ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

今月は老舗ワインが多めです。

2013年11月03日 02時39分31秒 | お勧めワイン

かねてより私はドメーヌ指向もネゴシャン指向もない、という事を言っています。

本当にないんです。

私が欲するのはグラスワイン30種類のバラエティに当てはまるワインであって「変わったワイン」ではないのです。

で、今月は「らしいワイン」の典型を造る老舗3社のワインけい10種ほど使っています。

シャンパンはヴーヴクリコ、ブルゴーニュはジョセフ.ドルーアン、ローヌはポール.ジャブレ。

いずれも土地の古典的な個性をど真ん中に表している生産者です。

つまり最近はやりの過剰な「造り込み」ではない、ま、カッコよく言えば「エレガンス」があるものです。

シャンパーニュはイースティで円やか、ブルゴーニュは雑味が無く澄んだパワー、ローヌはスパイシーだが太っちょではない。

ジャブレは先代のジェラールが亡くなった後に「スランプ」などと言われましたが、それを抜け出して伝統を維持しています。

名門ならではの苦悩を抱えながら前に進んでいます。


どの地方でも「究極の畑」とか「超絶の造り」と言われるワインがありますが、上記の三社は「積み重ねた味わい」だろうと思います。

ど真ん中。

老舗のワイン、どうぞお試しください。