漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

ヒスイ海岸

2008年08月08日 | 近景から遠景へ
 
 赤塚不二夫氏の訃報、タモリさんの弔辞、それにさっき途中から見たミュージックステーションの、活動休止前のサザン特集。色々なことを思い出して、なんだか、しんみりとしてしまう。三十年前。僕はまだ小学生だった。テレビでは夏休みの午前中にはアニメ劇場と称して毎年バカボンをやっていた。エンディング・テーマがトラウマのように、忘れがたく頭に残った。タモリは眼帯にチャイナ服を着てイグアナの物まねをしながらテレビのスタジオの床を這い、気味が悪かった。サザンはピンクレディーと共にザ・ベストテンの常連で、余りの珍奇さに、最初は「この人たちはアホなのか?」と思ったものだった。でもそれからずっと、バカボンもタモリもサザンも、常に自分の近くにいた気がする。幾つもの、寄り添う思い出がある。そうか三十年か。

 写真は、富山の越中宮崎駅近くの、ヒスイ海岸。
 ヒスイが漂着することから、この名前がついたという。
 石ころの海岸だというから、愉しみにしていたのだが、浜は砂浜で、意外とそうでもない。
 水の中は確かに石だらけだった。だが、余り綺麗ではない。透明度が低いわけではないのだが、ヘドロのようなものも多く、荒れた感じである。地震の影響なのだろうか。それとも、ほかに理由があるのか。あまりちゃんと見たわけでもないが、一匹の魚も見つけることはできなかった。
 ここの海岸にはキャンプ場が併設されていて、泊まろうかとも思ったが、夜に一雨きそうだということで、止めることにした。