昨日は「ハレ」の日と「ケ」に日のワインについて書きました。
中でも「ケ」のワインは日常のワインですから、気を使う必要のないワイン、つまり気軽に開けられるワインでないといけません。
しかし「ハレ」のワインは、そうはいきませんね。
大概、古いワインであったり、高級な長いコルクのワインであったりしてコルクを抜くのも一苦労なのですね。
ちなみにコルクは30年から35年位で寿命と言われています。
弾力が無くなり、パサついてきます。当然、弱いコルクになっている訳です。
ですので、勢いよくスクリューを差し込むと、ボトルの中に落としてしまったり、引き上げようとすると途中でちぎれてしまったりします。
こういう時のコツは、スクリューを力を入れずに軽く回し、通常より深く入れ込むことです。
場合によってはコルクを突き抜ける位で良いと思います。これによってコルクの最下部から持ち上げることが出来ますね。
そして、引き上げる場合はユックリとジワジワと、です。
最後の方に来たら、コルクを手で握りソッと抜き去るのです。
しかし、それ以前に大事なのは、古ければ古いほど、早い時期にボトルを立てて澱を沈める事。
出来れば、暫く立てて、時折横に寝かせます。ラベルを上に向けて、です。
また、立てます。
一ヵ月も経てば、澱はボトル背面の底に三角形の形に固まります。デキャンタも容易になりますね。
で、頂く温度より、やや低めにしておき、デキャンタとグラスへの移動で、ちょうどいい温度、という段取りが最高です。
いやあ、面倒ですねえ。
ですので、ソムリエの仕事があるのだろうな、と思います。
どうぞ、面倒な方はソムリエのいる店で「ハレ」のワインを楽しんでください。