38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

いんげんに網、秋への備え。

2011年08月30日 | 農と暮らしの日記
秋どりの莢いんげんに網を張った。
支柱を立てるところまでは昨日のうちに済んでいて、今日は網を張って要所要所をマイカ線で結えて……と思っていたのにマイカ線を持って出るのを忘れたので、網を支柱の丈夫にひっかけるところでまた中途半端に終わってしまった。それでも蔓はもうこの網に巻き付いて伸び始めてくれるだろうから、まずはひと段落。画面左はさつま芋、右手はピーマン。

このいんげんは秋の端境期に備えたもの。
いまは夏野菜もまずまず順調だけれど、夏の成り疲れのほか、気温が低くなってきたり日が短くなってきたりするのに従って、少しずつ「収量」が落ちてくる、あるいはある日突然に「終了」してしまう。基本的には霜が降りる10月末か11月上旬までは細々でも採れるはずの夏野菜も、いつまでもそれに頼り切っているわけにはいかない。といって、いわゆる冬野菜はやはり10月も後半、お祭りが過ぎてからぼちぼちという感じなので、そのつなぎが必要になってくる。そういう貴重な役目がこのいんげんにはある。よろしく!



火曜、今日も晴れ時々曇り、雨なし、蒸し暑い一日。
朝:6時過ぎからごはん、7時過ぎから収穫前半。
午前:荷造りを薫に任せて再び畑へ、収穫後半と人参の条間中耕少し。昼ごはん。
午後:薫と真が新居浜方面に配達。僕は残りのセットの仕上げをしてから市街へ。

14時から、青年農業者協議会のおつとめでSICS(西条市産業情報センター)へ。
野菜ソムリエ協会の理事長・福井さんが来西され、「西条市の農業活性化」プロジェクトの会合。20人ほどが出席、福井さんにも初めてお会いし、ご挨拶した。16時前に終了、16時半頃帰宅。
(これについてはカテゴリ「青年農業者のみなさま」に関連記事あり)

夕方:17時頃から、冒頭のいんげんの網張り30分ほど。
隣の里芋の草刈りを1時間半ほど。葉が茂って刈り払い機では入れない段階なので、トンネルのような里芋の畝間にはいつくばって鎌で手刈り。そのままバレーの真を迎えに行って20時頃帰宅、みんなで晩ごはん。



昨日の民主党選挙で選ばれた野田新代表が今日、新首相に。
誰がなっても同じと諦めるのではなく、誰がなっても同じと支える民主主義を願う。

<本日の野菜セット>例
ゴーヤー、茄子・長茄子のいずれか、ピーマン、オクラ、空芯菜、つるむらさき、モロヘイヤ。
その他セットによって、胡瓜、赤毛瓜。
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生産者募集。野菜ソムリエ協会の支援で、売上30%増へ。

2011年08月30日 | 青年農業者のみなさま
西条市青年農業者協議会のみなさん、こんばんは。
今日は表題のことについて、生産者を募集しているというお知らせです。

詳細は協議会の事務局か私にお尋ねください。
ここではおおまかに説明します。西条市は日本野菜ソムリエ協会の資格取得に補助金を出して多くのジュニアソムリエを誕生させるなど、同協会との関係が深い自治体といえます。その協会の福井栄治理事長が西条市の「農業活性化プロジェクトに全面協力」するということがすでに発表されています。

そして、西条市青年農業者協議会もこの事業へのお誘いをいただきました。
「農業活性化」という大きなテーマですが、これまでに出ている案を見ると、「西条産のブランド化」ということが中心的な課題としてとらえられているように思います。野菜ソムリエ協会の力を借りて、西条産の野菜や果物を市内・市外にアピールしていくために、今年度(3月まで)に事業計画を立て、2012年度の1年間に、食に関するイベントや全国○○サミットの開催、レシピ作成、市内料理店での「ベジ食」提供(販売)など様々な取り組みを行うという枠組みのようですが、市の予算規模などは未定だそうです。

その一連の事業のなかに、表題の「売上30%増」の取り組みがあります。
詳細はまだ流動的なようですが、さしあたり市内から3軒の生産者(法人、生産組合や部会などを含む可能性あり)を選び、2011年度比で2012年度の売上を30%増やすようにコンサルティング等を行いつつ販売も代行し、「西条市を代表するスター農家に育成する」のだそうです。この取り組みを通じて、やり方によって売上を増やすことができるというモデルを示すことがねらいで、以後これを核に、10軒、100軒という生産者の集まりを作ることも視野に入れているとのこと。

この最初の「3軒の生産者」を9~10月頃までに決定するそうです。
これは今日、この事業の正式な第1回の会合があり、事務局とともに出席した際に、「青年農業者協議会からも候補を推薦してください」という要請がありました。協議会としてはこの事業全体にどう関わっていくかについて明確な方針を決めていませんし、特定の会員を推薦するということは難しそうなので、募集の件を会員に広く案内し、希望する生産者、関心のある生産者がいれば直接連絡を取ってもらうというかたちになる見込みです。近日中に事務局から会員のみなさんに文書が送付されると思いますので、少しでも関心を持たれた方、尋ねたいことがあるという方は事務局か私にご連絡ください。あるいは、この事業の市側の担当であるブランド戦略課に直接問い合わせされてもかまいません。



前述の通り、この事業に青年農業者協議会がどう関わるかは未定です。
8月17日に市のブランド戦略課からお話をうかがったので、翌18日の理事会で報告し、対応を話し合いました。その結果、とりあえず会議出席など関わりは持たせていただきながら、協議会として具体的にどう関わっていくのかはその事業計画の内容によって検討するというようなおおまかな方針を決め、それでよければ当面の会議に出させていただくということにしました。これが受け入れられましたので、本日、8月30日、最初の正式な会合に出てきた次第です(SICSの会議室で約2時間)。福井理事長も出席されました。

この事業のメンバーは「西条チーム」と呼ばれているようです。
手もとにある名簿には30名強のお名前があり、それぞれ所属は、野菜ソムリエコミュニティえひめ西条支部とか同えひめ事務局、名水ブランド生産組合、丹原もぎたてクラブ、JA西条、JA周桑、JA東予園芸、西条商工会議所、周桑商工会、西条市食の創造館、西条市戦略企画課、西条市農業水産課、西条市ブランド戦略課……とあります。このうち半数くらいが野菜ソムリエまたはジュニアソムリエの方です。私も最新の名簿には名前が載っているはずで、所属は「西条市青年農業者協議会」となっているでしょう。余談ですが、私は野菜ソムリエでもジュニアソムリエでもありません。

事前に、「各団体からの意見」が出され、今日はその簡単な取りまとめの資料が配られていました。
青年農業者協議会は上述のような状況なので「団体からの意見」は出していませんが、「はっきりしたプランができあがったらその時に乗れるものには乗っていきたい」というコメントが記されていました。ちょっと他人事みたいな文章になってしまっていて、すみません。趣旨はその場で説明し直しておきました。つまりそれは18日の役員会でまとまった方向性で、「会合に出るなかで計画が固まっていくと思うので、そこにどんな関わり方ができるのかを追って検討していき、当協議会でできることには関わっていきたい」という姿勢です。



私個人的には、協議会としての関わりは限定的にならざるを得ないのではないかと思っています。
行政等に対して農業に関する政策提言を行うこと自体は活動計画として明文化されていますが、会員の意見を集約して一定方向の政策提言するというようなことを継続的に行ってきたわけでもありませんから、「農業の活性化」に向けて青年農業者協議会は何を求めているのかと問われても、まとまった内容をすぐに提示する状態ではないことはみなさんご承知の通りです。また、この事業に対する会員の希望等を募ったとしても、当協議会そのものは出荷組合などの「経営の主体」ではありませんし、共同で販路開拓を行うことを主眼にした団体でもありませんので、他の団体からの声として多く見られる「野菜ソムリエ協会の力を借りて販路開拓や全国の消費者へのPRを」というような意見に集約されるかどうかは不透明です。

会員のみなさんからは「もっと積極的に関わればよいのでは」という声が出るかもしれません。
今後そうした意見を集約して、関わり方を決めていくことになると思いますが、この事業全体は冒頭に例示したように様々なイベントなど基本的には「人」が動き回る要素の多いものです(どんな事業でもそうだとは思いますが)。ですので、事業全体に協議会が関わっていくということになれば、たとえば、○月○日のイベントには準備会議から誰と誰と誰とが出る、○○の作成は○月から準備が始まるので誰と誰とが出る、こんど○○の方々が西条に来られるので会から○人くらいは出ましょう……ということになった時に、なかなか難しいのではないかと思います。会長と事務局は毎月1回の会合に出ることになっていますが、それもおそらくは厳しいので、何回かは他の役員の方や、関心のある会員の方に出席して頂くことになると思います(あるいは欠席)。

というようなことを踏まえたうえで、当面は限定的な関わりが現実的と思っているわけです。
もしかすると、今後の事業計画の進展によっては、もっと幅広く、人もどんどん出ていって、しっかりと関わることができるようになるかもしれません。あるいは、むしろ青年農業者がそういう関わり方をできる事業になるよう積極的に提言していく、具体的な取り組みの案も出していくというやり方もあると思います。そうなればそれが一番よいと思います。ただ、そういう前提のない現段階で「全面的に参加します!」と宣言して、後になって野菜ソムリエ協会や他の参加団体に迷惑をかけることになるというのは避けたいと思います。……というのが私の考えです。



さて、そのうえで話は最初に戻ります。
協議会の関わり方はどうあれ、「売上30%増」を目指す生産者が募集されています。また、今後の事業計画もこれから議論が始まることですので、「西条市の農業の活性化」について意見などがある方はぜひ事務局か私、他の役員さん、あるいは市のブランド戦略課に直接でもかまいません、お知らせください。「売上増」について青年農業者協議会から複数の希望があった場合でも、協議会として事前選考をするとかいうことはないと思います。あくまでも募集の周知をさせていただているだけですので。また、この会議に出席したい(一度出てみたいというのでもかまいません。たぶん椅子は用意していただけると思います)という方もお気軽にご連絡ください。

かなり長くなりました、読んでくださってありがとうございました。
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