小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

大相撲は一日にしてならず

2011-05-20 08:59:50 | Weblog
昨日はあ@花さんが当ててくれた抽選券で、ひさびさの大相撲観戦に行きました。
太鼓も茶店も休みだけど、国技館の中は普段の本割とまったく同じでした。

それにしても無料の公開なんだから、もう少し客層が変わってもよさそうなハズなのに、
どうしてこんなに雰囲気が変わらないんでしょう。
けっきょく相撲に興味のない人は、たとえタダでもわざわざ国技館まで運ぶことはないのですね。
あの抽選システムはけっこう複雑だったし、
普段からテレビ観戦で相撲に親しんでいる、コアなファンが見に来たというわけですね。


それにしても土俵入り、それも十両の人数の少なさには驚きです。
八百長問題で23人処分されたわけだから、当たり前といわば当たり前ですが、
関取ひとり育てるのに、どれだけの労力と努力とお金をかけたかを思えば、
ずいぶん雑な調査で、簡単にクビを斬り捨てたものです。

恵那司のように携帯のやりとりが残されてる力士なら、それも仕方ありませんが、
元・海鵬の谷川親方や蒼国来のように
どう考えても八百長をやるタイプではない力士を、しかも証拠もそろえず処分というのは、
怪しいというだけで投獄する、独裁国家の粛正と変わりません。

確実にクロだという人間だけ処分するなら納得できますが、
世間を納得させるための数合わせに、無実の力士がスケープゴートになったのだとすれば、
法治国家においては、八百長よりそちらの方が問題だと思いますが如何なものでしょう。


とはいうものの、本割と同格という技量判定場所は、熱気のこもった取り組みが続きました。

この日、一番の注目は若手伸び盛りの魁聖を見事、投げ捨てた豪栄道の一番かな。

また魁皇vs把瑠都は、土俵が丸いことを存分に思わせた一番でした。
負けはしたものの、若手巨体の把瑠都に真っ向勝負の魁皇!
サッカーの三浦知良選手同様、ひとつの道に邁進する姿はすべての人の手本になりますね。
(早々と引退して自分探しを続けてる、
 どこかの勘違い元サッカー選手に見せてあげたい一番でした)。

さて、われらが稀勢の里といえば、格下の隠岐の海相手に手間取ったものの、
順当に勝ちをひろいました。
しかし、おきのん相手にあの相撲はイカン。
目覚めよ、稀勢の里!

それにしても場内の声援は稀勢の里一色でした。
隠岐の海は、イケメン力士としてマスコミでも騒がれた注目株のはずですが、
なぜか、まったく人気がありません。
以前から、隠岐の海は”お相撲好きの琴線に触れる力士”ではないと思ってましたが、
国技館に足を運ぶお客さんはわかっているのですね(当社比)。

同様にあの琴奨菊も、マスコミでは稀勢の里とどちらが先に大関かを話題に、ライバル視されてますが、
これまた声援が少ない(十両の黒海の方が声援多いって、どういうことだ???)力士です。
これまたディープな相撲ファンはわかっている(当社比)?


充実した取り組みに満足の一日でしたが、
幕下時代から大声で応援している高安は、良い相撲をしたのですが、
残念ながら負けてしまいました。
うぬぬ、連勝記録(私の)がストップだ!

7勝してますから、あと1番勝ってぜひ幕内に上りつめてもらいたいものです。


写真は国技館にあった被災地の写真を、再度撮影したもの。
稀勢の里、鶴竜、魁皇、把瑠都が写されていて、すごい迫力です。
この迫力、ハリウッドでも通用するな。
コメント (2)
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