ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ヴィンテージチャート

2013年04月04日 03時29分23秒 | ワインの事

何処の何某と言うワインは何年がどうで、何年はこうで、と言うのがヴィンテージチャートです。

通常、星5つとか20点満点、或いは100点法で表されます。

これらは、その年の気象や樽熟中、或いは瓶詰後のワインを追いかけながら正確性を増していきます。

しかし、「絶対的」なヴィンテージチャートなどはあり得ません。

何故なら同じワインでも、熟成させる場所が違ったり、飲むグラスが違ったりすると印象は大きく変わります。

なにより、そむりえ亭の様に料理と合わせるという事が前提の場合、「良さ」の意味が全く違ってくるのです。

いや、ワインだけを飲むなら意味があるだろう、という事になりますが、実は若いうちに出した評価が10年20年と過ごすうちに変る事すらあります。

例えば90年前後の有名産地の白ワインは数年後に酸化を帯びやすい「スキンコンタクト」という製法を取り入れていたから、と言う話もあります。

気象条件などでは非常に高い評価、瓶詰直後は最高の評価だったのに、です。

或いは96年頃のボルドーの赤はサッカーでいう所の「無回転シュート」のように何処に向かっているか判らない事が多いとも・・・・・

なんて難しい事を言っていても、通常の生活で頂くのは寝かせないで飲むワインが殆どのはず。

ならばヴィンテージチャートなどより、今の一口の味見で「あ、これならこんな料理にしよう」で充分ですね。

もし、高価で簡単に飲んでしますのが惜しいワインをお探しなら、或いはお持ちなら経験豊かなソムリエに聞いてください。

書物より正確な答えが聞けるはずです。

ボルドーやブルゴーニュなら私もお力になれますよ。

カリフォルニアも大丈夫かな・・・・

いずれにせよ「このヴィンテージチャートが正確」というのはアテにせず、が良いと思います。

また、そういう評価を誰が書いているかを自分のテイスティング記録を照らし合わせることをしている内に、その人のクセが判ってきます。そうすると「奴がそう書くなら、多分私にとってこうだろう」というストーリーが読める様にもなります。

って、気の長い話ですね。

やっぱり、そこは気にせず、お料理とワインを楽しむのがいいのかな、と言うのが私の答えです。

ただし、プロは勉強ですよ!!!


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