一昨日にフィリピンで行われた、ベンジー・スガノブに石澤開が挑んだ一戦は、スガノブが8回TKO勝ち。
石澤開、世界上位への挑戦はまたも敗戦となりました。
試合はYouTubeでライブ配信があったようで、アーカイブもありますが、あまり画質は良くありません。
こちらはダウンシーンからストップへの流れが見られるX投稿。
Great action here as 🇵🇭 Regie Suganob (15-1) scores a TKO-8 win over 🇯🇵 Kai Ishizawa 石澤開 (11-4) to defend his WBO Global Light Flyweight title for the first time in Tagbilaran City, Philippines 🇵🇭
— Tim Boxeo (@TimBoxeo) April 30, 2024
Ishizawa recieved oxygen in the ring while in the prone position and was… pic.twitter.com/UMNzaOsKW8
これだけ見ても、壮絶な闘いだったことがよくわかりますね。
石澤開、敗れたとはいえ健闘した、そして恥じること無い闘いをしたのだと。
スガノブも顔を半分朱に染めているように見えましたし、タフな試合だったようですね。
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さて、こちらも試合映像をフルでは見られませんが、野中悠樹を取り上げた関西ローカルのニュース番組。
サム・ソリマン戦に向けての様子と、試合後の姿も少し。
容易に想像出来ることですが、試合の勝ち負け、内容以前に、この年齢で闘うことが、いかに大変な事か。
その末に彼が今回手にした、傷だらけの勝利そのものが、彼が追い求めたものである。
それに付随する何ごとかの有無などは、傍目がどう思おうと、彼には関係が無いことなのでしょうね。
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さて、東京ドームの二日前、この土曜日に迫って来ました、エマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦。
ロドリゲス公開練習、好調とのことです。
【ボクシング】「KOで勝つ」IBF世界バンタム級王者のロドリゲスが練習公開 4日に西田凌佑と初防衛戦 - サンスポ https://t.co/x8qWQS0A0v @SANSPOCOMより
— 尾﨑 陽介(サンスポ)/Yosuke Osaki (@mrqis10i6ho) May 1, 2024
こちらも井上尚弥戦での、真っ向から切り結ぶ闘いぶりや、ルイス・ネリーに対する毅然たる対応等々、日本のファンにとって、ジェイソン・モロニー同様に好感度の高い王者です。
その上、実力評価も高い。
さらに、過去の対サウスポー戦で、長身ラッセル、短躯メルビン・ロペスに完勝した星があり、右カウンターの迎撃に目を見張るものがある。
西田凌佑もその辺は承知の上で、時に外から、下から、小さい変化球のような軌道で、そして時には真っ直ぐのも打てる、微妙に調整した左のパンチを、出しどころを弁えて打っていくことでしょうが...もし西田が有効打で上回り、競り勝つようなことになれば、これまた世界のボクシング界に驚きの一報がもたらされることになりますね。
それはすなわち、不利の予想が圧倒的に多いという証なわけですが。むー。
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最後に「AMERICA」というX投稿。
AMERICA pic.twitter.com/ALPDMPjHCx
— RYAN GARCIA (@RyanGarcia) April 29, 2024
やっぱアホやこいつ、と一言で済ませば良いのですが...昔、佐瀬稔氏の記事で、ドン・キング全盛のころ「オンリー・イン・アメリカ」アメリカならばこそ、この私、ドン・キングは存在し得たのだ、と宣う様を、批判的に取り上げたのを読んだことがありまして、それを思い出しました。
このご両人もまた、同様だなあ、と。ある意味、実にお似合いのおふたりです。アメリカならばこそ。
ロドリゲスは尚弥様との試合のせいで日本ではあまり強く見られてないような感じしますが、本来中谷くんや拓真くんとトップ争うレベルですからね。高質、好漢で、西田くんが自分の距離ペースを保てない展開は必ずある。その時に何ができるのか、まだ試されてませんがそこに何かロドリゲスの予測を超えるものが欲しいですね。超ビッグイベントのために目立たないですが一番楽しみな世界戦です。
さてさて、例のイカれ野郎、ドーピングも陽性だったそうで。しかもそれすら悪びれずと、もはや表舞台に二度と出るべきでないですね。アメリカだからとかそんなこと関係なく、ボクシングのリングに上げちゃいけない。
そもそもネリもそうですが、無敗無敵でもないし、こいつらなんかより魅力あるボクサー他にもいるんですがね。
やれやれ情けない
野中の試合、古川戦やニクーリン戦は私も会場で見てました。古川戦は、当時古川に近いところで取材をしていたライターの方と一緒でした。私は野中の戦力に不安を持ち、その方は古川の技術に不安を持ち、互いに不安を吐露しながらの観戦だったことを覚えています。両選手にとってはある意味、失礼な会話を交わしていたかもしれません(笑)。
しかしこの試合もニクーリン戦も、野中にとってはベストに近い、真骨頂だったかもしれません。あの感じからすると今は色々苦しんでいますね。
ロドリゲスの評価は、井上戦やラッセル戦を見るに、やはり恐るべきものですが、メルビン・ロペス戦ほか、ちょっと慎重過ぎるかなという試合もありました。今回はどういう貌を見せるものか。西田を軽視して、悪い面が出るようだと、という気もしますが。
西田は体格から距離を維持してどう、と言われがちで、私もそれは思いますが、その反面、過去の試合で相手が強いと、ロングの距離を維持出来なかったことも多いですね。むしろ左の軌道調整と打ち分けで打ち勝ってきた面があります。そこをロドリゲスが読み違えたら...はてさて、どうなりますか。
ライアンはお金になりさえすればかまへんがな、というナニワなんだかアメリカンなんだかよく分からない世界に生きていますね。インフルエンサー、っていうのはそんなにも値打ちがあるものなのかと、旧型たる私は驚くばかりですが。