小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ルーズさは美徳か?

2011-01-09 07:53:35 | Weblog
昨日はご近所のイラスレーター、朝倉めぐみさん宅で、
大学時代の友人たちが集まりました。

時の流れとともに、世の中も人も変わりますが、
いちばん変わったなあと思うのは、
集合時間にみんなキチンと集まってくるようになったことかな。

20代30代の頃は、自分たちで”多摩美時間”なんて呼んでいて、
待ち合わせの時間に1時間2時間、平気で遅れてくる者も少なくありませんでした。
ところが最近では、昨年の忘年会でもみんな時間通りにキッチリやってくる。

社会に揉まれてそうなったのか、それとも単にヒマなのか、
少なくともルーズさを美徳としなくなったのは、良いことだと思いました。

なんかエカキの卵時代は、イタリア絵画などのあこがれか、
ルーズなラテン系の悪いところをマネして喜んでいるところがありましたからね。
面白ければいいじゃん、みたいな。


しかし、社会に出て何の仕事をするにせよ、
〆切り厳守や、労力&クオリティを惜しまないこと、、
もらうお金以上の仕事をする(少なくとも努力はする)のは当然の話ですが、
どうも世の中、エカキなどのフリーランスと、
官庁など大きな組織の性格が逆転してる気がするなあ。

画家やイラストレーターが、まじめで勤勉というのもつまらん気がしますけど、
そういった日本人が失いつつある美徳を、
ある意味、私たちのような底辺から取り戻すのは大切なことのように思えました。
(若い頃は、『まじめで勤勉』なんて言われたくなかったんだけどね~)。


ただ、昨年の忘年会でもそうでしたが、美術系の人間って集団行動が本当にできない。
ただ二次会の会場に行くだけでも、人が調べた地図を信用せず(私に信用がないこともあるけど)、
「丸井だったら、ここだろう。ここのウラだよ、ここのウラ」
と、丸井なんて新宿に何軒もあるのに、たまたま目に入った丸井を目印に店を探す始末。

それから店の人が迎えに行くと言ってるのに、
待つことができず、別行動で店を探す者がいたりと、
「ああ、こいつら。戦だったら真っ先に死ぬなあ」と思った次第です。
ううむ、何もかもは治らないってことかな。


写真は谷中銀座の夕焼けだんだん。
この階段から眺める夕日はたしかにきれいでした。
コメント (4)
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