印象に残る漫画のはなし:6
「ケー」
森雅之著
この短編が収められている単行本「散歩しながらうたう唄」を手にしたのは、全くの偶然だった。
余りにも印象的なタイトルだったから、何気なく手にして、何気なく買った。確かそんな感じだったと思う。その辺りのことは、正直、余り覚えていない。
ただ、この本をはじめて読んだ時のことは、妙に印象に残っている。
僕の田舎は神戸なのだが、余り降らない雪がしんしんと降り積もった日だった。
僕はベッドに横になって、隣の部屋から聞こえてくるテレビ番組の音の断片を聞きながら、この本を読んだ。部屋の中が、真昼だったが、妙に白っぽい光で明るかったのを覚えている。
本を読み終わったあと、僕は犬を連れて近くの公園へ散歩に出かけた。
犬を公園に放して、雪を踏みながら、空を眺めていたのを思い出す。
「ケー」
森雅之著
この短編が収められている単行本「散歩しながらうたう唄」を手にしたのは、全くの偶然だった。
余りにも印象的なタイトルだったから、何気なく手にして、何気なく買った。確かそんな感じだったと思う。その辺りのことは、正直、余り覚えていない。
ただ、この本をはじめて読んだ時のことは、妙に印象に残っている。
僕の田舎は神戸なのだが、余り降らない雪がしんしんと降り積もった日だった。
僕はベッドに横になって、隣の部屋から聞こえてくるテレビ番組の音の断片を聞きながら、この本を読んだ。部屋の中が、真昼だったが、妙に白っぽい光で明るかったのを覚えている。
本を読み終わったあと、僕は犬を連れて近くの公園へ散歩に出かけた。
犬を公園に放して、雪を踏みながら、空を眺めていたのを思い出す。
自宅に向かうガラガラの西武新宿線の中で(明るい午前中だった事だけはっきり憶えています)
読んでいると、となりに座った初老の男性がこっちを見ていました。
(どうせ大人はマンガをバカにしてるんだろな)と思いながら気にせず夢中で読んでいると
「いいマンガだねえ~」
とおっしゃるではありませんか!
うれしかったなあ~。それだけの話です。
それにしても、shuさん、おもしろい体験ですね。いい話だ。