小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

「原爆の日」には核の話をしよう

2010-08-06 06:16:09 | Weblog
広島原爆の日に核を問う

今日は広島に原子爆弾が落とされて65年。
今や、こんな議論が行われるようになりました。

核兵器というのは、ひとたび使えばすべてが滅ぶという究極の兵器です。
実戦で使いようがないから、けっきょくのところ使わないで持ってるだけ。
基本的に抑止以外には使い道のない兵器ですが、
持っている国にはおいそれと攻撃できなません。
持っていさえすれば、効果がある兵器というわけですね。

核さえ持っていれば、攻撃される度合いは低くなるので、
軍事費のコスト削減にはいちばん効果がある兵器でもあるわけで、
それで、なおさら北朝鮮のような国が持ちたがるというわけです。
「持った」と宣言したとたん、米国も及び腰になったわけだしね。

しかしながら、私は日本が核を持つことには反対です。
(実際には、国内には何度も持ち込まれているし、
 ホントは日本も核を保有してるなんて話もありますが)。
やはり兵器として危険すぎるからで、平気で仲間を自爆させるテロリストがそれを持ったら、
使いたがるに決まっています。
そんなことは容認できません。

ただ、それを使いたがる人たちがいる以上、議論はした方が良いと思います。
(議論すらダメという人もいます。でも、それは逆にファシズムですね)。

反対にハリウッド映画や海外ドラマなどでは、
日本人の目から見て、あまりに無神経に核兵器が描かれているのに、
呆れてモノが言えないことがある。
「24」でもLAのど真ん中で、核爆発が起こるシーンがあるけど、
いくらドラマでも、あんな簡単に爆発させるなよな~、なんて思ったりします。

核廃絶の運動も必要だけど、むしろああいう無知こそ教育しないとダメだよな。
いくらアクション作品でも、核を描くのなら一度広島か長崎に来てから
シナリオを練り直せって言いたくなりますね。


一方で、原発について言えば推進すべきだと思います。
先の戦争の大きな原因が、石油をめぐるエネルギー戦争だったことを考えると、
資源のない日本に何らか、石油の代替えになるエネルギー。
それもすぐに使えるエネルギーが必要ですからね。
(軍人ぎらいの物理学者だった、亡き父も原発の必要性は常に唱えておりました)。

すでにウランは世界で品薄だそうです。
だからこそ、究極の核リサイクル原発である高速増殖炉「もんじゅ」は、
専門家の間では復活を望む声が高いのだとか。

けれど日本人の核アレルギーに加え、
反対することで生活している人が多いことを考えると、行く先は多難かな。
原発も消耗品なので、あちこちいたむことはあるそうで、
そのために十重二十重に安全策をしいてるのですが、
そのたびにマスコミは「事故だ」「故障だ」と報道する・・・
そう言って、関係者の人は嘆いておりました。

だからって自分の町に原発がやってきたらイヤですね。
人間とは勝手なものですが・・・。

画像は20代後半の拙作「何が国境で起こったか」。
北朝鮮から謎の風船が送られてきたことをヒントに描いた作品です。
コメント (17)
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