さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

関西ボクシングの締め括りは大晦日に非ず、28日住吉だ! 野中悠樹、チャーリー太田と国内頂上決戦

2014-12-26 22:18:44 | 関西ボクシング


そんなことで、なかなか更新できずに、あっという間に年末です。
28日と30日、東西にて観戦という、相変わらずスチャラカな予定を立てたせいで
更新する余裕が全くありませんでした。どうもすみません。


それにしてもビートのHPをざっと見るだけで、
「公開練習ラッシュ」とでもいうか、連日ものすごいことになっています。
勝利の数だけ敗北があり、世界戦の数だけ公開練習がある。当たり前ですが。
記者さんたちもさぞや大変なんだろうなと改めて思います。
試合前に連日取材、そして試合自体と翌日の会見、これだけでいったい何本の記事を
書き上げないといけなんでしょうかね。

私なぞは気楽に、書きたい時に書きたいように感想文を書いているだけですが、
それでも年末年始、世界戦だけで8試合、加えて井岡宮崎石田、村田に井上弟に松本に...
一試合一本ずつブログ書いてたら、成人式が来てしまいます。
それも毎日一本書けたらの話で、下手したらジョムトーンvs金子戦までに終わらんかったり...
そんなことにならんように、うだうだと、まあ何試合かまとめるという形ででも、
とりあえず年初は頑張ってあれこれ書いて、皆様へのご挨拶代わり、という例年のパターンを踏襲します。


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んなことで28日の住吉区民センターの興行です。

スーパーウェルター級日本王者、37歳にして技巧派の快足、野中悠樹と、
元OPBF王者にして米国リングにも進出したチャーリー太田の激突。
前にも少しだけ触れましたが、よくぞ組んだと双方を称えたい好カードです。

WBOランカーのドミトリー・ニクーリン撃破で手にしたはずの世界ランクを
負傷とブランクによって失った野中が、4年ぶりに手にした日本タイトルは、
まさしく虎の子というべき大事なものの筈です。が、彼と陣営はそれを消極的に守るのでなく、
勝てばその価値を高められるという、積極的な「勝負」の防衛戦に打って出ます。

その相手がまた、米国のリングで強豪ジャメール・チャーロをダウンさせるも敗れて
その試合からの再起初戦という、ただでさえ手強いのに衰えてもおらず、おそらく意欲充分という
かなり怖い状態で挑んでくるチャーリー太田です。

確かに、このチャーリーに勝てば、ニクーリン戦勝利と同等か、それ以上の価値ある勝利となるでしょう。
同時に、敗れるリスクもかなり大きい試合です。

過去に何度も見たチャーリーの試合ぶりは、冷静に相手を見て、無駄を省いた攻防の中で、
日本や東洋のレベルを超えたパワーを発揮する、安定感と爆発力を兼ね備えた、堂々たるものばかりでした。
過去、日本における重量級クラスに何人かいた外国人ボクサーの中でも、全体的な完成度で言えば
おそらく最高の選手でしょう。

野中がこれにどう対抗するかですが、こちらも若手時代からけっこう試合数を見ていますけど、
見る度にこちらも安定感が増し、無理、無駄が削られて、完成度が高いボクシングを見せるようになってきました。
こちらの持ち味はスピードですが、サウスポーの定番である右に移動しての左ストレートを軸に、
早くて多彩な後続打をどれだけ出してポイントを確実に取れるか、というところでしょう。

あくまで過去の試合の印象ですが、前半良いのは野中、後半でも追い上げる力を持つのがチャーリー、という対比で、
試合展開が野中リードで進むのならば、チャーリーの追い上げを野中が凌げるか、が鍵でしょうね。
今回は日本タイトルだから10回戦です。この辺が勝負の綾か?


37歳にして、世界という夢を言葉として語り、その目標から「逃げ」を打たずに強敵を迎える野中。
世界のリングで惜敗して、捲土重来を期すチャーリー。
両者の激突は、どちらの応援をするにせよ、反対側のコーナーにも大いに敬意を払わずにいられない、
ボクシングファンが「かくあれかし」と思い描く、価値ある一戦です。

大阪では大晦日に世界的強豪リゴンドーがリングに立ち、その他元世界王者二人や、
二大王座が一試合に賭けられる試合などもあり、報道はそちらに集中していますけど、
今年の関西ボクシングを締め括る大一番は大晦日に非ず、28日住吉だ!と声を大にして言いたい気持ちです(^^)

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そんなことで、座れる席の最安値チケットを早々に確保し、当日は観戦して参ります。
上記のような私の見解に、ご賛同いただける方がどの程度おられるかは不明ですが、
もしPCの接続が上手くいけば、またこちらで、会場から速報をやってみたいと思います。
上手くいかなかった場合はごめんなさいですが。



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3 コメント

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Unknown (hiro)
2014-12-28 20:11:18
速報ありがとうございました。うううーむ、八王子中屋的には、6日と28日で一気に主力が崩れて無念な年越しに... 勝った野中選手、なんとか上に行って欲しいです。
返信する
Unknown (hiro)
2014-12-28 20:27:59
しかし年末興行ですが...凄く大量のニュースが賑わすのは良いのですが...う~~ん、今後を考えると暗雲が多そうです。

まず、30日ー31日の連続の大会、普通の方は、30日にあれだけの多数の試合を見せられたら、31日にボクシングを続けて見る気力はなくなりそうです(家庭内でも怒られそうな(汗))。大晦日の視聴率を下げるには、最も効果的なような...

で、K-1他の大晦日興行と比べる声も多いですが、私は似て非なる物に感じます。というのは、他の格闘技は年末の試合を年間の締めとして、それを見た視聴者・観客が通常大会にも足を運びたくなるよう工夫していました。それはそれで有効な手段であり、試合間隔が長い無理に世界戦を多く組むよりも(内山選手の試合を昨年見て興味を持っても、1年間試合がなければ忘れられますしねぇ(涙)ついでに、世界戦がある月・ない月の興行ばらつきを広げてるだけな気がします。)、日本・東洋クラスで話題性のあるカードを組んで、面白いと思った客を引き込むようにしないと、底上げに繋がらない気がします。以前のA級ボクサー4ラウンドトーナメントみたいに、大晦日ならではの4回戦対決とか組んで、試合数を増やして色々な選手が視聴者の目に止まるようにしたほうが良いのではないかしら。

などと思いつつ、さりげなく明日はSKY-Aで生中継でキックボクシングの国内トーナメント。13時~20時とかいうえらい放送時間を獲得したこちらから、格闘技の侵攻が始まったり(笑)。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2014-12-29 19:43:20
>hiroさん

そうか、八王子勢にとっては苦難の12月でしたね。

大晦日のTV事情は誰もが察するとおり、紅白やダウンタウンに勝てはしない枠の中で「大敗」「惨敗」を避けるためのコンテンツとしての、ボクシングに対する需要であるわけで、その現実を業界がどう捉えているのかというと、hiroさんが考えるようなことは誰も考慮、考察はしていないのでしょうね。

今回の事例で言えば、以前も少し書きましたが、リゴンドー級の大物招聘に向けて、一年掛けて「日本代表」選手を決めるカードを複数実現し、それを勝ち抜いた者が大晦日に挑むというような流れのある話が欲しいですね。まあボクシングという競技の特性上、難しい話なのは承知ですが。

ただ、フジテレビまでもが大晦日に参入しようとしていたのを、業界側が反対したという話も報じられているので、それは最低限の見識ではありましょうね。

何せ、色々難しいにせよ、年末に一度、ビッグバジェットを得られるのなら、それを好機として、様々に新たな施策を打ち出してもらいたいですね。

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