昨日は岡田准一さんがMCをするザ・プロファイラー「フビライ・ハーン 世界帝国 日本に迫る」を見ました。自分でびっくりしたのは、中国の歴史の中で「元」について何も知らなかったことでした
もっとも驚いたのが、南宋を攻める拠点に築いた大都という都が、現在の北京の前身だったということです。
それ以前も、秦の始皇帝が万里の長城を築く拠点にした北平という地だったのがはじまりとか。意外に歴史があったのですが、都としての歴史のはじまりは、なんとモンゴル人のフビライから始まったというのが、一番のびっくりでした。
前に北京に行った時、バカに万里の長城が近いなと思ったのですが、逆だったのですね。ここを拠点に万里の長城を築いたわけです。
漢民族から見て異民族だったフビライは、逆に万里の長城の防衛側にあった北平を「大都」として、ここを世界支配の拠点にしました。
もう一つ驚いたのが、モンゴル帝国の名称を漢字の「元」と定めたのが、フビライだったことです。フビライ自身は中国大陸を征服するために、チャイナ文化を学び傾倒していたのですね。
後に清朝の乾隆帝が同様にチャイナ文化を学び傾倒していましたが、中国大陸というのは不思議な地で、そこを征服した者はみなチャイナに同化されてしまう現象が起こります。
ニーチェの言葉に『怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬように気をつけるがいい。長い間、深淵をのぞきこんでいると、深淵もまた、君をのぞきこむ。』とありますが、まさに元や清が辿った道は、この通りだったと言えるでしょう。
わが国の先の大戦での敗退は、それを考えるとむしろ幸運だったかもしれませんね。