昨日もお客様に「〇△のワインの飲み頃はいつ頃か?」と聞かれました。
前にも書きましたが、同じワインでも飲み方によって飲み頃の印象は変ります。
合わせる料理によっては若めのほうがいい事もありますし、場合によってはより良く熟成している方がいい。
或いはデキャンタやグラスなどの道具によって熟成の印象が違います。
セラーの温度設定によっても「これはまだ若いなあ」と思う事が有ったりしますね。
また、同じ一本を1人で飲むのと5人で飲むのとでも違います。
少人数だとゆっくり飲む間に「進む」訳ですし、大人数だとそんな暇がありません。
ちなみに先日バローロの雄ドメニコ.クレリコさんが来られており、従来のバローロの様に抜栓後時間のかかるワインは造りたくない、とおっしゃってました。
ランチをともにするお席で3種のバローロをテイスティング致しましたが、確かに開けたてデキャンタなしでもいい状態でした。(大人数の時はデキャンタしてね、とも言ってましたが・・・)
それだけでなくブルゴーニュも「偉大」と言われる年が若いうちから美味しいのですね。
ボルドーも余程のグランヴァンでない限り、かなり若いうちから美味いのです。
そむりえ亭の様に料理にグラスワインで合わせる店の場合、若いうちから本領を発揮してくれると有難いんです。
細かい事を申し上げると「澱が無い」ことは重宝しますしね。
以前にも書きましたが「ハレ」と「ケ」のワインは違います。
ハレのワインの高額なものは価格に応じた味わいが引き出されれば飲み頃。けのワインはお安いので待たなくてよい。
そのワインが価格に見合う価値に発展するか否か?
これには経験が必要です。
どうぞ、ちょっと高額なワインをお買いになられたら、経験豊富なソムリエに聞いてみてください。
また、お気軽ワインについてはドンドン飲んでください。
昔より早めに美味しくなっているワインが多いんですから。
「でも何か違うなあ?」と思ったら、そむりえ亭に来て相談してくださいね!!
私なりにお手伝いさせて頂きたいと思います。