ハモンイベリコの産地はエストレマデゥーラという州にあります。
語源的にはスペインワインを語る上では欠かせないデュエロ河を北から見た「向こう側」をさす、ポルトガルに面したエリアです。
ワインの産地名としては有名ではありませんが、今月はこのエリアの美味しいワインを一つ開けています。
ものすご~~く簡単に分けるとスペインの赤ワインは北寄りのエリアではテンプラニーヨ種(ティントフィノ、ティント.デル.パイス、センシベル、ウル.デ.リェブレなどともいう)が中心的存在です。
南に行くとガルナッチャ、モナストレル、シラーが多くなります。場合によってはプティヴェルドを好んで採用するメーカーも・・・・・
エストレマデゥーラではまさに中間です。
テンプラニーヨを中心に、しかし南の葡萄も植えられています。
今月使っているのは南の構成で、シラーにカベルネとプティヴェルドを合わせています。
晩熟のカベルネを入れる事で太っちょでないバランスのとれたワインに仕上がっています。
その名もグラディエータ―=剣闘士。
なんでも古代の歴史を語った映画「グラディエーター」はこの地に由来するとか・・・
サンタ.マリーナというのがワイナリー名ですが、働く人は全て女性だそうです。
ハモンイベリコの産地と言いましたが、このワインはハモンと合わせるには強すぎます。
赤身の肉は勿論ですが、今月なら鮎のワタの味わいと合わせたいな、と思います。