ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

データ

2016年05月05日 01時36分14秒 | ちょっと休憩
世の中ではビッグデータなる言葉が流行っているようです。

確かにデータは分母が大きい方が正確なんだろうと思いますので、そういうデータが採れるものなら役に立つのかもしれません。

残念ながら当店の規模では「大きな数字」は取りようもないのですが、小さなデータは採っています。


曜日別の入客数や売り上げ、週別のソレなどです。

ホテル時代はもっと多岐に亘って調べていましたが、商品別とか時間帯別などのデータはコチラの「勝手な都合」などによって左右されるので止めました。



さて、しかし・・・・

「土曜日やのにヒマやなあ」「ヒマなはずの月曜がびっくりポンの忙しさ」などと言うのはよくある話です。

以前より、その感じがして「データは当てにならんなあ」などと口走ったりします。

例えばGWや盆、正月に営業する店が増えていたり、定休日が昔より散っていたりして「お客様の分散化」が進んでいる、というような分析が出来るかな、と・・・・

一方で「盆に営業したら入ると思ったが三年続けて暇だったのでやめた」「正月も開けたが難しかった」等で昔に戻して「休む時は休む」とする風潮もあるようです。


で、よくよくデータを見ると昔と多くは変わらなかったりするわけです。

体感とデータは違うのです。



では、どちらを当てにすればよいのでしょうか?


例えば大企業では「膨大なデータ」を採っているはずですが、超一流でも判断を誤ります。

小さなところではデータは殆どありませんが、勘がさえる店主は神のような予測をします。

私のホテル学校時代の優秀なホテルマンはコンピューターなど無しに素晴らしい分析をしていたのです。


ならばデータは要らないか?と言えば「要る」と思います。


「気休め」としての意味もありますし、「確信」して前に進むことも出来ます。

また未熟な(私のような人)経験者の勘は役に立ちませんから「ウラをとって」改革しなければならないからです。



ただ大事なことはデータには「ウソ」が混じります。

今、話題になっている三菱自動車さんや東芝さんがそうですし、

そむりえ亭ですら「曜日別売り上げ」の中にある「ブログ見たでえ!!」効果や

特殊な売り上げ(色々あるのです)の考慮



そこまでは中々出せません。

またデータを採ることに翻弄されて本業がおろそかなる、と言うのはホテル時代の管理職の有り様でした。


データはあくまでも平均値であって「その一日」は「平均値を造る下限の日」かもしれないし「上限を超えるかもしれない日」かもしれません。




さて今日5日は予約一件のみ。

「ブログ見たでえ!!」の条件を満たしませんし、翌日が「久しぶりの出勤日」になる皆さんは出掛けにくい日でもあります。

怖いですねえ・・・・

しかし木曜日はデータ上は「悪くない日」でもあります。

あ、それに今日はキッチンに「ただで研修させてください」という若者が来ていて、忙しくないと勉強させてあげられないんです。

期待したいですねえ・・・・


どっちでしょう?

過去の「GWの谷間の出勤日」はヒマと出ていますが、忙しくなりそうな「気」もしたり・・・


「データ」に振り回されず、しかし意識の内に置いて策を講じたいと思います。


          樋口誠