ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

簡単に言えば「ブレンド」

2013年05月02日 02時13分57秒 | ワインの事

先日29日は団体様で貸切でした。

実は阪神百貨店様の「大ワイン祭」の行事の一環のワイン会だったのです。

これで4回目なのですが、今回はテーマを決めました。

簡単に言えば「ブレンド」という事です。

ワインを少し知ってくると「良し年」「良い畑」「良い種の葡萄」のこだわりはじめますが、実際の所は必ずしも、それが良い訳でもないのですね。

例えばシャンパーニュやポルトでは年号を名乗らないのが普通ですし、かつてのローヌ地方でもありました。

ノンヴィンテージという表現もありますが「マルチヴィンテージ」とも言います。

同じくシャンパーニュやポルトでは単独畑よりいくつかの畑のブレンドの方が上級扱いされることが多いのです。

オーストアリアの銘酒グランジもそうです。

オーストラリアでは「マルチリージョナル」なんて言いますね。

またボルドーやカリフォルニアの有名どころは複数の葡萄をブレンドしますし、ローヌ南部やイタリアのアマローネなどもそうですね。アルザスなども最近ではその傾向が強いかな、と思います。

一時期の巨人の様に大砲ばかりをそろえるか、去年までの阪神の様に年のいった選手ばかりに頼るか?

イチローが打てば試合に勝てるか?メッシがいたら勝つのか?

否、ですね。

欠点をカバーし、長所を後押しする他の要素。

それは違う年の、他の葡萄の、他の畑の競演です。

勿論「スーパースター」はいます。

が、通常はそんな事は望めません。

ブレンドの妙味。

改めて「単独」に拘らずに楽しんで頂きたい、と実感しています。


昨日、5月のワインについて書きましたが、結構「ブレンドの妙味」見せているワインが選ばれています。