
燈明崎という場所が三浦半島にあるということを知り、訪れたいと思った。
場所は、三浦半島の東側、観音崎の少し南に位置する。
浦賀の側にありながら、意外と知られていない海岸である。
こじんまりとしているのだが、綺麗な海岸だという。
三浦半島に足足繁く通う身としては、やはり気になる。
だが、海岸以上に興味が湧いたのは、やはり「燈明堂」の存在だった。
燈明堂とは、日本における「灯台の祖」とも言うべき存在である。
1648年に建設され、1872にその役目を終えるまで、220年間にも渡って一日も休まず海を照らしていたということで、確かに灯台以外の何者でもない。現在のものは復元されたものであるとはいえ、一度は見ておきたかった。一体、江戸時代の灯台というのは、どういうものだったのだろうか。
浦賀駅から、浦賀ドッグの廃墟を左手に見つつ、海岸線を歩く。ドッグの巨大なクレーンが異様な威圧感である。カラスがやたらと多いのが気になる。
燈明堂までは、浦賀から歩いて三、四十分くらいだろうか。
道に沿って歩いて行けばいいだけだから、迷うことはない。ヨットハウスの先で、左手に入ってゆくのだが、それも案内板があるので問題ないだろう。もし、燈明堂海岸で弁当を食べたいと思うなら、ヨットハウスの手前にコンビニのミニストップがあるから、ここで調達してゆくのもいいかもしれない。
燈明堂海岸には、海岸が大抵そうであるように、バーベキューをしている人々の姿が目立つ。
とはいえ、殆どの人は海岸のほんの入り口のところに集中しているから、しばらく南へ歩いて行けはほとんど誰もいない。海の水も、そちらに行くにしたがって綺麗になってゆく。ゆっくりとしたいなら、面倒でも、海岸を横切って南へ向かうといい。
さて、肝心の燈明堂だが、これは思ったよりも小さくて、拍子抜けするようなものだった。
だが、昔はここからの光が房総半島まで届いたのだという。
その頃は、どれほど夜の闇が濃かったのだろう。
その頃は、ここからの小さな光が、きっととても美しく、暖かく見えたに違いない。
最近では北海の方に出かけた時、たくさんの灯台を見てきました。いろいろな形と色が楽しいのです。灯台の光を見たとき長旅から戻った船乗りの心情はやはり今でもほっと暖かいものでしょうね。
私はいろいろな小説に出てくる”灯台守の話”が好きでにあこがれたことがあります。
ちょっと怖い話も似合いそうだし。。。
関係ない話で申し訳ないのですが、面影橋の近くにそこそこ大きな神社がありますよね?
当時流鏑馬をやっていたのをふと思い出したのです。今でもありますか?そのあたりに仕事場をお持ちだとあったので聞いてみました。またお邪魔いたします。
灯台の写真集まで持っていたりします(笑)。
灯台の出てくる小説ばかりを、さがして見るのもいいかもしれませんね。
面影橋の近くの神社というのは、氷川神社でしょうか。
流鏑馬は、多分やっているようですが、残念ながら僕は見たことがありません。会社には、昔からここで肉屋をやっていた年配の方が、店を畳んだ後にアルバイトに来ていますから、聞いてみると詳しくわかると思います。
氷川神社ではなくて、水稲荷でした。
萩尾望都も漫画にしていましたが、雰囲気出ていたと思います。
それから実は僕はモンゴメリの「赤毛のアン」シリーズが好きで全巻読んだのですが
アンの子供達が成人した頃、アン夫婦が近くの灯台守のおじいさんと仲良くなる話を思い出しました。
恐竜の出てくるやつ。
新潮文庫から、色々なイラストレーターが挿絵をつけた、ブラッドベリの「恐竜もの」の作品ばかりを収めた作品集も出ていましたっけ。
「赤毛のアン」は、読んだことが無いので分からないのですが、最近翻訳が相次いで出版された「アリステア・マクラウド」という方の作品も、舞台はその辺りなので、やはり北の海の香が濃厚に漂うものでした。カナダの作家やミュージシャンにはいい人が多いので、きっと読めば楽しいのでしょうね。
灯台の出てくる小説、ちょっとやってみましょうかね。