さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

PBCの「受け持ち」は従来どおり? WOWOW、チューvsサーマン戦生中継発表

2024-02-18 05:36:00 | 海外ボクシング




昨日のWOWOWオンデマンド番組内でも告知がありましたが、WOWOWオンラインのエキサイトマッチ放送予定HPは、その前日に更新されていました。
3月31日午前10時半より、WOWOWライブで、ティム・チューvsキース・サーマン戦の生中継が決定したとのことです。
その前、午前9時頃から、WOWOWオンデマンドでアンダーカードのライブ配信も行われるようです。


アメリカでは、PBCがショータイムからAmazonPrimeVideoへの配信になり、さて日本ではどういう形に収斂するものか、と注目していましたが、日本のAmazonでは、結局ボクシングのライブ配信はない、という形になりました。
PBCの試合は、ビッグマッチをたまに生中継、ライブ配信し、それ以外は録画放送という形が続く、というのなら、従来の形そのままです。
これが今後当分、なのか、「ひとまず」なのかは何とも言えませんが。

PBCが試合を興行するたびに、日本でもDAZNのように、AmazonPrimeVideoでライブ配信が見られたら楽しかったかもしれませんが、今のところ、劇的な変化は起こらないみたいですね。
この辺、日本における海外ボクシングの視聴者層は、けっして広範なものではなく、日本におけるAmazonPrimeVideoでは、改めて手間や予算をかけるに値しないものである、というのが現実なのかもしれません。
それを担うのは、長年に渡り海外ボクシングを安定供給してきたWOWOWである、というのが、一番良い納まりどころではあるのでしょうね。


まだ、年度が変われば、つまり春以降、何か(良し悪し両方の)変化があるのでは、という想像をする余地はありましょうが、現時点ではこういうことになりました。
とりあえず、チュー対サーマン他、アンダーも従来どおりWOWOWで見られるのなら、安心ではあります。
DAZNみたいに、実況解説も何もつけずに、ただ流すだけで、ビッグマッチの度にPPVとかいう馬鹿な真似をされたんではたまったものじゃない、と最悪の想像をしていましたが、そういうことはなりませんでしたし、ね。


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まさかの打ち合い、そして急展開 ノンチンガ、大逆転TKO勝ちで王座奪還

2024-02-17 17:15:11 | 海外ボクシング


今日はWOWOWオンデマンドとDAZNのライブ配信が時間的に丸被りでしたが、とりあえずWOWOWから先に見て、DAZNは結果知らずにメインだけ見る、という順番でした。

オシャキー・フォスターはエイブラハム・ノバにスプリットで勝利。
中盤までは大柄なノバの手数と左リードに苦戦していましたが、終盤奮起して取り返す、という流れ。
採点はちょっとフォスターに甘め?
まあ、見るからにセンスを感じるし実際巧いし、印象は良いのかもしれませんが。

アンダーではブルース・カーリントンの強さ鋭さをはじめ、若手粒ぞろいでお馴染みトップランク興行らしい試合が並びました。
この辺、スカウティングの良さを改めて感じるところ。フェザー級のカーリントン、将来、井上尚弥の強敵になる可能性あり?
これが二十歳前後なら、上のクラス行ってしまうやろうなあ、でおしまいなのですが、意外に歳行っているそうで、今年の4月で27歳、でしたっけ。
井上が上げる頃まで、フェザー級に留まる、という選択もある?かもしれません。



しかし今日の白眉はDAZNの方。
そんなに良い試合になるとも思っていなかったIBFライトフライ級タイトルマッチ、前回、2回に右一発でKO勝ちのアドリアン・クリエルが、前王者シベナチ・ノンチンガと直接再戦。
場所はクリエルの地元メキシコ。その空気感のせいでもないでしょうが、開始早々からクリエルが出て、ノンチンガは足使わず離れず、踏み留まって頭をつけ、ヒット・アンド・カバーの応酬に突入。

正直、何考えてるんだろう、と思いました。作戦でもないだろうし、成り行き任せだとしたらあまりにも、と。
小柄なクリエル、これ幸いと左ボディブロー、右アッパーのコンビを再三打ち、ノンチンガますます足が止まる。
ところが要所で、ノンチンガも右アッパー決めたり、ボディ打たれても耐えて、なのか、堪えない(はずはない、と思うのですが)のか、なかなか倒れず。
そうこうするうち、クリエルの攻め口、その単調さが目につき始める。ノンチンガのブロック、ガードの前に、少しずつ有効打率が下がっていく感じ。

とはいえ、これだけボディ打たれていては、ノンチンガも反撃を封じられてしまうだろうと思った8回、ノンチンガが離れて右ストレート好打。
様相が変わってきて、9回終了間際に右から返しの左フック。疲れたクリエル、緩慢なスウェーで外せず、ダメージ甚大。
10回、クリエル攻めるが凌がれ、右クロス食らってロープへ追われ、連打を浴び、打ち返せない状態に。
ロープに腰が落ちたところで、ロープがなければダウンという想定でのカウントが入るが、逆転への猶予とはならず、さらに攻め込まれて、喫したクリーンヒットは少ないが、打ち返せず。レフェリーがストップしました。


痩身長身のノンチンガですが、いとも簡単に最初から、クリエルに幸いするであろう展開を受け容れてしまい、これではなあ、と思って見ていましたが、まさかの急展開、そして逆転勝利となりました。
しかし、意外に思いつつ見ていて、でも、そう言えば戴冠戦もメキシカン相手にけっこう打ち合って、凌いで競り勝ったような試合だった、と思い直したりも。
この選手、見た目とは違って、そういう展開で強い選手なのかも、と。ちょっと見方を変えないといけないかもしれません。
前回のワンパンチKO負けの印象もあって、敵地での直接再戦でこんな試合をして勝つとは、やっぱり驚きでした。
結果知らずに見られて良かった、と思える試合でした。


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心配は残るが、改善の跡も見え 坂晃典、鯉渕健をTKO、OPBF王座に

2024-02-16 22:16:29 | 関東ボクシング




ということで今日はABEMAのライブ配信を見ておりました。
KOの連続で、メイン終わったのは20時半過ぎくらいでしたか。
まあ、KOが多いから良いのかというと、よろしくないKOというか、うーんこれはいかがなものか、と思う試合もありましたが、まあそれは置くとして。


メインはやっぱり、目を離せないというか、心配なというか、ハラハラしながら見ていました。
坂晃典は試合前の動画でも言っていたように、進退も問われるという覚悟で臨んだ一戦でしたが、やはり歴戦のキャリアがあり、腹が据わっている感じ。
対する初のタイトルマッチに臨む鯉渕健は、どうしても緊張がちに見えてしまうところがありました。


初回は鯉渕が縦に振り下ろすような右で坂を脅かすが、坂が相手のインサイドへアッパー、そして右クロスの強打へ繋げるコンビを見せる。
最近の試合に比べると、左ジャブも良く出ているように。良い傾向。
2回、鯉渕が激しく攻めて出る。坂は打たれてもいるが、ジャブを多用して立て直し。鯉渕の右ボディアッパー好打。
坂、効いたかと見えたが、崩れない。左フック、右アッパーでこの回も取る。
鯉渕、頭部から出血あり。

3回、坂の優勢がはっきりし始める。坂のパンチで鯉渕、左目上に新たな傷。ドクターチェック入る。
幅は小さいようだが深いらしく、出血が酷い。
坂、攻防の合間を左ジャブで埋め、鯉渕懸命の反撃を寸断...出来ていたのですが、残り50秒くらいのところで、鯉渕のワンツーを直撃され、ぐらつく。
すぐには倒れなかったが、クリンチを振りほどかれスリップダウン。ダメージによる、とダウン裁定があってもおかしくない?と見えるほど。

しかし4回、鯉渕が攻めるが坂が立て直し、右フックでガードの上を打って、インサイドへ左右アッパー、そして右クロスへ、という坂の攻撃パターンが出る。
二度目のドクターチェック。しかし続行。劣勢の鯉渕には良い休憩かと思ったが、出血もダメージも厳しいものあり。
5回、開始前、鯉渕の傷は酷くなっている。鯉渕懸命に粘るが、坂は冷静に左から当てて行く。三度目のドクターチェックで、さすがにTKOとなりました。



試合後の坂は、勝利したにもかかわらず歓喜という風はなく、先輩の仲村正男が持っていたベルトを獲得した喜びを語ったものの、試合内容自体に不足を感じているようでした。
確かに、3回にまともに打たれてピンチを招いたところや、それ以外にも鯉渕の右に脅かされたあたり、自分のボクシング、防御面に納得がいっていないのでしょう。

しかしここ最近のどの試合よりも、左ジャブの多用は出来ていて、それ故に打たれても致命傷は負わずに済んだし、アッパーを織り込んだ得意の攻撃が、より効率よく繰り出せたあたり、改善の跡も見えました。
ただ、そうした意識付けを持って闘ったが故に、自分自身に不満も不足も感じるのでしょうし。
それが、前向きに反省?すれば良い、という話なのか、「今後を考える」というコメントに繋がるのか。難しいところです。

傍目のこちらの目には、改善とともに、不安や心配もありました。
もう少しセーフティーな判断があっていもいいし、距離が詰まったときのガード設定など、見直すポイントはありそうにも思いました。
もっとも、その先の話に、本人が限界を感じているようならば、また別の決断、ということになる可能性も、あるのかもしれませんが。





ところでABEMAの解説を務めた堤駿斗、次戦について発表しました。4月17日、相手はなんとアンセルモ・モレノ師匠だそうです。
山中戦後も頑張っていて、現在もWBA地域タイトルを獲得するなどして、WBAフェザー級8位なんだそうです。
華奢に見えて、普段は余裕でウェルターの体重があるとか、山中戦の前に知って驚いたものですが...38歳、フェザー級の今、どんな感じなんでしょう。
さすがに全盛の切れはないかもですが、技巧はそう簡単に錆びないのだとしたら、堤にとって簡単ではないかもしれません。はてさて。


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明日から内外、注目試合ライブ配信 自分のために覚え書き

2024-02-15 18:32:44 | 関東ボクシング




そんなことで明日から、来週末まで、内外で注目試合目白押しです。
あれもこれも全部チェック出来るかどうかわからないですが、忘れて見逃しという事態だけは避けたいので(最近、すっかりボケております)、ブログと言うより自分のための覚え書きを...。



明日はOPBFスーパーフェザー級王座決定戦、坂晃典vs鯉渕健。先日取り上げた試合です。
ABEMAでのライブ配信は17時45分から開始とのこと。






海外試合はWOWOWとDAZNで、この週末に色々あります。
17日土曜日、午前10時頃からWOWOWオンデマンドで、オシャキー・フォスターvsエイブラハム・ノバ
アンダーでは、以前WOWOWで一度見て、素質抜群、要注目と見えたブルース・カーリントンも出る予定。


DAZNは複数の試合配信予定がありますが、要注目はWOWOWと時間丸被り(困ったもので...)のIBFライトフライ級タイトルマッチ、アドリアン・クリエルvsシベナチ・ノンチンガのダイレクトリマッチ。
ただ、日本勢との絡みがあるかどうかというと、マッチルームと亀田の会社が提携した(あまり続かないかもしれませんが)こともあり、そちら方面との絡みなら将来的にあるか?というところか。
寺地拳四朗との絡みは、色々考えるに、遠のいたのかもしれません。まあ別に良いですけど。


来週は22日木曜、国内シーンにおいては泣く子もダルマの最高峰イベントとなった感あり、Leminoフェニックスバトル。
メインカードは井上浩樹vs永田大士のリターンマッチ。セミ?ダブルメイン?何でも良いですが松本圭佑vs前田稔輝。

これだけで十分お腹いっぱいですが、セミセミには、中嶋一輝再起戦、相手が中川麦茶。
これがOPBFスーパーバンタム級王座決定戦、というのは如何なものかと思いますが、しかしカード自体は話題性あり。
さらにアンダーには、大橋ジムと契約したWBAフライ級1位、フィリピンのデーブ・アポリナリオが登場。
ユーリ阿久井政悟との対戦を見据えて?の来日2試合目(でしたよね)というところ。

何しろ毎度の通り、豪華なイベントです。ホールでやるの勿体ない、と言うのは、昨今の不入りからすると言いにくいところかもしれませんが。


そしてこの2日後、24日土曜日は両国国技館。AmazonPrime興行、トリプル世界戦。
プラス、ジョナス・スルタンvs増田陸。

昔ならトリプル世界戦といっても、試合前の予想は厳しいもので、悪くするとお通夜みたいな有様で帰り道、みたいなこともありましたが(涙)、今はどのカードも基本的に有利の予想が立ちます。
なんだかんだ、日本のボクサー、強くなっています。何も井上尚弥のみならず。
土曜日に国技館とは、良い日程ですし、是非とも盛況となってもらいたいものですね。


で、翌25日、日曜日はDAZNでエドガー・ベルランガの試合があるみたいです。
見るかどうかは前夜の試合を見た後の気分次第、というところでしょうか(笑)。



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続行自体に疑問あり、7回のラッシュで明暗 出田裕一、負傷判定で防衛

2024-02-14 05:59:06 | 関東ボクシング


昨日はFODプレミアムのダイヤモンドグローブ興行を見ておりました。
メインはちょっと問題あり、とも言える試合でした。簡単に感想。


日本スーパーウェルター級タイトルマッチ、出田裕一vs小林柾貴は、内容的にはある程度予想どおり。
出田はスピードは感じないが執拗に出る。
小林は右アッパーの好打を決めるが、出田を一打で仕留めるに至らず、反撃を受け、押されて揉み合いで疲労し、という流れ。

どの試合でもある程度は目に付くが、今回は出田のバッティングがいつも以上に頻発。
レフェリーも早々から注意していたが収まらず、小林の右目が腫れ上がっていく。
この辺、普段からこういう場合に厳しい裁定をしていない、日本ボクシング界のスタンダードが災いして、なかなか歯止めがかけられない。
これだけ目に見えて頭から行って、注意しても改まらなければ減点すればいいものを、と思うが、そうならない。

一進一退だが小林リードだろう、と思った5回終了の途中採点は3対2で割れて、小林リード。
しかし実際、あってないような僅差でしかない。これを聞いた出田は6回、打って出る。
そして7回開始前にドクターチェック小林の負傷について、バッティングによる、とアナウンス。
小林の右目は塞がっているように画面では見えたが、続行。

ということはまだ、少しはやれる余地があるのか、と思ったら、ほとんど見えていないようで、出田が小林を簡単に押し込んで、ロープ際で連打、というかラッシュ。
その後、ドクターチェックが入り、レフェリーが続行不可能と判断、ということで打ち切られ、負傷判定は2-1で出田。
結果的に、何故続行したのかわからない7回のポイント獲得が、出田を救った格好でした。


※ドクターチェックのタイミングについて、誤記していました。
負傷原因のアナウンスと混同しておりましたので、訂正しました。


出田のバッティングに対し減点がない上、7回続行という判断で、出田にポイント挽回の機会を与えた、とも言える試合運営には、非常に疑問を感じます。
もうちょっと、目の前で起こっていることに対し、公正に厳密に裁定する、という態度でもって、試合を運ぼうという意志を見せてもらいたいです。
本当に、こんなことばかりやっていると、ただでさえ盛況とは言えない日頃の試合の客入りが、ますます寂しいものになっていくことでしょう。

今回も、この内容と展開、そして結果に対して、小林柾貴の応援を通じてボクシングを見た立場の観客が、どのような感想を持つものか。
おそらくこの試合を入口に、またボクシングを見てみよう、とは思わないでしょうね。




セミファイナルの度会美響は、メイウェザースタイルというのか、子供の頃から本腰入れて取り組んでいるというスタイルが、プロのリングでも違和感なく見られるようになってきた、という印象。
相手は比国1位で、リーチもあって長身でしたが、距離を苦にするということもなく、快勝でした。
今回、米国で長期合宿というか、練習してきたらしく、トム・ハウスにも指導を受けたそうですが、そういう練習を重ね、なんなら試合も経験するなど、本場での研鑽を積んでいくなかで、よりブラッシュアップを図れれば、さらに面白い存在になるでしょう。
日本でだけやっていたら、どうしても異端のスタイルだけに、それに反撥を示すことが目的になってしまうかもしれません。
しかし、要は世界を目指す上で強敵に勝つために、どう闘うかという話なんですから、より広い視野をもって、その中でベストなスタイルを完成させればいい、と思います。


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偉業なる/今日からカーニバル/2日前に大阪で/追悼

2024-02-13 10:22:39 | 関東ボクシング




昨日はボクシングの配信はなかったですが、キックボクシングの若き巨星、吉成名高の三冠挑戦試合がU-NEXTでライブ配信されていました。
以前からこれは見とこうと思っていたのですが、当日すっかり忘れていて、会場に行っている友人からメールで知らされ、思い出したようなことです。慌ててU-NEXTを見始めました。
試合数がやたら多くて驚き。全部はとても見られませんでしたが、タイから、強い選手が大勢来ていて、見応えのある試合ばかりでした。

メインに登場したサウスポー吉成は、赤穂亮にコーチを受けているというボクシングの技術、ことに右リードジャブが冴え渡る。キックの試合で右ジャブがこれほど生きるとは驚き。
さらにパンチとキックのコンビネーションが目にも止まらぬ、という表現そのままのスピードがあり、タフなラダジャダムナン115ポンド級王者プレーオプラーオを圧倒。
2回にダウンを奪い、タフな王者の反撃を捌ききって、フルマークで勝利。ムエタイ王座三階級制覇の偉業達成となりました。


私は商売の都合で乱立している、ムエタイ改変もの、ってんですか、ルールを勝手に変えて、挑む先も手強いところは無かったことにし、ムエタイ王者などをルールの違う試合に出しているようなものには、率直に言って何の興味もありません。
しかし、ムエタイのルールで二大殿堂の王者と闘おうとしている、ちゃんとしたキックボクシングには、つぶさに見ているわけではありませんが、ボクシング同様に、心から敬意を持っております。

今回の試合は本当に偉業で、試合内容も緊迫感が半端じゃない、凄いものでした。
しかし会場は後楽園ホール。キックのファンの方々も、これほどのビッグファイト、偉業がもっと注目されるべきだ、という思いでもありましょう。
それはボクシングのファンである自分自身も、かつて色んな試合について思ったことがありますから、よくわかる話です。
U-NEXTのライブ配信があったことは、それでも幸いなことでした。未見の方には、メインだけでも見てほしい、見ものですよ、とお伝えしておきます。いやホンマに。


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さて、ボクシング界はというと、今日からチャンピオンカーニバル開始。
複数試合同時開催というスケジュールは、今のところないみたいですが、とりあえず。





出田裕一39歳、その闘いぶりはもはや畏敬の念を持ってしか、語りようがないものです。
凄まじい執念を、淡々とした展開の中で表現し、若い相手に競り勝っていく様は、もはや異様というか異形というか。
若い小林柾貴も、挑戦者決定戦を勝ち抜いた最強挑戦者ですし、中島玲に続く強敵です。またまた、凄い試合になりそうです。
今日、FODプレミアムでライブ配信あり。当たり前みたいにホールの試合が見られるんですから、有り難いことです。


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国内でも亀田プロがIBF入札に勝って、興行権獲得と報じられていたIBFバンタム級タイトルマッチ、エマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦ですが、BOXINGSCENEによると5月4日、大阪で開催とあります。







来週土曜日の国技館が終わるまでは正式発表がされない?井上尚弥vsルイス・ネリー戦が5月6日と言われてますから、2日前ということになります。
いやはや...今年はなかなか賑々しいGWとなりそうですね。
普通なら大阪も東京ドームも、両方見に行ったろうとなるんですが、亀田の興行、無駄に長いので...まあ、メインだけ狙い打ちで、さっと見に行ってさっと帰る、という手もありはしますが、なんかそういうのも嫌ですしねえ(←貧乏性)。困ったものです。


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最後に、堤聖也のX投稿。あちこちで目にしますし、紹介記事も出ていますが、一応。






本当に、誇り高い闘いでした。
改めて、穴口一輝のご冥福を。


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毛色の違う強打対決で再浮上なるか 坂晃典、鯉渕健激突

2024-02-12 00:03:26 | 関東ボクシング


少し前に決まったという記事は出ていたと思うんですが、志誠ジムのX投稿でチケット発売が先週木曜、8日とありますね。
ちょっと忙しないですが...とにかく、坂晃典vs鯉渕健の一戦が、来週月曜金曜日に迫って来ました。







ご存じの通り、大晦日に坂が、雪辱を期して臨む木村吉光との再戦を、木村の計量棄権で中止にされてしまい、その代わりにというか、相手を変えてのOPBF決定戦として決まったのが、鯉渕との一戦です。
当初は、日本タイトルは原優奈と奈良井翼の指名試合が終わらないと無理だし、相手を変えてOPBF決定戦をやるにも、興行になるカードがあるんやろうか...と心配していたら、ちょっと意外な名前でした。

しかし鯉渕は、長谷川慎之介をKOした試合を60.2キロ契約で闘っていて、その後、スーパーフェザーで日本3位に入ってもいるのですね。
今回、ランキングを見るまで、不勉強なもので全然知りませんでした。
A-Signのドキュメントで有名になった山口拓也をKOした試合では、鯉渕は63キロ契約で闘いましたし、仲里周磨との激闘(判定負け)では当然、ライト級でしたから、その印象が強かったこともあり。


坂と鯉渕、強打者同士ですが、どちらかと言えばスタイリッシュなパンチャーである坂に対し、鯉渕は強引な攻め口で倒す、という感じ。対照的な二人です。
鯉渕は相手がクリンチに来ても、それを振りほどいて打つ馬力があり、また、打つ間合いがなくなるぎりぎりのところから、パワーの乗った右クロス、インサイドへ振りの小さい右アッパーを、調整して当てる力と技があります。
普通の選手の感覚で、クリンチしたら一旦止まるとか、身体寄せて打つ隙間ないやろう、と思って油断していたら、そこから打たれる、ということがありそうです。
この辺、坂は気をつけて闘う必要がありますね。

ただ、打つときは身体の力をしっかり使って打つ選手なので、そういう展開を作らせずに突き放し、中盤以降に持っていけば、という計算は成り立つんでは、と思います。
気になるのは、一時は良い左と、機動力を併せ持つファイターだった坂が、最近はそういう試合展開を作れていない点ですが。
実際には、互いにピントとチャンスが交錯する、というような試合になりそうですね。心配ですが。と、ここで関西依怙贔屓の地が出ます。


何しろ、宿敵たる木村吉光が、コミッションから転級指令を受ける(はず)事態になりそうで、目標を一旦失った坂晃典が、自分とはまた毛色の違う強打者相手に、再浮上のきっかけを掴めるか...さらにいうなら、結果次第で当然、進退も問われるような一戦です。あまり言いたくないことですが。
当日はABEMAでライブ配信があるとのことですので、心配ながらしっかり見ようと思います。



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メインは録画放送で見ますが、アンダー含め賑々しく 新鋭メイソン、12連勝

2024-02-10 06:10:08 | 海外ボクシング




昨日はトップランク興行で、テオフィモ・ロペスが、ロマチェンコを苦しめた実力派ジャメイン・オルティスと闘いまして、WOWOWでは月末、26日に録画放送されます。
YouTubeなんかにはフルラウンドの動画もあるらしいですが、結果も知ってしまったし、どういう評価なのかということも含め、放送で良い画質のものをじっくり見よか、というところですが。

それはさておき、試合後は賑々しくやっておったようです。





東京五輪ではアンディ・クルスに及ばずも銀メダル獲得のキーショーン・デービス、前回は問題起こしてサスペンドくらったそうですが、今回もアンダーに出て勝利し、メイン終了後、ロペスと対峙してなんかやってますね。
あ、もう、そういうところまで上がってきてるのか?と、ちょっと驚きです。月日の経つのは早いもので。
何しろ、良くも悪くもプロの水に馴染んでいるというか、馴染みすぎやろう、というか(笑)。


アンダーにはトップランク期待の若手が色々出ますが、デービスよりさらに若い世代、これも近辺クラスですね、ライト級のアブドラ・メイソンという19歳の選手も、デビュー12連勝を飾ったとのこと。
トップランクのYouTubeにちょこちょこ試合が上がってて、5試合ほど見ましたが、若いのに、あまりないパターンのコンビと、普通の速いワンツーを上手く使い分けるサウスポーで、けっこう楽しみ。
昨夜の試合では、相手の出方もあってか、倒しにかかった?印象です。





これはWOWOWを待たずして、先に見てしまいました(笑)。
しかし、こんな選手でも12戦やって、まだ8回戦なんですから、日本の若い注目選手たちが、いかに無用な急ぎ方をしている(強いられている?)のか、よくわかりますね。


ところでWOWOW、昨日の試合は録画ですが、来週土曜日17日はWOWOWオンデマンドにて、オシャキー・フォスターvsエイブラハム・ノバのWBCスーパーフェザー級タイトルマッチを、ライブで配信するとのことです。
意外な決定ですが、ライブですし、有り難く見るとしましょう。え、こっち?という感じではありますが。


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階級違いでもいいから儲けたい ボクサーの人生設計それぞれ

2024-02-09 00:01:33 | 海外ボクシング



最近、4団体統一王者誕生の事例が増えてきていますが、かといって階級最強を証明し「続け」よう、という気は、井上尚弥以外のボクサーからは、あまり伝わってこないなあ、というのも実際のところ、です。





スーパーライトとウェルターで4団体統一という偉業を成したテレンス・クロフォード、その巧さと強さには感服するばかりなれど、ジャロン・エニス戦に対する態度は、どうもいただけません。
トレーナーのブライアン・マッキンタイアという人が、要はエニスと闘ってもスーパーファイトといえる大金が得られるわけではないからやらない、カネロ・アルバレスと闘いたい、と言っております。

この辺はもう、本人のみならず周辺が、ここから先、年齢的にも余裕がないクロフォードを一試合稼働させるたびに、得られる限りの大金を得よう、得ねばならない、と血道を上げているように見えます。
そしてそういう方向に、本人を誘導している面も、少なからずあるように感じます。


クロフォードには、自分がかつて、マニー・パッキャオのようなスター選手たちと闘えなかった頃、どういう気持ちだったのか、ちょっと思い出せよと言いたくなります。
実力証明よりもビジネス優先。その商業主義に阻まれ、実力者でありながら今の地位に就くまでに、必要以上に長い時間を要し、それに憤っていたのは、いったい誰だったのか。
そして、その撤を次世代の旗頭たるジャロン・エニスにまた踏ませるのでは、悪例の繰り返しではないのか。
時代の趨勢に棹さし、実力証明を優先することこそ、王者の誇りではないのか。

まあ、そんな甘いものではないよ、ということもよくわかりますが、それにしてもなあ、と。
お金を理由に最強挑戦者を避けられるんだったら、それはかつて自身が苦しめられた商業主義の構図を、甘んじて受け容れねばならない、ということになるんですが、ね。




で、階級違いというと、こんな話が。ホンマかいな、という。





ジャーボンテイ・デービスとコナー・ベン。斜め上から落ちてきた青天の霹靂、という感じの話です。

デービスのベストウェイトがどこなのか、判然としませんがまあライト級だとして、ベンはウェルター級のはず。
自らのドーピング違反で流したクリス・ユーバンク・ジュニアとの対戦は、157ポンド契約で行う予定だったそうですが。

先日、ピーター・ドブソンを判定で破った試合はDAZNでやっていて見ましたが、相変わらず力ずくで打っていって、当たったら目出度いな、みたいな感じは変わっておらず。
ウェルター級でクロフォードやエニスと比べるところにはだいぶ遠い、と見えましたが、なるほど下の階級の相手、デービスに当てたら、押し込めるぶんだけ、勝負...とは言わんでも「絵」にはなるかな、という気はします。
大方、そういう構想というか目論見というか企みを持った者が、周辺にいるのでしょう。それなりに、普通よりは大きな儲けになる、ということも含め。



なんかもう、こういう話ばかりが目に付き鼻につき、というのがボクシング界の常になってしまいました。
それ故に、サウジマネーの大盤振る舞いが、こういう話を札束で押し流してくれへんかな、という期待でもって、受け容れられている面もありましょう。

それにしてもデービス、ヘイニーは上行っちゃいましたし、ロマチェンコとは絡まないし、シャクールは引退(笑)したし、ライト級完全制覇、という感じには、なかなかならないですね。
これまた、周りも含め、そんなこたあどうでもええがな、という感じなんでしょうけど。



ボクシングにおける「チャンピオン」って言葉の意味は、いったい何なのだろうか、と考えると、もう気が滅入ってきます。
最強の称号、それを手にし、掲げ「続け」るために闘う者、その誇りを仰ぎ見ることが、ボクシングを見ることだと、かつては思っていましたが、今は違います。
もちろん圧倒的な強さ、巧さを持つ者たちを見ることに変わりないですが、同時に、極めて身勝手な部分を多々含めた、人生設計を見せられているのだな、と思うことが増えました。

もちろん、そういう思いをせずとも見ていられる王者もいるにはいて、それが我が国のヒーローである、という幸福には、救われる思いではある、のですが。


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井上尚弥インタビュー、近々リング誌掲載/ESPN、親会社が合従連衡へ

2024-02-08 05:05:31 | 井上尚弥

日本初、アジア二人目のリングマガジン、ファイター・オブ・ザ・イヤーとなった井上尚弥のインタビューが、近々リングマガジンに掲載されるようです。





お馴染み杉浦大介記者によるもの。
先頃まで日本に滞在していて、大阪のダブル世界戦も観戦されていたようです。
YouTubeでも見ましたし、色々と忙しいみたいです。
リング誌、電子版購入しようかなあ。



===============



ところでスポーツのみならず、ストリーミング配信の世界は競争激化のまっただ中ですが、アメリカでけっこう大きな動きがあった模様。
Fox Corp.、Warner Bros. Discovery、Disney の三社が、この秋頃にサービス開始を見込んで、合弁会社を設立する、とのことです(名称未定)。

要はケーブルテレビからストリーミング配信へと比重を移すにあたり、大手三社が、最近スポーツにも進出してきているAmazonやApple、NETFLIXとの競争に勝つため手を組んだ、というところでしょうか。
これによりアメリカのメジャースポーツ、アメフト(NHLNFL)、バスケ(NBA)、野球(MLB)の大半が、ひとつの配信視聴契約で見られるようになるらしい、です。
で、肝心の(笑)ボクシングですが、ディズニー傘下にESPNが入っているので、トップランク興行がこの新会社のコンテンツになるはず、です。


従来のESPN+というのは、CATVのESPNでは流れないコンテンツを、言えば補完的に配信するものだったようです。
ESPNには、独自のストリーミング会社設立の噂もあったらしいですが、より大きなビジネスに参画する形になりました。
今後、当然メインコンテンツもストリーミング配信されるようになりましょう。
井上尚弥や、拳四朗、中谷などの試合も、TVとネットで分け隔て無く配信されるようになるわけですね。
井上の試合なんかはもう、そうなっているんでしたっけか。
あとは、WOWOWエキサイトマッチにおける、トップランク興行放送への影響があるかどうか、が気になるところ。


ただし、事業規模がかなり大きく、独占的であると見做されたら、政府が簡単に事業承認するものかわからない、という問題がひとつ。
また、料金も高額になる懸念があり、さらにスポーツコンテンツに特化した合弁会社なので、その方向性がどの程度広範に支持されるものかは、やってみないとわからないところもありましょう。何ごとにも不安や懸念はあるわけですね。
しかし記事の冒頭にあるとおり、アメリカのスポーツ放送配信における「ゲームチェンジャー」と見做される新会社が無事立ち上がれば、やはり大ごとです。


日本では、DAZN日本のような、コンテンツ減らすけど値上げしまっせ、という外資の横暴、というか見苦しい様が不評を買い、ABEMAも好カードとは言い難い試合ほどお金がかかる、という妙ちくりんなことになっていますが、そのうち苦しい者同士が合併、みたいな話が出てくるものなんでしょうか、ね。
個人的にはボクシングだけうまいことまとめてくれたら...と思わんでもないですが、それは虫が良すぎますか(笑)。




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