前店舗では天井から電灯がぶら下がる形状でした。
11年前の14時46分は輸入元の方との商談中「グラングラン」と大きな弧を描いてぶら下がった電球が揺れ、「あ、地震や」と・・・
しかし、それが近辺を震源とするものでなく「東北」と判った時点で「え、あんな遠くの地震で大阪が揺れるのか?」とぞっとしたのを覚えています。
それを遡ること16年前は寝入りばなの早朝5時47分。
大阪では経験したことのない揺れと伝わらない情報。いてもたってもいられず徒歩で勤務先まで向かったのです。
大阪は震度4という報道でしたが、当時住んでいた浪速区からの道中も割れ落ちた壁やガラスが散見され・・・
遠く離れた東北での地震で大阪があんなに揺れるなんて、現地はどうなっているんだ?
間もなく津波の映像があちこちで出回ります。
それは過去の地震では見たことのない=地面の揺れでない海からの脅威=映像です。
毎年毎年、あの人もこの人もこの日のことを書き続けていらっしゃいますが、「もういいだろう」ということにはなりません。
「喉元過ぎれば」というように備えが緩くなるものです。
棚や箪笥の上に危険物はないか?
今、火を使っていないか?
ガラスの破片の上を歩けるような履物は身近にあるか?
火を使わない食料は幾ばくかでもあるか?
水はあるか?
スマホなどのバッテリーの予備はあるか?
連絡方法は複数確保しているか?
etc・・・
震災や台風など「天災直後は気にしていたこと」を改めて胸に留め、最悪の事態は避けられるよう、自戒を込めて毎年リマインドしたいと思います。
樋口誠