昔から「どういうタイプのレストランいるかでソムリエの在り方も違う」という様なことは言われた居ました。
近年においては「ソムリエ」の定義が拡大しましたので、以前にもまして在り様が様々です。
飲食業のみならず、酒屋(ワインショップ)、インポーター、生産者、教育者など分野も幅広く、更に細分化できます。
しかし、どの職種もその先には「お客様」が見えていないと間違った方向に行きがちであることは当然です。
また、大きな職場においては企業理念とソムリエの理想に乖離があれば、また問題。
「長い物には巻かれろ」というのは私の性分に合いませんのでホテル時代は上司に逆らいまくっていました。
それが良かったのか、悪かったのかは「天のみぞ知る」ですが、そういう主張は「しないで退く」のは残念な話です。
ちゃんとした上司なら納得のいく説明をしてくれるかもしれませんし、「今のタイミングは待て」ということで次回を待つチャンスが無くなったわけでもない、ってこともあります。
たた交通法規を無視した運転のように「殺人的行為」を追認することは出来ませんから首根っこをつまんで退場を命じることはやぶさかではない、というケースだってある筈。
「ソムリエ」という言葉が広い意味を持つようになったということは「ソムリエ同士の会話」にも齟齬があり得るということですね。
有難いことに私の周りには様々なタイプや職種のソムリエと接する機会があります。
私には体験できない別世界のソムリエ像を示してくれるんですね。
ここ何日かは特に疑似体験をしました。
年齢ではないですね。
さて8月の最終コーナーです。
皆様のお越しを「そむりえ亭スタイル」のソムリエの仕事でお待ちしています。
樋口誠