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ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

デキャンタの形状

2010年04月10日 04時16分12秒 | ワインの事

デキャンタはワインサービスに重要な役割をしています。

伝統的なところではボルドー等の長熟型のワインに生じる澱を取り除く為に澄んだ上澄み部分を移し入れるための器としてのデキャンタ。

最近の場合は若すぎるワインの酸化を促進し内に秘めたポテンシャルを引き出す為の器としてのデキャンタです。

前者の場合、通常縦長でワインを一本分入れきった状態で液面部分の表面積があまり大きくないものが向いています。

後者は当然ながら液面が広くなるほうが良く、また口の部分から広い面積に広がりながら内壁を伝う形のものが良いわけです。中には巨大なグラスに入れてスワーリング(ぐるぐる回して酸化させること)をさせる、というものもあります。

面白い所では白ワインやシャンパン用のもの。これは温度管理の必要からワインクーラーに漬けられる細長いもの。といっても入れてからつけるのではなく、冷えていない白を先に冷やしたデキャンタに薄い膜状に移すことで手早く冷やす、といった方法をとります。また冷えすぎたワインを常温のデキャンタにゆっくり入れることで温度上昇を図る、ということもありです。

実際の所、何種類ものデキャンタを持つことは難しいと思いますが2種類あればどうにかなります。いや一種類しかない、という場合でも使い方を覚えると大きな差なく扱えます。

詳しくはそむりえ亭で実地で見てください。暇な時ならいくつかの方法を実演しますよ。また忙しい時はカウンターにお座り頂ければ、色んな形でのデキャンタをしているのを短時間のうちに目撃するのではと思います。遠慮なく「デキャンタおせえて!!」とおっしゃってくださいね。