38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

いい天気って、どんな天気?

2009年08月26日 | 農と暮らしの日記
お盆に播いた第二弾の人参が、いま……。
播いたあとに乾燥極まり、毎日(朝夕、最近は昼も)の水やりにもかかわらず、出てくるのは草ばかり、という状況が続いていた。これ以上、水やりしてもしょうがないんじゃないか、それより他のところに播き直したほうが、同じ時間を水やりするならそのほうが可能性があるんじゃないかと思い始めて3、4日。というタイミングで、今日の夕方、それがこの写真。

画面では左右に播き溝が走っている。
つまり、画面上下の真ん中あたりに横一線に人参の芽が並んでいる、というのが理想なのだけれど、人参はちらほら、草のほうがばっちり育っている。それでも、こんなふうに「ちらほら」でも芽が出てくると、これを放棄してしまう気にはならなくなる。あとで草取りが大変だとわかっていても、いや、それより本当に発芽がこれから揃ってくるのかわからないのに、やっぱり、健気な芽たちの姿を見ると、放っておけない。少なくともあと2、3日は水やりを続けて様子を見ることになる。



水曜、野菜セットのない日。
朝から山に雲がかかっている。真上は青空だけど、太陽のある南東の空にだけ雲があって、日差しをさえぎっている。その雲が太陽の動きに合わせるように西に延びてきて、今日はほとんど薄日か曇りの空だった。久しぶりに畑の乾燥の速度が少し鈍くなるわけで、1日3~4時間の人参の水やりもこれなら意味があると思える(いつもは、こんなのすぐに乾くのに、意味あるのかなと思いながらやっているので)。

朝:5時半から人参水やり、収穫、朝ごはん。
午前:スーパー出荷で市街へ。ついでに衆議院議員選挙の期日前投票を済ませる。30日の投票日は青年農業者の主催行事で朝から出なければいけないので。期日前投票は、「不在者投票」だったときに渋谷区役所に行って以来2度目。その他あれこれの仕事を済ませて帰宅。そしてまた昼の人参水やり。曇っているので、こんな日盛りに水やりしても、それなりに畑は水を吸いこんでくれる。

午後:戻って遅昼。
あれこれの用事をしてから、夕方、早めの人参水やり。そのついでに茄子、ピーマン、オクラなど果菜類の追肥。水をやらないと効果が出ないけど、その余裕はなく、とにかく水やりは人参に集中。18時半、少し早めにあがって帰宅。

薫、渚、真が大阪から帰ってきた。
約1週間の夏の帰省はいろいろ楽しんできたようだ。僕も人参の水やりがないとか、出ていく用事が少ないとか、もうちょっと余裕があれば、ひとり暮らしを楽しむ気分にもなったのだけど、今回はちょっと時間がなさすぎた。2日ほど、出かける用事や出荷準備のない夜があって、このときは部屋を片付けたりごはんを作ったりしながらラジオを聴き、新聞を少し読んだりできたくらい。頭の中では、夜の図書館もいいなとか(22時まで開いている)、今治で映画のレイトショーでもやってないかなとか(普通電車で1時間ほど)思っていたけど、ぜんぜん無理だった。

冬は冬で夜なべで出荷準備だし。
やっぱり普段2人(プラス子ども)でやってる藤田家族の仕事をひとりでやるのは無理だ。ひとりで露地野菜の少量多品目、消費者直売、有機でというと、大変だろうなと思う。全国にたくさんいると思いますが。家族経営の自分は、これでもずいぶん楽してるんだろう。うちの米と野菜使って毎日3食自分でごはん作ろうと思ったら、畑にいる時間はかなり少なくなる。



朝晩はだいぶん涼しくなった。
けれど、暑くてもいいから、いま欲しいのは雨だ。連日35度で熱帯夜続きでもいいから、4,5日に一度の夕立ちが欲しい。ニュースで「天候不順で野菜が高騰」と言ったアナウンサーに、そのあとの気象情報で「明日もからっとしたよい天気で、にわか雨の心配もありません」とか言われると、ちょっと困ってしまう。
コメント
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