今日はWOWOWオンデマンドとDAZNのライブ配信が時間的に丸被りでしたが、とりあえずWOWOWから先に見て、DAZNは結果知らずにメインだけ見る、という順番でした。
オシャキー・フォスターはエイブラハム・ノバにスプリットで勝利。
中盤までは大柄なノバの手数と左リードに苦戦していましたが、終盤奮起して取り返す、という流れ。
採点はちょっとフォスターに甘め?
まあ、見るからにセンスを感じるし実際巧いし、印象は良いのかもしれませんが。
アンダーではブルース・カーリントンの強さ鋭さをはじめ、若手粒ぞろいでお馴染みトップランク興行らしい試合が並びました。
この辺、スカウティングの良さを改めて感じるところ。フェザー級のカーリントン、将来、井上尚弥の強敵になる可能性あり?
これが二十歳前後なら、上のクラス行ってしまうやろうなあ、でおしまいなのですが、意外に歳行っているそうで、今年の4月で27歳、でしたっけ。
井上が上げる頃まで、フェザー級に留まる、という選択もある?かもしれません。
しかし今日の白眉はDAZNの方。
そんなに良い試合になるとも思っていなかったIBFライトフライ級タイトルマッチ、前回、2回に右一発でKO勝ちのアドリアン・クリエルが、前王者シベナチ・ノンチンガと直接再戦。
場所はクリエルの地元メキシコ。その空気感のせいでもないでしょうが、開始早々からクリエルが出て、ノンチンガは足使わず離れず、踏み留まって頭をつけ、ヒット・アンド・カバーの応酬に突入。
正直、何考えてるんだろう、と思いました。作戦でもないだろうし、成り行き任せだとしたらあまりにも、と。
小柄なクリエル、これ幸いと左ボディブロー、右アッパーのコンビを再三打ち、ノンチンガますます足が止まる。
ところが要所で、ノンチンガも右アッパー決めたり、ボディ打たれても耐えて、なのか、堪えない(はずはない、と思うのですが)のか、なかなか倒れず。
そうこうするうち、クリエルの攻め口、その単調さが目につき始める。ノンチンガのブロック、ガードの前に、少しずつ有効打率が下がっていく感じ。
とはいえ、これだけボディ打たれていては、ノンチンガも反撃を封じられてしまうだろうと思った8回、ノンチンガが離れて右ストレート好打。
様相が変わってきて、9回終了間際に右から返しの左フック。疲れたクリエル、緩慢なスウェーで外せず、ダメージ甚大。
10回、クリエル攻めるが凌がれ、右クロス食らってロープへ追われ、連打を浴び、打ち返せない状態に。
ロープに腰が落ちたところで、ロープがなければダウンという想定でのカウントが入るが、逆転への猶予とはならず、さらに攻め込まれて、喫したクリーンヒットは少ないが、打ち返せず。レフェリーがストップしました。
痩身長身のノンチンガですが、いとも簡単に最初から、クリエルに幸いするであろう展開を受け容れてしまい、これではなあ、と思って見ていましたが、まさかの急展開、そして逆転勝利となりました。
しかし、意外に思いつつ見ていて、でも、そう言えば戴冠戦もメキシカン相手にけっこう打ち合って、凌いで競り勝ったような試合だった、と思い直したりも。
この選手、見た目とは違って、そういう展開で強い選手なのかも、と。ちょっと見方を変えないといけないかもしれません。
前回のワンパンチKO負けの印象もあって、敵地での直接再戦でこんな試合をして勝つとは、やっぱり驚きでした。
結果知らずに見られて良かった、と思える試合でした。