということで、何はともあれ「風邪に注意!!」ですよ!!